ひとこと | (7月3週) |
得意を伸ばすか苦手を直すか |
イチゴ | の | 空 | の広場 |
まちゃみ | / | あい | 大3 |
今年から、我が大学でも、授業の選択に関して自由度がかなり増した。私の |
学年では、アメリカの大学でも行われているような「セメスター制」の導入に |
とどまったが、今年の1年生からは、自分のとりたい科目を比較的制限がなく |
自由に取れるようになったのである。私も1年生の時は、単位の制限があった |
関係であまり興味のないものや、苦手なものを数多くとらざるを得なかった。 |
だから、ちょっとだけ悔しい想いがする。 |
どんな人間でも、苦手なものを克服するよりは、得意なものを伸ばす方が |
、価値がある人間になると思う。 |
苦手なものを無理してやろうとすると、そのうち嫌気がさしてくるからで |
ある。 |
私は純粋な日本人である。最近では、国際化が進んでしまったため「英語 |
」という言語を必然的に学ばなければならなくなってきているが、私にはこの |
ことが非常に退屈でならない。昔から私にとって「英語」という言語は、大学 |
受験に必要なカテゴリーの一つでしかなかった。そのため、大学に推薦で入学 |
してしまった私にとって、「英語」という言語は必要なくなると思っていたが |
、残念ながら「国際学部」というところに進学してしまったため「英語」と永 |
遠にお付き合いしていかなければならなくなってしまった。要するに私は「英 |
語」が苦手なのである。今でも、それなりに「英語」を学んではいるが、楽し |
いと思ってやっているわけではない。こんなに退屈で、苦手なものであるなら |
ば、私の得意な「数学」などを思う存分やっていたほうが、人生楽しくて仕方 |
がないと思う。 |
それから、得意なものを身につけた方が、役に立つことが多いからだ。 |
「オズの魔法使い」というお話をご存知だろうか? かかしやブリキのロ |
ボット、それに臆病なライオンを連れてオズの魔法使いに会うために旅に出る |
物語だが、それぞれに独自の特徴を持っていたおかげで、魔法使いに会うため |
の幾多の難関を乗り越えられたのである。この集まったもの同志が、もしみん |
な同じ能力しか持っていなかったら、オズの魔法使いには会えずに終わってし |
まっていたであろう。 |
現在の高校までの教育制度は、明らかに「苦手とする科目の克服」に重点 |
が置かれていて、自分の好きなことを好きなだけやらせてもらえないでいる。 |
大学に入って初めて、自分の好きなことが好きなだけ学べるようになったと、 |
誰もが実感するだろう。人にものを教える立場として、「かえるの子はかえる |
」的な生徒を育てるのではなく、「鳶が鷹を生む」的な生徒に育て上げること |
が、今の日本の教育にとって必要ではないだろうか。とある国において、同じ |
ような人間ばかり住んでいては、何も変化のない社会ができてしまう。そんな |
国に住むのなら、ある分野で特徴を持った人達と住んでいた方が、さまざまな |
変化があって面白いと私は思う。この様な世の中に住んで、その国のために私 |
の力が役に立つような生活をするのが、私の夢でもある。 |