ログイン ログアウト 登録
 漢字学習の仕方 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 24番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/26
漢字学習の仕方 as/24.html
cynthia 2006/03/03 23:20 
 漢字の学習について、時どき相談を受けます。「漢字が苦手なのですが、どうしたらいいのでしょうか」というものです。

 漢字の「読み」の力は読書量に比例しています。「書き」の力は漢字書き取りの練習量に比例しています。ですから、身も蓋もない言い方ですが、漢字の書き取りが苦手なのは、書き取りの練習量が不足しているからです。^^;もちろん、部首の意味を理解するというようなコツで覚えやすくすることはできますが、書き取りの練習で大事なのは、やはり練習の量です。

 「作文をパソコンで打つと漢字を覚えないのでは」という質問もよく受けます。これも、パソコンを使うか使わないかは、漢字の書き取り力にほとんど何も関係もありません。漢字の書き取り力に関係があるのは、漢字の書き取りの勉強をしているかどうかだけです。ただし、パソコンで書いていると、誤字をチェックできないというマイナスはあります。そこで、言葉の森では、小論文の受験をする生徒の場合、1〜3ヶ月前から手書きで書く練習に切り替えています。

 漢字の書き取りで最も目立つ間違いは、小学4〜6年生で習う漢字を誤字のまま覚えているということです。本人が正しいと思って間違っている漢字ですから、実際に手書きで書いたものをほかの人に見てもらうまで気づかないということがよくあります。

 例としては、
「捨てる」と「拾う」を間違える・「展」の字の左をはらう・「迎える」と「柳」を混同する・「達」の中を(幸)と書く・「返す」を(返えす)と書く・「費やす」を(費す)と書く・「複」を(しめすへん)で書く・「福」を(ころもへん)で書く・「絶対に」と「絶体絶命」を混同する・「暖」を(目へん)で書く・「暖かい」と「温かい」を間違える・「瞬」を(日へん)で書く・「幼」と「幻」を間違える・「熟」と「塾」を間違える・「勝」「難」の横棒を三本書く・「勝」の中を「刀」と書く・「倹」「剣」「検」「険」を混同する・「講義」を(講議)と書く
などです。

 小学4〜6年生は、まだ勉強の自覚ができていない時期なので、書き方をしっかり覚えていないまま過ごしてしまうことも多いと思います。しかし、そのまま中学生・高校生になると、わざわざ小学生のときの漢字を勉強し直すという機会がないので、間違えた漢字を覚えたまま大学生・社会人になってしまうのです。

 「学力再生」の陰山先生は、漢字の覚え方に新しい工夫をしています。それは、小学生がその学年の1年間で学ぶ漢字を全部4月中に習ってしまうというやり方です。教科書に新出漢字として出てくるつど教えていたのでは、学年の後半に教える漢字になるほど練習量が少なくなるというのがその理由です。

 これをヒントに、家庭学習でも、その学年で習う漢字をすべて学年の最初に勉強してしまうということにすると、漢字学習の能率が上がると思います。

 [:コーヒー:]



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


コメント欄

新中2男子の母 2006年3月4日 21時14分  
>>「作文をパソコンで打つと漢字を覚えないのでは」と
>>いう質問もよく受けます。

質問です。 ことばの森の提出はパソコンでキーボードで(本人が)打ったものをメールで送信しても良いのでしょうか?

森川林 2006年3月5日 11時39分  
 パソコンで書いた作文は、作文の丘から送信してください。
 送信の仕方は、学習の手引に書いてあります。最初はちょっと複雑に感じるかもしれませんが、慣れれば簡単に送れるようになると思います。ここです。↓
http://www.mori7.net/mori/gate.php#129

新中2男子の母 2006年3月5日 12時21分  
早速のお返事ありがとうございます。 3ついただいたのにお礼はまとめてひとつですみません。
もうひとつ質問しても良いでしょうか。

テキスト文書のコピペで送信し、
森リンが自動採点は面白いですね。
自動採点以外に、人間の先生による
コメントや電話アドバイスもいただけるのでしょうか。

森川林 2006年3月5日 14時3分  
 人間の先生の方がメインです。(笑)
 先生が毎週電話で説明して、講評を入れます。
 しかし、子供は、人間の先生による評価とは別の意味で、森リンの評価に強い関心を持っています。

 中には何十回も推敲して文章を書く子もいます。人間のアドバイスだけでは、なかなかこういうことは自分から進んではしないと思います。

コメントフォーム
漢字学習の仕方 cynthia 20060303 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
あいうえ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「あいうえ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習