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 小学生のときに上手な作文を書かせるのではなく、中学生や高校生になったときに上手に書く力を育てることが大事 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
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小学生のときに上手な作文を書かせるのではなく、中学生や高校生になったときに上手に書く力を育てることが大事 as/1530.html
森川林 2012/04/26 19:17 
修 削



 低学年で、作文を驚くほど長く書く子がいます。これは、長く書くことがうれしいからです。

 小学校1年生のころは、まだ手と目と頭がうまく連動していません。そのため、作文を書くといっても、2、3行がせいぜいという状態が続きます。

 しかし、だんだんと頭で考えたことがそのままスムーズに手に伝わるようになると、その力を使うことが楽しくなってくるのです。

 そのため、小学校2年生ぐらいの子は、長く書くことに燃えます。学校などで一斉に作文を書く機会があると、字数の競争のようになり、「○○ちゃんは、○枚も書いたからすごい」という評価をするようになります。

 伸びつつある能力を使うのは楽しいので、小学校2年生のころは、2000字も3000字も書く子が出てくるのです。

 しかし、この長い字数はそのうち収まります。小学校3年生になると、言葉の森の作文は題名課題や感想文課題になります。

 すると、ただ長く書くだけでなく、構成を考え、題材を考え、表現を考える必要が出てきます。それまでの作文が朝起きてから寝るまでの一本調子の作文だったとすると、今度は、今日の話を書いたあとに去年の話を思い出したり、お母さんやお父さんに聞いた話を盛り込んだり、構成が複雑さを増していきます。すると、自然と長く書くことよりも、まとまりのあるいい表現の作文を書くことに関心が向いてくるのです。

 小学校3、4年生のころは、面白い表現や題材を書くことに関心が向く時期です。面白さが第一で字数は第二という関係になってきます。

 運動の場合も、感覚を身につける時期、筋力を身につける時期、持久力を身につける時期と年齢によって重点が変わるように、作文も、学年によって少しずつ重点が変わってきます。

 言葉の森がそういう学年別の重点を考えた指導をしているのは、高3の大学入試小論文まで指導する展望があるからです。

 世間で行われている作文通信講座の多くは、小6の中学入試作文までが目標です。言葉の森は、中学入試はもちろん、高校入試、大学入試の作文小露文まで指導しています。

 だから、小学生の作文を見る場合でも、小学生の作文として上手かどうかということよりも、将来、中学生や高校生になったときに上手に書く力がついているかを見ることができます。

 例えば、小学生の作文は、一般に女の子の方が男の子よりも、上手に書きます。それは、女の子が、会話やたとえや心の動きなど、描写的なところに関心を持って作文を書くからです。

 それに対して男の子は、数字や名前や事実の経過など、説明的なことに関心を持って作文を書きます。どこかに出かけたときの作文でも、何時何分の何という名前の電車に乗って、どこの駅に着いたというようなことを一生懸命書くのです。こういう作文は、小学生の作文としてはいい評価は得られません。しかし、将来その子が中学生や高校生になり、説明文や意見文を書くようになると、そこにこういう説明的な力が生きてくるのです。

 高校3年生になって優れた文章を書き、学力もあり、東大、一橋大、早稲田大、慶応大、上智大などの難関大学に合格するような子たちが小学生のころにどういう作文を書いていたかというと、意外にもみんな普通の作文しか書いていないのです。共通しているのは、真面目にしっかり書いているということで、特に上手な作文を書いていたわけではありません。

 しかし、与えられた課題で、構成や題材や表現や主題を考えながら書くことによって学年が上がるにつれて上手な文章を書くようになっていったのです。



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