ひとこと(4月4週)
子供の世界は
アジサイの広場
哲也くさ中1
 
 子供の世界は「不思議」に満ちている。小さい子供は「なぜ」を連発して、
大人にしかられたりする。「お母さん、セミはなぜミンミン鳴いてばかりいる
の」と子供が尋ねる。「なぜ、鳴いているのでしょうね」と母親が応じると、
「お母さん、お母さんと言って、セミが鳴いているんだね」と子供が答える。
その時に、その子にとって納得のいく答と言うものがある。その人にとって納
得のいく答えは、物語になるのではなかろうか。
 
 この子供のように、自分自身を納得させるという事が僕は大切だと思う。も
し子供が質問をした時、お母さんが、「なぜって、セミはミンミン鳴くもので
すから」などと答えたらその答は、科学的な答で納得できないだろう。知識と
して理解するよりも、心から納得することが大切だと思った。
 
 僕がそう思う理由は二つある。第一に、誰だって経験した事があると思うけ
れど、理科の実験で、教科書や先生の話だけで科学的に理解するとあまり理解
できないし、本当なのかと疑ってしまう事が僕は多い。しかし、実験をして確
かめると本当だったんだ、と心から納得できる。
 
 そして第二に、知識だけではマイナス面があると言うことだ。僕が六年生の
時、時間がなくて理科の実験ができなかった。そしてしょうがなく教科書だけ
で勉強をした。しかし、その事が悪と出てテストでその実験のやり方が出たき
てしまったのだ。僕はまるでそのことを一度も勉強していないかのように全然
分からなく、だいたいがカンで一問あっていただけだった。僕は,改めて心か
ら納得することが大切なんだと思った。
 
 たしかに科学的に理解することも大切だが、このことには自分自身が心から
納得していないという短所がある。「自分の心のうちに持っていないものは、
何一つ自分の財産ではない」という名言があるが、心から納得しないと一つの
財産とはいえないんだなと思った。僕もこの財産を作っていきたい。
 
 科学的な見方をして理解することも大切だが、心から納得し理解する方がも
っと大切である。