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プレゼン作文で創造性を育てる勉強を as/1904.html
森川林 2013/08/25 07:12 



 facebook記事より。

====

 上手な模倣よりも、面白い創造。
 こういう見方ができるのが作文です。

 子供も大人も、日常生活の多くは上手な模倣を要求されて過ごしています。
 特に、大人にとっての仕事、子供にとっての勉強は、いかに早くうまく模倣するかということが評価の基準になっています。

 だから、人間は、息抜きのための自由な遊びが必要なのです。
 絵をかいたり、文章を書いたり、お喋りをしたりすることも、この自由な創造の時間です。

 ただし、作文は、書かれたものを先生や親が見るだけでは、自由な創造として楽しむ動機は生まれません。
 そこで考えたのが、発表作文です。

 作文の発表会とは言っても、原稿を読むだけではインパクトに欠けます。
 映像や音楽を利用して、マルチメディアの発表をするのが目標です。

 だから、ある意味で、プレゼン作文と言ってもよいでしょう。
 もちろん、原稿の棒読みではなく、聴衆に語りかけるような発表です。

 これまでは、その準備として、みんなの前で発表する、できるだけ原稿を見ないで発表する、というところまでやってきました。
 今度は、プレゼンテーションの準備をして発表できるようにしたいと思っています。

 しかし、プロジェクターのような大がかりなものを必要としては、どこでもできるものにはなりません。
 こういう発表会は、家庭で子供たちを数人集めてやれるようなものになって初めて作文文化になるからです。

 そこで、当面は、紙芝居作文のようなものになるでしょう。
 そのうち、youtubeで作文発表会のようなものができるようになると思います。

 作文発表会が広がると、作文の評価も、上手な模倣から面白い創造へと自然に変化していきます。
 例えば、リンカーンの演説をそっくりそのまま翻訳したような作文を発表しても、面白い発表にはなりません。
 面白さとは、その子でなければできない新しい創造があることだからです。

 最初のうちは、面白い創造と言っても、その創造は表面的なものかもしれません。
 しかし、そういう評価が定着することによって、創造は次第に深みのあるものになっていきます。
 こういう作文の勉強の先に、創造性を育てる作文という大きな目標があるのです。

 言葉の森では、今はみんなのニーズに合わせて、受験に合格する作文の指導もしていますが(笑)、本当は受験の作文など大したことはないのです。
 上手に書くことは、練習次第で誰でもできるようになるからです。
 上手に書くことよりももっと大事なことは、自分らしい創造性のある作文を書くことで、それは自分らしい創造的な生き方をすることにつながっていくと思います。


 今日は、久しぶりに朝から雨。
 しかし、これから来る秋を予感させる穏やかな雨です。

 夏休みの宿題がまだ片付いていない人が多いと思いますが、8月最後の日曜日はのんびり過ごしたいですね。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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