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保江邦夫さんの聞いた未来の教育、アップルのデジタル教育、木内鶴彦さんの見た循環型社会 as/3648.html
森川林 2019/03/28 07:28 
修 削

 ここ数日で届いた3冊の本を見て、未来の教育について共通のビジョンがあることがわかりました。
 それは、言葉の森が今進めているオンライン教育と同じものでした。

 3冊の本とは、
「祈りが護る國 アラヒトガミの霊力をふたたび」保江邦夫
「宇宙を超える 地球人の使命と可能性」木内 鶴彦
「Appleのデジタル教育」ジョン・カウチ, ジェイソン・タウン,
です。

 詳しい話はあとで書きますが、今の日本の教育の一つの大きな問題点は、教育の目的が受験のために行われていることです。
 そのため、点数をつけることが先生の仕事のようになっています。

 そして、点数をつけやすくするために、○と×がはっきりわかり、そして何割の子が必ず×になるようなことが教えられています。
 それは、みんなが○になったら、点数をつける意味がなくなってしまうからです。
 点数をつけることは、本当は教育の本来の目的とは正反対のことだという自覚がないのです。

 言葉の森の作文試験も、目標は全員を合格させることですが、講師の仕事を始めて間もない先生は、できる子はいい点数を取り、できない子は悪い点数を取るものだという考えを自然に持っています。
 それぐらい、点数をつけることが教育だという考えは根強いのです。

 アップルの本の著者であるジョン・カウチさんは、小学生のときまでは勉強が面白かったのに、中学生になったら急につまらなくなったと書いています。
 それは、小学校ののときは、自分が工夫したことをすると褒められるという余裕が教育の中にあったのに、中学に入ると、決められたことをただ覚えてよい点数を取ることだけが求められるようになったからです。

 私も、発表学習クラスの理科の教材を作っていて、同じことを思っていました。
 小学校のころの理科は、面白いのです。
 キャベツ畑でモンシロチョウの卵を見つけて育てようなどという授業があるからです。

 それが、学年が上がるにつれてだんだんつまらなくなり、中学の理科になると、維管束がどうしたとか、単子葉と双子葉の区別だとか、自分が知りたいと思ったときに調べればすぐにわかるようなことが、覚えなければならない勉強として強制されるのです。
 しかも、その勉強は点数の差をつけやすいように、重要なことよりも、間違えやすいことを中心に出される問題となっています。

 同じようなことは、漢字の書き取り試験にもあります。
 漢字の書き方を知っている大人は、その知識を子供も同じように持つべきだと思いがちです。
 そして、中には、トメとかハライとかのわずかの違いで○にしたり×にしたりする教育も行われています。
 たぶん、そういう細かいことを注意する先生は、パソコンの操作などは苦手だと思います。

 生まれたときからネット環境の中にいる子供たちは、現代の新しい知識で吸収しなければならないことがたくさんあります。
 ところが、そういう新しい知識を吸収しようとしない大人たちが、古いままの、未来の社会では必要なくなる知識を子供たちに教えようとしているのです。

 保江邦夫さんが聞いた四国の工業高校の先生の話では、ある宇宙人の教育では、子供たちが持って生まれた天賦の才を伸ばすことだけが教育の中身になっていたそうです。
 それさえしていれば、ほかのことは何もしなくてもちゃんとついてくるということでした。
 そして、日本の教育が特によくない理由として、天賦の才を無視してすべての面を一律に引き伸ばそうとしていることが指摘されていました。

 木内鶴彦さんの本には、かつての日本の縄文時代の循環型社会の話が出てきます。
 そこでは、すべての人が自分の得意な分野で作ったものや手に入れたものを、互いに交換して暮らしていたそうです。

 現代の社会は、縄文時代よりも経済的な生産力は遥かに大きくなっています。
 だから、縄文時代のように、農業を中心にした得意な分野を伸ばす必要はありません。
 工業の分野は、機械でまかなえるので、多くの人間が携わる必要はありません。
 すべての人が自分の得意なことを伸ばす分野は、身体と時間に関係した文化と技術と学問の分野です。
 なぜなら、人間の個性は、かけた時間と身体の適応によって形作られるからです。

 これらの分野の中でも特に重要なのは、学問の分野です。
 なぜなら、学問の世界は、無限な多様性を持つからです。
 ある特殊な分野に関心を持つ人がその関心を学問的に深めていくと、そこに個性とともに創造が生まれます。
 その創造が、人間の社会をより豊かにしていきます。

 言葉の森が今行おうとしている教育の柱の第一は、創造性を育てる作文教育です。
 第二は、個性的な関心と経験を学問的に発展させ創造的に発表する発表学習教育です。
 第三は、学校生活と社会生活に必要な学力を家庭で自主的に進める自主学習教育です。
 そして、第四は、それらを自然と人間との交流の中で行う自然合宿教育です。
 これらを可能にするのが、現代のインターネットを中心にしたテクノロジーです。

 未来のビジョンがここまで明らかになっている以上、今後の紆余曲折はあるとしても、これからの日本と世界は素晴らしい社会になるだろうと思ったのです。



コメント欄

森川林 2019年3月28日 7時46分  ▽
 未来の教育というものを考えた場合、言葉の森は最先端に近いところにいると思います。
 なぜなら、世界でも初めてのいろいろなことに既に着手しているからです。
 ただ、新しいことばかりなので、あまり理解されていないことと、人に頼めないことが多いので、細かい対応が不十分になりがちなところが弱点です。
 しかし、大きな方向は定まっているので、これから講師や森プロなど多くの人たちの協力を得ながら日本と世界の教育をよりよくするためにがんばっていきたいと思います。


nane 2019年3月28日 7時53分  ▽
 最近、学習塾で作文講座を行うところが増えてきたようです。
 また、しばらく前から、通信教育でも作文講座を行うところが出てきました。
 同じ作文という名称なので、低中学年のころは大した差はないように見えます。
 かえって、詳しい添削でよく面倒を見てくれるように見えることもあります。
 しかし、本質的な目的が違います。そして、高学年になると実際の成果も大きく違ってくるのです。


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