今年、寺子屋オンラインの作文を体験した人で、子供が作文を書いたのに、お母さんがそれをアップロードができなかったというケースがかなりありました。
パソコンとインターネットの世界は、用語自体が日常生活とかけ離れているので理解しにくいところがあります。
例えば、Zoomに入ると、「コンピュータのオーディオに参加しますか」というメッセージが出ます。
「コンピュータのオーディオに参加する」などという言葉は、日常会話にはありません。
そこで、多くの人がそのウィンドウを「×」で閉じてしまうのです。
「オーディオに参加する」とは、「パソコンのマイクとスピーカーを使えるようにする」ということです。
だから、ここを「×」で閉じると、マイクとスピーカーが使えなくなり、その設定の方法をし直さなければならなくなります。
そういうことが、とても多いのです。
Googleフォトへの画像のアップロードでも、最初に、「アルバムに追加する」「共有アルバム」という二つの選択肢が出てきます。
日常会話で、「共有アルバム」というような言葉は出てきません。
そこで、多くの人が、どちらを選んだらいいのか途方に暮れてしまうのです。
一事が万事この調子なので、何かをやろうとしてもそのたびに分からない言葉が出てきて、分からないなりに選択していくと、結局望んだところには行けないということになってしまうことが多いのです。
しかし、この「分からない状態」と「わかる状態」の差は、なだらかな傾斜ではなく、段差の大きい階段のような差です。
あるときに突然仕組みが理解できて、「あ、そうだったんだ。なあんだ」ということになるような分かり方なのです。
分からないときは全く分からないが、分かるときは一瞬にしてわかるというような階段状の差があるので、教える仕組みが逆に生まれてこないのです。
そこで、今回、パソコン講習会を行うことにしました。
すると、15分から30分で、誰でもやり方がわかるようになります。
昔、20年前ぐらいの話ですが、言葉の森の講師が全員パソコンに使えるように研修したことを思い出しました。
そのときは、「マウスがもう机のはしまで来ていてこれ以上動かせません」というような、今なら笑い話になるようなことがよくありました。
それと同じようなことが、今オンラインのクラウドサービスの利用というところで起きているのです。
パソコン講習会では、ほとんどマンツーマンでやり方を説明して、実際に共有した画像をアップロードするところまでやりますから、誰でも最後までできるようになります。
このオンラインのクラウドサービスの利用の仕方は、お母さんだけでなく、お父さんもほとんどわかっていないと思います。
これは、デジタル・ネイティブの世代と、デジタル・非ネイティブの世代の差なので、理数系に強いかどうかということは関係なく、何しろ誰かに直接教わらないとわかるようにならないのです。
これから、言葉の森の寺子屋オンラインの作文や発表学習や自主学習に参加したいと思っている方は、このパソコン講習会を利用されると良いと思います。(無料です。)
また、今度から言葉の森では、寺子屋オンラインに参加した人には、その参加の一環としてパソコン講習までを行うことにしました。