ひとこと(6月3週)
未来
アジサイの広場
吉見こと大2
 
 未来のことを題材にしている映画がたくさんある。私たち人類が他の宇宙生
物と協同して生活していたり、はたまたエイリアンと人類の存亡をかけての死
闘をしていたり、様々な惑星を探索したり、映画の中に未来は、まさになんで
もありの世界である。これは映画の話だが、現実の今の社会に住む私たちは未
来をどのように考えているか。最近の若い人達の間に「今がたのしければいい
」や「なんとかなるさ」という風潮が強く根づいているという。しかし、いつ
までもたのしく生きるのならば常に努力が必要である。数年後の私が、その数
年後の今を充実してすごすためには、どうすればよいか。
 
 まず一つ目は、時間の大切さを認識することである。よく私の母が、もっと
あの時、勉強しておけばよかったわ、と言うことがある。少し前の私なら、そ
う気にも留めなかったが大学生になり、ある程度、社会に接する機会が多くな
ると「勉強する時間が足りないな」と後悔することがある。勉強に限らず世の
中のほとんどのものは一夜漬けで通用するものではない。一日一日の時間を大
切に使うことが未来の私を後悔させないことになる。
 
 もう一つは、未来は現在という空間の連続からできているということである
。毎日を大切に有意義に使う。その毎日の積み重ねを長い視野でみれば、未来
を充実してすごしている自分が容易に想像できないか。現在と未来は点と点の
関係ではない。点と点が常に強く結ばれている状態である。数年後の私が、そ
の数年後の今を充実してすごすためには今、現在を大切にせなばならない。
 
 「今がたのしければいい」という考えは私も否定はしない。もしかしたらエ
イリアンが地球に攻めてくるかもしれないし、ノストラダムスの大予言が的中
してしまうかもしれない。でも未来のことについて、これだけ深く考えられる
には人間だけである。「今がたのしければいい」というのは動物と一緒である
。チャップリンのライムライトでチャップリンは、ある少女に「人生にとって
大切なのは勇気と想像力と少しのお金だよ」という。私はそれに「今を大切に
生きること」を加えたい。