ひとこと(5月4週)
より充実的な生き方
イチゴの広場
りさあいす中2
 
 現在「ああすれば、こうなる」という考え方がひろまっている。この考え方
は目標が未来にあるということである。例えば手帳。手帳に予定が書かれてい
ること自体、「ああすれば、こうなる」の考え方になる。その予定をみて、現
在を生きていく、すなわち現在は、予定への準備期間だということである。し
かし、自分がいつ年老い、どれだけの体力を失い感覚がどれだけにぶるかは手
帳には書いていない。このことに関してはいきあたりばったりである。このよ
うな事は人生を生きていく中で、たくさんある。その行き当たりばったりに生
きていくことが、人生を面白くしているのである。
 
 確かに、「ああすれば、こうなる」という生き方も大事だ。医師はその良い
例だ。患者の現在の状況を徹底的に観察し、「ああすれば、こうなる」という
考え方から患者に適切な処置をする。それによって、私達の健康が保たれてい
るのだ。
 
 しかし、行き当たりばったりで生きていくことも大切だ。行き当たりばった
りだと、驚くことや、予想もしていなかったことが次々に現れてくるが、現在
を充実して生きていける。いつどんなことがあったとしても、くいは残らない
だろう。自分の好きなことを思いっきりやることができ、毎日が楽しく過ごし
ていける。
 
 やはり、人間的には楽しく充実した生活がしたい。「私たちの人生は、私た
ちが費やしただけの価値がある。」という言葉があるが、その価値をより高い
ものにしたいのなら、「ああすれば、こうなる」という考え方よりも、行き当
たりばったりな生き方のほうを私はお勧めしたい。