これは、森川林のブログに掲載したものです。
作文の勉強と直接の関係はありませんが、これから予想される政治経済危機に対して生活と教育をどうしていくべきかという大きな提案としてお読みください。
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トータルな政治経済政策を提案します。
第一は、政治です。インターネットによる投票を全面的に採用します。それによって、志のある人が前に出て、志のない人は後ろに回ってもらうようになります。
第二は、国防です。軍備を持たない非暴力非隷属の宣言をします。そして、世界に向かって新国連を提案します。自衛隊は、新国連に寄付します。だから自衛隊員は新国連の職員になります。
第三は、教育です。幸福、向上、創造、貢献を目的とした教育を行います。家庭、地域、ネットワーク、自学自習を中心とした教育を編成します。
第四は、いちばん重要な経済です。経済政策がすべての要になります。
経済政策の根本は、ふたつあります。一つは、衣食住とエネルギーがすべての価値の原点となることです。もう一つは、人々の真のニーズに基づいた価値を通貨で表せるようにすることです。
まず、衣食住とエネルギーと雇用をいかに生み出すかということです。世界的なことで考えれば、途上国のTVAや途上国のアウトバーン建設を国際的に行うことです。それぞれの国や地域の特性に応じた食料やエネルギーの増産のための公共投資です。具体的な政策は、その地域の実態に熟知した人のアイデアで立案します。
日本に関しては、広い領海を利用することがカギです。領海内の島の周辺にメガフロートを浮かべます。例えば、八丈小島にメガフロートを係留するというイメージです。
(1)ここで、潮力発電や太陽発電によってエネルギーを生産します。
(2)完全栄養食品と言われる牡蠣を養殖し食料を確保します。海の近くに住む縄文時代人はかつて牡蠣を主食としていました。もちろん魚釣りで生計を立てる人がいてもかまいません(笑)。
(3)メガフロートに住む全住民に住居を確保します。タグボートで引っ張れるので、台風が来たら一時別のところに避難することができます。もちろん地震や津波にも影響を受けません。
(4)メガフロートの建設という巨大な公共投資によって雇用を創造します。従来の公共投資は、既にある土木業界のコストに吸収されるだけで新たな創造を生み出すほどの乗数効果はありません。公共投資は、もっと創造的で、もっと莫大なものでなければ、恐慌によって失われつつある雇用を再創造することはできません。
このメガフロートによって一挙に広がる国土を利用したさまざまな経済的アイデアがこれから考えられると思います。このメガフロート案をポッカリポンポン島構想と呼びます。(というのはどうでもいいことですが)
次に、新しい通貨についてです。今流通している通貨は、生活や生産に必要なリアルな経済を回転させるために必要な部分と、金融バブルによって毀損された部分とが分かちがたく結びついています。バブルが吹き飛ぶことはやむをえないことですが、リアルな経済まで道連れにすることはできません。しかし、例えば、サブプライムローンの手数料によって得たバブルの収入によって、自動車というリアルな商品のローンを払っているという場合、バブルが吹き飛べばリアルも当然吹き飛びます。
そこで、人間が生きるための本当に必要なリアルな価値に立脚した新通貨を作り、リアルな経済だけは確実に回転させておく必要があります。新しい通貨の基準を金や銀や石油などの資源に基づいた供給量のコモディティバスケットとして考える人もいますが、本当の基準は人間の生存に必要な需要量です。それぞれの人に必要な需要量を、年齢に比例したものとして計算すれば、年長者を尊敬することにもつながります。体重や身長も基準になりますが、たぶん問題が起きるでしょう(笑)。例えば、56歳の人には、毎月56万ニーズをディジタルマネーで支給するというような形です(仮に「ニーズ」という通貨単位にした場合)。このディジタルマネーで、日々必要なリアルな決済をしていきます。例えば、預金封鎖で現金が引き出せない、失業で給与がない、ハイパーインフレで食料品が高すぎて買えないというような場合も、人間は毎日食べ物を購入しなければなりません。その決済手段として毎月全国民に平等に支給されているニーズを使うということです。ですから、食料品には、円表示とニーズ表示の両方の値札がつきます。現金がある人は現金で買えばいいし、現金のない人はニーズで買えばいいということです。
この新通貨によって当面の生活を回転させることができれば、あとは経済が安定するにつれて、新しい通貨に基づいたより高度な経済が作られていきます。つまり、新通貨が回転することが国民全体の信用になれば、新通貨による金融や投資や新しい文化創造なども行われるようになるということです。
今の政治に求められることは、日本に住んでいる人を一人もホームレスにしないという決意です。そして、更に余力があれば、その決意を世界に向けて提案していくことです。
マインドマップ風構成図
記事のもととなったマインドマップ風構成図です。
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