ひとこと
ものの価値
アジサイの広場
寛則えう高3
 
 現代を含めてこれまでの社会は、各々の役割が明確に決まっていた。例えば
親会社の下には中小企業や下請け会社があるということもその一つだが、その
会社の重要度が減ればそれだけ仕事も減るし倒産と言う形に至ることもある。
何か私達は役に立つものが本当の価値のあるものだと考えがちであると思う。
考え様では、これは役に立たないものは排除してもかまわないといっているよ
うにもとれる。もし、今後この考え方が一般化してしまったら、身体障害者や
老人のような体が自由に利かない人たちはどうなってしまうのだろうか。この
ことを防ぐためにもこれからはものの価値そのものを考えなおしてみる必要が
あると思う。現代はデカルトやニュートンが現れる以前のように、何の情報も
なくてすべて神の力だと考える時代とは違っているので、十分可能だと思う。
 
 その為にはまず何よりも物事を論理的に見ないようにするべきではないだろ
うか。1たす1は2,これこれすればああなる、と、一つの答えしかないように
物事を考えてしまうと答え以外は受け入れられなくなってしまうだろう。私は
論理的な考え方は生きてゆく中で重要だと思うがこれだけでは人生では通用し
ないと思う。人の考えがすべて型にはまるわけではないし、その状況に応じて
人との接し方を変えなくてはならないときもある。そのようにして教科書どお
りにいかないからこそ、人の長所、短所を発見することができるのだと思うし
、愛情をあたえることもできるのではないだろうか。
 
 確かに役立つものだけに価値をおき、それ以外を除外するならば、無駄がな
くなって能率は上がるかもしれない。ただ政治的、経済的にはそれで良くても
、人間的には地獄のような世界になると思う。価値のない人間などいないと思
うし、人の価値を人が判断すること自体、あるべきことではないのではないだ
ろうか。