ひとこと(4月4週)
効力感
アジサイの広場
酔月あも高3
 
 真の効力感というものは、自己の向上が実感されて得られる。自己が繰り返
しによって向上すると、より難しい課題に興味を持つ。また、自己の向上には
、賞罰によって過剰にコントロールされるようなことがあってはならないので
ある。
 
 私は最近の学歴社会において、子供というものが効力感を十分に得られるよ
うな環境に置かれていないということが問題であると思う。というのも、十分
な効力感なしに成長することは、受動的な行動しかできない人間になりがちで
ある。結果、善悪その他の判断力ができなくなってしまうということになる。
 
 対策の一つに夢は大きく、欲は小さくもつということがある。小さい欲で達
成感を得ることができる。また、あらぬ方向へ飛んでいってしまわないよらな
軽い拘束力として夢を持つのである。こうすることでのびのびとかつ確実に前
進し、それが効力感となってゆくからである。
 
 環境問題のスローガンに、ThinkGlovally,ActLocallyというのがある。これ
は、効力感だけでなく、効力もあがる、すばらしいスローガンなのではないだ
ろうか。
 
 もう一つの対策として、疑問をもつということがある。疑問によって考える
力がつけば、それが効力感を得られる基となるからである。
 
 アインシュタインの子供のころは暗記のみが良いとされていた。だが、彼は
物事を理解するまで追求していったので、周りの人からはビーダー・マイヤー
(ばか、のろまの意)と呼ばれていたという。だが、結果的にアインシュタイ
ンは物理学上の大天才とまでになったわけである。だから、疑問をもち、それ
が自らの力によって解かれるとき、大いなる効力感が得られるのだ。
 
 結局のところ、学歴社会などの効力感を抑制するものは、年功序列を当然の
ように受けいれてきた大人たちが子供たちを伝統的な形式にはめ込もうとして
うまれてしまう。だから、親は二輪で走るまでの間、補助輪の役目をしていれ
ばいいのである。。
 
 金融業界の規制緩和もよいが子孫の規制の緩和が必要なのではないだろうか