ひとこと(7月2週)
得意を伸ばすか苦手を直すか
アジサイの広場
加奈子せて高2
「得意を伸ばすか苦手を直すか」
 
 遠藤加奈子
 
 
 
  最近、大学のセンター試験では、たとえ不得意科目が有ったとしても、ひ
とつでも飛びぬけてできる得意科目が有れば受かってしまうことが有るらしい
。今の教育は、その人の苦手なところを一生懸命延ばそうとしている。しかし
、全体的に普通でも、今の就職難で、ずば抜けてできるものが特に無ければ自
分の希望先へ就職をするのには難しい。そういう面では、自分の苦手科目を克
服するよりも、得意科目を伸ばしていったほうが確実に夢がかなう。
 
  私は、テストでたった一つか二つの科目によって足を引っ張られることが
よく有る。そのために、先生と面接をしたことも有る。苦手を克服するよりも
得意を伸ばしていったほうが自分でもやる気が出るし、その方がためになる。
しかし、その苦手科目を直さないことには単位を落としてしまう可能性が有る
ので、私はその足を引っ張る科目を克服するためにも、塾へ行かされている。
苦手科目を克服するには、そうでもしないと勉強しないからだ。
 
  「自分がきれいでないと知っているからすは、他の美しい鳥の落ちていた
羽根を拾ってつけた」という物語が有るが、他の鳥の長所を見つけて、かき集
めたからすは自分の短所に気づき、それを他の羽根でカバーした。からすは、
自分の頭のよさを見事に使い成功した。
 
  確かに、日本の苦手を直す教育は大切だけれども、これから国際的になっ
て行く日本の中で、自分の得意なことをどんどん伸ばして行くべきだ。「ぬれ
手であわ」ということわざがあるが、濡れている手であわをつかむと簡単にた
くさん取れることに気づいて、頭を使うというのもいい。