ひとこと(6月2週)
行列
アジサイの広場
さやかあおべ中3
 
 今日の都市生活に行列というのがあるが、行列というのは身分や地位にかか
わらず先着優先の平等主義がないことで生まれてくる。しかし、客が二人以上
になるとそこに待つ者同士の社会的関係の問題がくわわってきて、行列に並ぶ
のに不快感を感じたり、待たされる側の待たされる側に対する無力感や、焦燥
感、不安感が出てくる。
 
 たしかに行列というのは、よいマナーであると思う。私も映画を見る為にす
ごく並んだことがある。その時にまだかまだかと待っていればいらいらして不
快感を味わうことになると思うが、友達とおしゃべりをしたりして待っていれ
ば、なんてことはない。順番はすぐにまわってくると思う。行列は身分や、地
位に関係なく平等でありとてもよいことだと思う。
 
 しかし、行列は並んでいる相手同士気を使わなければならないという面があ
ると思う。確かに友達としゃべっていれば楽しいし、全然周りの人に気を使わ
ないでいいと思う。しかし、いつもいつも友達がいるとも限らない。もしも友
達がいなかったりするとすごく周りの人に気を使ったり、周りの人が気になっ
たりする。スーパーのレジに並ぶ買い物客などで、前の人の買い物がどっさり
あったりすると、「あら、時間がかかりそうでやだわ。」と言わんばかりの顔
をしたりしているのをよく見かける。行列には並んでいる時の不快感というや
な面があるし、待っている時の退屈感など、やな面があると思う。
 
 確かに行列は先着優先で、身分、地位に関係なく平等でよいと思うところも
あり、待っている間の不快感や、周りの人々への気使いなどがありよくないと
思われる部分もある。私たちが行列に遭遇した時にその行列をどのように受け
止めるかはそれぞれ個人個人の考え方によって違うと思うが、私たちの日常生
活の中で行列というのはごく一般的であり、避けて通れないといっても過言で
はないほどである。「寒さにふるえた者ほど、太陽の暖かさを感じる。」と言
う言葉があるように、行列に並ぶというのは自分の目的がその行列のむこうに
あるからであると私は思う。行列に並ぶことによってその向こうにある自分の
目的がより一層喜べるものになるのではないかと私は思う。