勉強は、成績や点数として目につくので差があるように思いがちですが、その差は、誰でもやればすぐに埋まる差です。
その反対に、読書は点数もつかいないしテストにもならないので、差があるかどうかということはわかりません。
しかし、この読書力の差が実はかなり大きな差なのです。
読書力は、一朝一夕につくものではありません。
毎日の気長な読書の積み重ねのうちに、いつの間にか読む力がついていたというような気の長い話です。
そのためには、特に低中学年のうちは、子供の好きな本を読ませることが大切です。
親はつい、ためになるよい本を読ませようとしがちですが、そういう本は往々にして子供にとってあまり魅力のない本です。
毎日読んでいても、それが薬でも飲むように義務感で読んでいるなら、読書の楽しみというものにはなりません。
読んでいるうちに熱中して止まらなくなるような本が、子供時代の読書の理想です。
そして、そういう読書に熱中した子が、本の中から生きた語彙を吸収し、その語彙力が考える力になり、学力の土台になっていくのです。
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「読書は勉強よりも優先して」
https://www.mori7.com/index.php?e=2113
小学生の学力の中心は読書です。しかし、この読書の範囲の中には、図鑑、絵本、雑誌、新聞、学習漫画、漫画などは含みません。それらを読むのはもちろんよいことですが、読書としては、文章を読むようなものを中心にしていく必要があります。
読書は、時間のコントロールがしにくいので、勉強の最中には行いません。朝ご飯が終わって学校に行くまでの空き時間や、夕ご飯が終わって休憩している間の時間や、夕方の勉強が終わってあとは自由時間となる前の時間などに読む時間を設けるようにします。
読書は毎日行うことが必要で、毎日10ページ以上は読むと決めておけば、読書の苦手な子も必ず読書好きになります。本の好きな子は、毎日50ページ以上と決めておくとよいでしょう。
小学生が平均的に読む冊数は、1週間に約2冊と言われています。この読書量の差が、小学生の学力の差です。同じように勉強していて、よくできる子とよくできない子がいるのは、勉強の時間以外の家庭における読書の差と言ってもよいでしょう。
読書でどんな本を読むといいかということについては、言葉の森facebookグループに毎日おすすめの本の紹介がされているので参考にしてください。
「読書の好きな子になる庭」
https://www.facebook.com/groups/dokusho/
よくない読書選びは、子供の読む力よりも難しい本を読ませること、有名だからという理由で読ませることです。facebookグループで紹介された本などを参考に、子供が自分で好きな本を選ぶようにすることが大事です。
また、読書は、家庭の環境も大事です。テレビがいつもつけっぱなしであるような状態では読書はできません。子供に読書をさせるためには、親も自分の好きな本を読む習慣を作っておくことです。
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昨日、図書館で小4の娘がズッコケシリーズを7冊も借りてきました(笑)。昨日のうちに1冊読み終わり、2冊目突入。寸暇を惜しんで(笑)本を開いています。そんな夢中になれる本に出会えるって幸せですよね。