facebook記事より。
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そろそろ夏休み。学校から成績をもらってくると、苦手だったところがわかります。
先日も、あるお母さんから、「漢字が苦手だったんですけど」と、相談がありました。
漢字が苦手というとき、多くの場合は、書き取りが苦手ということです。
書き取りは、勉強の量に比例します。
読みがよくできるのに、書き取りが苦手という子は、よく本を読んでいるのに、あまり勉強をしていない子で、そういう子は、実は大きな可能性があります。
つまり、まだ余力がたっぷりあるのです。
反対に、書き取りはよくできるのに、読みがそれほどでもないという子は、勉強のしすぎです。
勉強はほどほどにして、もっと本を読まなければなりません。
ところで、書き取りは勉強の量に比例するとは言っても、その量は実はかなりあります。
大人は、自分が既にできているので、子供の漢字もやればすぐにできると思いがちですが、そういうことはありません。
ちょっと漢字の問題集をやったからといって、すぐにできるようにはならないのです。
漢字の書き取りは、気長に勉強する姿勢で取り組む必要があります。
気長にやるためのコツは、毎日の生活習慣としてやっていくことです。
毎日の生活習慣で、私がいちばんいいと思うのは、朝起きたらすぐにやることです。
勉強は食事の前にやるのがコツです。
よく、朝食後に勉強したり、夕食後すぐに勉強したりする子がいますが、それは能率の悪いやり方です。
勉強は空腹のときにやるとき、最も能率が上がるのです。
▽参考までに、言葉の森の漢字集。
https://www.mori7.com/kg/koku/kk.php
(google chromeでも、縦書き表示ができるようになりました。まだブラウザによって揺れがありますが。)
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江戸時代の書き取りの練習は、1枚の半紙が真っ黒になるまで筆でひとつの文字をなぞり書きするという方法でした。
だから、書き取りの練習は、手で覚えたのです。
部首の意味で覚えたり、形から覚えたり、熟語として覚えたりという方法は、補助的なものです。
練習の基本は、繰り返し同じ文字を書くという単純な方法なのです。