ログイン ログアウト 登録
 勉強はひとりでやるものだが、みんながいるから面白い Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2658番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
勉強はひとりでやるものだが、みんながいるから面白い as/2658.html
森川林 2016/09/08 06:30 


 勉強は、ひとりでやるものです。
 自分がやると決めたことを自分のペースで進めていくのが最も能率がいいからです。

 だから、小学生でも、中学生でも、もちろん高校生以上は当然ですが、家庭で勉強する時間を長く確保している子ほど学力が高いのです。
 逆に言えば、学校や塾や予備校に通って先生の講義を聴いている時間は、自分の勉強の前段階の時間、つまり勉強の準備の時間で、そのあと家庭でその授業を復習したり次の予習をしたりする時間が本当に勉強の内容が身につく時間です。

 しかし、能率だけを考えていたのでは、人間というよりも機械に近い存在になってしまいます。
 夜遅くまで学習塾で勉強している子供たちに、何が楽しいかと聞くと、塾の帰りの時間に友達とお喋りができることという言葉がよく返ってきます。勉強が楽しいから夜遅くまでがんばるのではなく、友達と一緒に帰れるからがんばっているのです。

 人間はひとりで生きているのではありません。ひとりで勉強していても、その勉強を共有できる誰かほかの人がいなければ、ふと虚しさを感じることがあります。
 通信教育という形態は、自分のペースで勉強できるので一見能率がよいように見えますが、長続きしない面があるのは、そのひとりでやるというマイナス面が出てくるからです。

 しかし、同じ通信教育でも、言葉の森の作文通信教育は、ほかの通信教育と比べると提出率や継続率が高いと言われています。
 それは、毎週、勉強を始める時間に先生からの電話説明があるからです。

 これがもし、教材が送られてくるだけで、自分ひとりで勉強しその作文や答案を送り、赤ペンで添削が返ってくるというだけでは、だんだん張り合いがなくなってきます。
 担任の先生とのコミュニケーションが電話という形で毎週あることが、勉強開始の励みになっているのです。

 しかし、私は、実はこれでもまだ不十分だと思っています。
 それは、中学生以上になり、勉強にも生活にも自分なりの融通がきく年齢になると、先生から電話があったあともすぐに勉強を始めるのではなく、「ちょっと一休みしてからやろう」とか、「今日は忙しいから明日やろう」とか、自分なりに理由をつけて後回しにしてしまう生徒が出てくるからです。
 もちろん、本人はちゃんとやろうとは思っているのですが、後回しにしてしまうと、自然に開始することが億劫になります。勉強開始には、電話説明に加えてもう少し強制力があった方がいいということになるのです。

 そこで、今行っているのが、オンエア作文です。
 これは、自分が勉強している間の1時間、ずっと先生が一緒にいるという形の勉強です。もちろん、その間、先生はほかの生徒の指導をしていますから、その生徒につきっきりでアドバイスをするわけではありません。
 しかし、電話説明のあとも先生が一緒にいるということと、その時間に勉強しているほかの生徒がいる(画面上でほかの生徒がいることも見られる)ということが、勉強を始める強い動機になっているのです。(言葉の森で勉強している生徒は、オンエア作文のオプションは無料)

 このオンエア作文と同じ仕組でやっているのが、オンエア講座です。
 例えば、小4~小6対象の思考国算講座では、公立中高一貫校の入試問題の主に算数と国語の勉強をします。
 内容はかなり難しいのですが、更にその上、ただ問題に答えるだけではなく、自分で似た問題を作ったり、自分なりにオリジナルの感想を考えたりする勉強をします。

 ところが、この自分なりに考える勉強を、もし家庭でひとりでやるとしたら、まず長続きしません。それは、作文を書く勉強と同じように、精神的エネルギーをかなり必要とする勉強なので、何か励みになるものがないと続けられないからです。

 その励みになるものが、その勉強の時間を共有できる先生や友達がいることです。
 下の動画は、オンエアの思考国算講座の一部です。勉強の時間の合間に、みんなが作った勉強の結果を紹介したり、それぞれの生徒が今読んでいる本を紹介してもらったりしています。
 まだ生徒どうしは、互いに知り合いになっているわけではないので遠慮しているところがありますが、これが小1のころからずっとオンエア講座で一緒に勉強していて、夏合宿などでたまに会って遊ぶような機会があれば、もっと自由に交流する雰囲気が出てくると思います。

https://youtu.be/hjIuHnH1OdA




同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンエア講座(41) 寺オン作文クラス(2) 公立中高一貫校(63) 

コメント欄

nane 2016年9月8日 6時45分 1 
 答えのわかっている勉強で人よりいい点数を取っても、面白くも何ともありません。
 自分らしい答えを見つけたり、問題を作ったりするから、勉強が面白くなるのです。
 そして、それを共有できる仲間がいれば、勉強は更に楽しくなると思います。


nane 2016年9月8日 6時55分 1 
 これからの勉強は、答えを見つける勉強ではなく、答えを作る勉強になります。
 それは、問題を作る勉強とも言えます。
 そして、これからの勉強は、誰でも先生になれる勉強になります。
 先生に必要なのは、教える知識ではなく、生徒を励ませる人柄なのです。


namura 2016年9月8日 8時19分 10 
共に学ぶ仲間を意識しながら、集中できる環境は、ますますやる気につながりそうですね。

jun 2016年9月8日 10時37分 2 
家にいながら、図書館で勉強しているような感覚ですね。

コメントフォーム
勉強はひとりでやるものだが、みんながいるから面白い 森川林 20160908 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
さしすせ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「さしすせ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンエア講座(41) 寺オン作文クラス(2) 公立中高一貫校(63) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習