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同じ作文の勉強でも、実力のつくものとそうでないものとがある as/3676.html
森川林 2019/04/09 12:36 

 言葉の森の保護者懇談会で、小学校中学年と高学年の生徒の保護者からそれぞれ質問と相談がありました。
 共通しているのは、学習塾に行くようにしたが、塾でも作文の講座があるのでどうしたらいいか、ということでした。
 塾によっては、その作文のコースが必修のところもあるようです。

 他の教室の悪口は言いたくありませんが、学習塾でやっている作文の授業で実力がつくとは思いません。
 ただ文章を書かせて赤ペンで添削するだけでしょうから、そういう指導はある程度の文章力のある人であれば誰でもできます。
 しかし、その添削で作文が上達するかというと、そういうことはまずありません。
 上手に書ける子は、そのまま上手に書くだけですし、上手に書けない子は、いつまでも上手には書けないのです。

 効果があるとしたら、毎回書く練習をするので書くことに慣れるということと、誤字のチェックがあるので間違った字を書かなくなるということです。

 それだけでもいいと思うかもしれませんが、そういう作文指導をずっと受けていると、受験生は我慢してついてきますが、小学3、4年生の生徒では、作文が嫌いになり、途中からかえって苦手になっていくことが多いのです。


 受験で作文を使うことを本気で考えている人は、そのような学習塾の作文指導では満足できないと思います。
 言葉の森でも、毎年秋ごろになってから、受験する生徒が、それまで塾で作文を習っていたが不安なので言葉の森で習いたいとやってくるのです。

 その場合、受験直前の短期間の指導では、実力をつけることは難しいので、既に持っている実力の範囲で合格できる作文を書くような技術的な指導しかできません。
 しかし、その技術的な指導に関してであっても、言葉の森よりもよい指導のできる学習塾や予備校はないと思います。

 作文に限らず、読解力についても、記述力についても同様です。
 だから、学習塾ではこれまで誰も説明していなかったような、読解問題の解き方と、記述問題の書き方と、作文問題の書き方を解説した「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版)を出したのです。

 言葉の森で勉強をすれば、誰でも必ず上達します。
 上手な子は更に上手に書けるようになり、下手な子も普通以上に上手に書けるようになります。

 しかし、それには少しだけ条件が必要です。
 作文に書く題材を家族などに取材して準備してくることです。
 きわめて簡単なことですが、その予習がなかなかできない子も多いのです。

 家庭で本をあまり読まないし、音読もしないし、事前の準備もあまりしてこないという生徒が、教室に来てから1時間一生懸命書く、というだけでは実力の向上にはやはり長い時間がかかります。
 作文は、算数数学や英語と違って、その実力の背景に、その子の日常生活の日本語力があるので、勉強してすぐに上達するということはないのです。

 しかし、言葉の森で、毎日2、3分の音読をして、似た例を両親に取材をして準備をしてきた子は、時間の早い遅いはあっても例外なく作文力が上達しています。

 今から本気で実力をつける作文を考えるのであれば、学習塾の間に合わせの作文コースでお茶を濁すのではなく、作文は作文として本格的に勉強していくことをおすすめします。

 それはなぜかと言うと、学習塾の作文の勉強は受験が終わればそれで終わりですが、言葉の森の作文指導は、中学受験で終わるわけでなく、中学生になっても高校生であっても続けることができるからです。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2019年4月9日 13時2分  
 塾の先生と言っても、作文指導に関してはみんなアマチュアのようなものです。
 直すところのある子に対する指導はできますが、直すところがない上手な子の指導はできません。
 その反対に、直すところだらけでどこから手をつけていいかわからない子の指導もできません。
 同じ作文指導という看板であっても、中身は全然違うのです。


nane 2019年4月9日 13時36分  
 作文力というものは、自分で自分の作文を評価することはできないという性質を持っています。
 だから、そのほかの勉強と比べて、独学ではできない勉強なのです。
 そこで、言葉の森でまだ習っていない人にも参考にもなるように、作文検定試験をオープンで行うことにしました。
 対象は、小1から高3までですが、小3ぐらいから始めるといいと思います。


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