ひとこと | (6月2週) |
「人間以外の動物」を読んで |
イチゴ | の | 丘 | の広場 |
幸裕 | / | あつ | 高3 |
人間は本能の導きを失い、混沌とした世界に対して、文化という装置を作り |
出すことによって、再び秩序を取り戻してきた。しかし、世界を解釈するため |
には集団の成員によるその承認を必要とする。つまり、文化が文化として機能 |
するためには、社会制度化されなければならないのである。ところが、このよ |
うな社会制度化された文化が、一旦成立すると、今度はその文化そのものが、 |
人間の行動を規制してくることになる。私は将来、日本が国際化されたときに |
異文化を排除しようとするのではないかと思う。 |
その対策として第一に教育の場での規制をなくしていくことである。学校で |
はなにかと規制を設けて生徒の個性を認めないというところがある。ほとんど |
の学校では髪を染めてはいけないという校則があるが、それは、日本が国際化 |
していない証拠である。おそらく、欧米の学校では様々な民族がいるため髪の |
色をひとつに決めることなどしないであろう。教育の場でこのような規則が設 |
けられているかぎり日本人が国際化社会に適応していくのは難しいと思う。 |
第二に閉鎖的な集団を作らないことである。同じ考えの人とまとまっている |
のが一番楽かもしれないが、それでは自分以外の考えを認めることができなく |
なってくる。そのため、広い付き合いをすれば他人の意見も認めることができ |
ると思う。 |
139自治体が海外の姉妹提携地誌を持っている。外国の都市ともっと数多 |
くの日本の都市が姉妹提携を結べば日本にいても異文化に触れる機会が増える |
と思う。 |
井の中のかわず大海を知らずということばがあるが、言い換えると井の中の |
日本世界を知らずである。 |
確かに自分の国の文化を大切にすることは良いが、自分の国の文化を大切に |
するあまり他国の文化を排除するようであってはならないと思う。今のままで |
は将来日本は異文化を理解しようとしない辺境の国となってしまうのではない |
か。 |
例えば外国人お断りという張り紙のしてある店が多かったら日本はどこの国 |
からも尊敬されないであろう。 |