動画:
https://youtu.be/V7wl6hx34oc
世の中一般で思われている「いい先生」というのは、わかりやすく親切に教えてくれる先生です。
それは、子供が小学校低学年のうちはいいのです。
低学年のころは、勉強そのものよりも、先生とのコミュニケーションを求めている面があるからです。
家庭でも、子供が小学3年生のころまでは、勉強も簡単なので、親もつい親切に教えてあげることが多くなります。
ところが、この教えすぎることに、実は問題があるのです。
例えば、子供が問題集を解いて、親が○×をつけてあげるというやり方をしている家庭も多いと思います。
しかし、それでは、いつまでたっても、子供が自分で勉強をしている気になりません。
勉強をさせられているだけです。
学校や塾でも、答えは先生が持っていて、子供は答えのない問題を解くだけというところが多いようです。
この場合も、子供は自分が勉強をしている気になりません。
問題は、自分で解いて、自分で答えを見て○×をつけて、×のところは自分で理解するようにするのです。
自分ではどうしてもわからないところだけ、親や先生に聞くようにします。
しかし、子供に聞かれたからといって、親や先生がすぐに教えてあげるのではありません。
教えてもらうことになれている子は、あまり考えずにすぐに聞こうとします。
しかし、そこで聞いて教えてもらったことは、子供の実力にならないことが多いのです。
親や先生が優しく丁寧に教えてあげた子は、最初のうちは成績が伸びます。
しかし、学年が上がるにつれて、成績が伸び悩むようになるのです。
それは、自分で苦労して考えて理解したという過程がないからです。
今の問題集は、ほとんどが解法が詳しくついているので、子供が自分で読んで理解できるようになっています。
親や先生が子供を引っ張って教えるのではなく、むしろ親や先生はちょっとうしろにいて子供を見守る形で教えていくのがいいのです。