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作文用紙の廃止とウェブへのアップロードのすすめ――閉ざされた作文指導から、客観的で開かれた作文指導へ as/4771.html
森川林 2023/06/19 04:44 

ホタルブクロ

 言葉の森は、この7月から、作文用紙の配布をやめ、作文ノートを中心に作文を書いていただくようにします。

 小学校高学年、又は、中学生以上の生徒には、できるだけパソコン入力で作文を書いていただくようにします。

 作文ノートに書いたものは、そのままでは郵送できないので、写真に撮ってウェブにアップロードしていただくようにしてください。
 ノートをコピーして、郵送するということもできますが、そのような手間と時間をかけるよりも、ウェブアップロードを選択していただく方がいいと思います。

 郵送による作文のやりとりの欠点は、担当する先生しか作文が見られないことです。
 また、郵送に日数がかかることと、たまに郵送の途中で作文が紛失してしまう場合があることです。
 昔は、紛失は年に1回あるかないかという程度でしたが、今は増えています。

 郵送は、届くまでの日数がかかるので、担当の先生は、その作文が到着するまで、生徒が作文を提出したかどうかがわかりません。
 ウェブにアップロードするかたちであれば、その日のうちに生徒の作文が確認できます。

 ウェブにアップロードされた作文であれば、担当の先生以外に、事務局や他の先生からのアドバイスも受けることができます。
 振替授業のときも、振替を担当する先生がその生徒の作文を見て指導することができます。
 これが、開かれた作文指導という意味です。

 また、パソコンでテキスト入力された作文であれば、森リン点が表示されます。
 その森リン点の説明も、担当の先生だけでなく、事務局で行うことができます。
 これが、客観的な作文指導という意味です。


 言葉の森は、日本で最初に作文指導を始めた教室です。
 それまでの日本には、作文の指導をする教室という概念自体がありませんでした。
 だから、40年前、言葉の森の作文教室に最初に来た生徒はたった2人でした(笑)。

 当時、学校で行われていたのは、生徒に作文を書かせて、先生が主観的に添削するという昔ながらのやり方でした。
 今も、そのやり方が続いています。

 生徒に作文を書かせて、先生が添削するというやり方で、上達する子はほとんどいません。
 上手な子は、いつも上手に書けるし、下手な子はずっと下手なままです。
 それは、指導の仕方が閉ざされていて、客観的ではないからです。
 また、作文指導で生徒に力をつけることのできる先生は、きわめて限られているからです。

 言葉の森は、日本の作文教育のフラッグシップです。
 言葉の森で作文の勉強をすれば、生徒によって時間がかかることはあっても、誰でも必ず上達します。
 時間がかかる生徒がいるのは、読書力が不足していることがあるからです。


 開かれた客観的な作文指導を行うために、この7月から、作文用紙を廃止します。
 保護者と生徒のみなさんは、できるだけウェブへのアップロード、又は、パソコンによるテキスト入力を行ってくださるようお願いします。

 パソコンによるテキスト入力は、小学5年生以上からがおすすめです。
 手書きによる勉強は、学校でも家庭でも十分に行っているので、週に1回の作文は、パソコン入力にしていく方がいいのです。


 なお、7月からの新学期については、作文ノートの見本として、幼長、小学1、2年生の生徒には120字詰め又は150字詰めの作文帳、小学3、4、5、6年生の生徒には、200字詰めの作文帳をお送りします。
 見本の作文帳をお送りするのは、今学期だけです。
 この作文帳を参考に、各自で作文用のノートをご用意くださるようお願いいたします。

 中学生以上の生徒は、できるだけパソコンのテキスト入力に切り替えて、森リン点を目標に作文の練習をしていってくださるようお願いいたします。



コメント欄

森川林 2023年6月19日 5時45分  
 記事を追加しました。
 なお、7月からの新学期については、作文ノートの見本として、幼長、小学1、2年生の生徒には120字詰め又は150字詰めの作文帳、小学3、4、5、6年生の生徒には、200字詰めの作文帳をお送りします。
 この作文帳を参考に、各自で作文用のノートをご用意くださるようお願いいたします。

 中学生以上の生徒は、できるだけパソコンのテキスト入力に切り替えて、森リン点を目標に作文の練習をしていってくださるようお願いいたします。

森川林 2023年6月19日 8時17分  
 新たに記事を追加しました。
 小学5、6年生の生徒にも、見本として200字詰めの作文帳をお送りします。

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