ひとこと | (7月1週) |
未来 |
アジサイ | の | 丘 | の広場 |
正之 | / | おき | 高3 |
最近、日本は学歴社会ではなくなったようなことがいわれながらも、実際は |
就職するのにも学歴重視とされる傾向にある。例えば、子供のころから親に、 |
いい大学に行きいい就職に就くように言い聞かされるというのはよく聞くこと |
であろうが、これはもう既に自分の未来を決定されているかのようなのである |
。そうすると、子は自分の夢を作ろうとしても、親にいい就職に就くことが自 |
分の幸せのためであるように言われるので、夢というものがなくなってしまう |
のである。 |
今、こういう情勢にある日本であるが、このまま行けば、夢を持たない人や |
、自分の未来が決められていると思い、変化のない人生はつまらないと思う人 |
がさらに増えることが予測されるのである。 |
だから、そうならないためにも、親が、子供に変化の富んだ夢のある人生を |
歩むことができるように仕向けるべきであると思う。例えば、日本人の高等学 |
校進学率は、1985年の統計によるとほぼ100%であり、ほとんどの人が |
高校に進学しているのである。これは、おそらく時代の流れに合わせて高校に |
進む人がほとんどであり、きちんとした目的を持って高校にいく人はごくわず |
かであろう。これでは、まるで高校に進学するように決められているようであ |
り、自分なりに考えて進路を決めるというようなところが見受けられないので |
ある。だから、今の日本人には自分の人生を、夢を作って決めることが必要で |
あると思う |
そして、現実的に無理だと思われるようなことを無理だとは思わずに積極的 |
に夢に挑戦していくことも必要であると思う。例えば、ライト兄弟は、空を飛 |
ぶということを無理だとは思わずに、夢を実現するために空を飛ぶための試み |
を何度もしたり、新聞配達などをして飛行機をつくるための費用をためたので |
ある。このようにして、物事を良い方向に考えて、地道に努力していけば、苦 |
あれば楽ありであり、自分の夢がかなった時のまたとない満足感を味わえると |
思う。 |
確かに、未来というものは、我々が人間である限り、ある程度決められてい |
るものかもしれない。しかし、「未来にはひとりでにできる未来と、自分でつ |
くる未来との二つがあるのである。」というように、自然に出来上がる未来は |
よいにしても、自分で築き上げる未来は、自身で独自に作り上げなければいけ |
ないものなのである。だから、自分にふさわしく自分で本当に望む未来を作り |
上げていくことが、人生を満足するために必要なことであると思う。 |