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言い方のニュアンスに日本文化がある as/3499.html
森川林 2019/01/12 06:34 

 よくある例ですが、海外、例えばフランスなどで交通事故を起こしたとき、日本人が(自分が特に悪いわけでもないのに)、「すみません」と言ってしまうと、その言質をとられ裁判で不利になるそうです。

 しかし、普通の日本人であれば、というよりも、日本文化を身につけている人であれば、事故の責任がどちらにあるかということよりも、相手の気持ちを考えて、とっさに、「すみません」という言葉が出てくるものです。

 ところが、日本でも、そうでない人はいるのです。
 ときどき感じるのは、「こちらはお客様だぞ」という態度で話してくる人です。
 知人に話す場合Gは、それなりのニュアンスというものがあります。それと同じように話せばいいのですが、いかにも相手よりも自分の方が偉いという態度で話すのです。

 それで、私は、いけないことですが、ときどき喧嘩をしてしまいます(笑)。
 ずっと以前、ふりかえか何かで、早朝に電話をしてほしいと言ってきた海外在住の保護者の方がいました。
 私は、それでは講師が負担がかかるので、別の方法を提案しましたが、その人は、「客である生徒と、そちらの先生とでどちらが大事なんですか」などという言い方をしたのです。
 それで、私は、「もちろん大事なのは講師の方です」と言ったら、その後何かいろいろ話しましたが、結局そのふりかえはしないことになりました。

 これがもし、知人に何かを頼むとしたら、相手に負担をかけるような依頼は自然に遠慮するはずです。
 もし頼むとしても、本当に申し訳ないがというニュアンスで話をするはずです。
 それが、いかにも当然の権利のように言うところに、日本文化とは異なるものを感じたのです。

 これは、子供たちの作文についても言えます。
 一方的に相手を批判するような文章は、考えの浅さとともに、相手に対する配慮のなさを表しています。
 中学生以上の作文の、「反対意見に対する理解」というのも、この、考えを深めるためと、相手のよいところを理解するための練習です。
 書き方は、「確かに、(自分の考えとは違う)こういう考え方にも理解できる点はあるが」という形です。
 このように書くことによって、相手の立場に対しても理解を広げていくのです。
 欧米の作文指導では、こういう指導はあまりないと思います。

 ところで、一応ことわっておきますが、私は喧嘩をしたような相手に対しても、全くその気持ちをあとまで残しません。
 人間というものは、いろいろな場面でいろいろなことを言うものですし、常に変化していくものですから、一度や二度のことで良いとか悪いとか決めるものではないからです。三度や四度になっても同じです。
 相手はどう思っているかしりませんが、本当はみんないい人で、たまたま場面場面で違う役割を演じることがあるというだけだと思っています。


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コメント欄

森川林 2019年1月12日 6時36分  
 多様な文末表現の指導なども、日本的な作文指導のひとつです。
 英語では、「○○は△△である」という単純な言い方がほとんどです。
 日本語では、主に相手に対する配慮から、「である」だけでなく、「だろう」「と思われる」「かもしれない」「のはずだ」「と言いたい」などさまざまな語尾の変化があります。
 これが、日本語が論理的でないひとつの理由とされることがありますが、論理は文章の中身にあるのであって、語尾は単なる配慮です。


nane 2019年1月12日 6時43分  
 欧米の作文指導を一度研究したことがあるのですが、偶然、言葉の森が中学生以上に行っている作文指導とかなり似ていました。。
 中1でやっている、意見を書いてその理由を述べるというような構成の仕方です。
 しかし、中2でやっている総合家の主題というのはなかったようです。


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