ひとこと(7月3週)
日本のルーツ?
アジサイの広場
JIROあすな中3
 多くの日本人にとって、欧米の文化や風俗習慣は、依然として自分たちの生
き方の目標や憧れの対象であるようで、人々は単に自分たちの言語に不足する
語彙を補うために外国のことばを求めるだけでなく、そこには異文化に対する
憧れや自己顕示欲、そしてその文化や言語への接近同化の願望などいろんな理
由があるようだ。
 
  今年の学園祭で、「日本の昔の子供の遊び」と称した催し物をやるが、そ
のために、みんなで浴衣を着ることになった。これは、「日本」の民族衣装と
いったら?と考えた末の決断である。浴衣はかわいいし、着て恥ずかしいもの
でもないので、この夏にも着るつもりでいる。けれど、結婚式は着物かドレス
かと聞かれたら、やはりドレスと答えるだろうと思う。かっこいいと思うし、
何しろ見目が良い。それに下駄はこの頃見直されていると思う。街でもビーチ
サンダルを履いている人より下駄を履いている人のほうが(あっ、オシャレさ
ん!)とおもう。このように、日本国民は外国の文化を受け入れつつ、自国の
文化を尊重しているハイパーな人間の集まりなのだ。
 
  「こぶとりじいさん」は、こぶをつけたいじわるじいさんはこぶを無くし
たくて優しいおじいさんにちょっかいをすが、逆にもう一つこぶをつけられて
しまったという話だが、見目の良いほうを選んでばかりいると、自国の良さに
気付かないうちに他国のものにいつのまにか占領されていたというようなこと
にならないようにすることが大切だと思う。
 
  「他人から尊重されるには、まず、自分で自分を尊重することが第一であ
る」とあるように、他国のものにあれこれ振り回されるよりもまず自国をよく
理解することが、他国にも、自国にも理解されるきっかけになると思う。