ログイン ログアウト 登録
 問題集読書と読解検定と自主学習クラスで国語力を高める Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3781番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
問題集読書と読解検定と自主学習クラスで国語力を高める as/3781.html
森川林 2019/07/08 05:46 


 塾に行っても国語の成績がなかなか上がらないという人が多いと思います。
 それは当然です。
 塾の国語の授業で国語力が上がることは、たぶんほとんどありません。
 学校でもそうですが、国語の授業の多くは、国語の文章を味わうためのもので、国語の点数を上げるためのものにはなっていないからです。

 塾で国語の点数をあげるために行われていることの代表は、国語の問題集を解く勉強です。
 ところが、国語の問題集をいくら磨いても国語の成績は上がりません。
 その証拠にはならないかもしれませんが、国語の得意な子は、国語の問題集を解くような勉強をまずしていないからです。

 では、どうしたら国語の成績を上げることができるのでしょうか。
 その方法は、たった二つです。

■読む力をつける

 一つは、問題集読書で難しい文章を繰り返して読む練習を続けることです。

 要約をしたり穴埋め問題を解いたりするのではなく、ただ読むだけです。
 なぜ、ただ読むだけがよいかというと、要約をしたり穴埋め問題を解いたりする勉強の何倍も早く、しかも簡単に勉強ができるからです。
 なぜ、簡単に勉強ができるのが大事かというと、その勉強を繰り返し行うことができるからです。

 文章の要約や書き写しを5回繰り返して行うことはまずできません。
 ところが、文章を繰り返して読むだけであれば、5回以上の繰り返しは簡単にできます。
 これが、言葉の森の提案している問題集読書です。

 要約であれば、要約の正解のようなものか、要約をチェックする人が必要になります。
 穴埋め問題集であれば、その問題集がなければ勉強が続けられませんが、そういう問題集はもともと数が限られています。
 問題集読書は、1冊の市販の問題集を買ってくれば、だれでもすぐに始められます。そして、そういう問題集はいくらでも手に入ります。

 ところが、この問題集読書を家庭だけでやろうとすると、長続きさせることができません。
 ただ読むだけの勉強というのは張り合いがないので、やがて飽きてやらなくなってしまうことがほとんどだからです。

 同じようなやりやすそうに見えるが続かない勉強に「1分間速音読」とか「10分間作文」というものがあると思います。
 たいていの勉強は、半年続けて初めて成果がわかります。
 半年続かないものは、何をやっても大した効果は望めません。
 この「1分間速音読」や「10分間作文」の練習を長く続けられる子はまずいません。
 これは、それらの教材を批判しているわけではありません。
 教材そのものは、それなりに工夫されています。
 しかし、実際に子供が続けられるかというと、想像すればわかるように、半年以上続けられる子はまずいないのです。

 長く続けられないということは、途中でやめてしまうことなので、結局途中でやめたという結果しか残りません。
 それは、新しく音読や作文を始めるときのマイナスの出発点にさえなるのです。
 ですから、続けられる展望のないものは、最初からやらないほうがずっといいのです。

 では、問題集読書や音読や暗唱を半年以上続けられる方法はあるのでしょうか。
 その答えが、自主学習クラスの勉強です。

 毎週、先生が見ている中で、友達と一緒に音読や問題集読書をやるのであれば、それは容易に続けることができます。

 言葉の森の教材は、小学1年生から中学3年生まで、分野によっては高校3年生まで継続できるように作られています。
 だから、先の展望を持って勉強を開始することができます。

■解く力をつける

 国語の成績を上げるもう一つのコツは、読む力をつけるだけでなく、解く力をつけることです。
 これは、特に、読む力はあるが国語の成績が思うように伸びないという子にとっての勉強です。

 この解く勉強の中心が読解検定試験です。
 読解検定試験でできなかった問題の理由を考えると、読解問題を解く解き方のコツが分かってきます。

 この読解検定の解説も、今度自主学習クラスで行うようにしました。
 問題集読書と読解検定と自主学習クラスをセットにして行うことによって、国語力は向上していきます。

 読解検定試験の解き方のコツは、宣伝のようになりますが、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」を読めば、どなたでもわかるようになっています。
 ただし、内容が難しいので、子供さんだけでなく、必ずお父さんやお母さんも読んでいただく必要があります。
 その上で、できなかった問題の理由を分析することが、読解力を高めるコツになります。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 問題集読書(33) 自主学習クラス(0) 

コメント欄

森川林 2019年7月8日 6時1分  
 算数・数学の成績は、夏休みの1か月集中して取り組めば驚くほど上がります。
 国語の成績は、読む力に関しては、1か月では上がりません。半年はかかります。
 しかし、解く力に関しては、教えてすぐに上がります。
 だからこそ、小学校低中学年のうちは、成績を上げることよりも、自由に遊んだり読書をしたりすることに力を入れていくといいのです。


nane 2019年7月8日 6時2分  
 理屈でいうと、読解力は、読力(どくりょく)と解力(かいりょく)の組み合わせです。(いずれも造語)
 作文力は、作力(構成力、題材力)と文力(表現力、主題力)の組み合わせです。(同じく造語)
 だから、勉強をするときは、こういう区別を知っておくことが大事なのです。


コメントフォーム
問題集読書と読解検定と自主学習クラスで国語力を高める 森川林 20190708 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
へほまみ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「へほまみ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 問題集読書(33) 自主学習クラス(0) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習