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何ごとぞ
イチゴの広場
りさあいす中2
 日本独特の行事といえばまず「花見」があげられるだろう。花見のほかに月
見や、雪見もあげられる。これらは、いずれもうつろいやすいものという共通
点がある。西洋ではこのような、言葉ではなく物理対象物を共に見ることで、
社交が成り立つと言う事はあまりない。
 
 例えば、恋人同士が愛の告白をするとき西洋人は、率直に自分の気持ちを相
手に伝えるだろうが、日本人の場合だと、気持ちを言葉にしなくても共に月を
見て「いいお月さんですね」と言えば気持ちが分かり合えるのだ。女としては
、率直に告白されたほうがうれしいような気もするが・・。
 
 また、身近な例を挙げると、毎日のように友達と一緒に学校に通っていると
話題につきてしまうことが、ちょくちょくあるだろう。その時、しゃべること
が社交の基本となっている西洋では気まずい思いをしなければならないが、日
本人なら、周りの景色を眺めているだけで、会話は自然とすすんでいくのだ。
 
 よって、お花見は共通の対象を見ることによって成り立つ日本文化特有のコ
ミュニケーションなのである。西洋のしゃべることでコミュニケーションをは
かるという文化もそれなりによいが、私はやはり、日本文化のほうが親しみや
すく便利なものだと思う。