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 読書感想文のまとめ方――結びの「大きい感想」は親と一緒に考える Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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読書感想文のまとめ方――結びの「大きい感想」は親と一緒に考える as/4310.html
森川林 2021/08/14 11:27 


●動画:https://youtu.be/ZaaJ3YOyRos

 言葉の森の読書感想文の指導は、3日に分けて1200字を書くというものです。
 1日に400字ですから、誰でも書けます。

 書く内容は、単なる感想ではありません。
 感想文は、感想という言葉があるので、誤解されやすいのですが、感想だけなら「面白かった」「つまらなかった」以外に書きようがないのが普通です。
 その感想の裏付けとなる、自分の体験や自分の知識を入れて書くから、感想が具体的になるのです。

 そこで、言葉の森では、事前の似た話の準備に力を入れています。
 こういう感想文指導を始めたのは、言葉の森が最初です。
 それまで、読書感想文の指導というのは、雲をつかむような話ばかりで、ほとんどの子供は苦労していたのです。
 大部分の子は、あらすじを長々と書いて、最後に短くどうでもいい感想を書くという形でした。

 さて、言葉の森の指導法で、3日に分けて1200字の感想文のユニットを仕上げたあと、大事なのは全体をまとめることです。
 まず、1日目と2日目の話、2日目と3日目の話が自然につながるように、間につなぎとなる文を入れる必要があることが多いと思います。
 しかし、これはそれほど難しくありません。
 「そのあと、こうなった」という途中経過の短いあらすじを入れるぐらいでいいのです。

 難しいのは、最後の感想です。
 3日目に書く感想は、3日目の文章に関する感想であるとともに、3日間にわたる全体の感想です。
 この全体の感想を書くという構成力は、小学5年生にならなければ出てきません。
 小学5、6年生や中学生でも、自分の力だけでうまくまとめられる子はあまりいません。
 だから、ここは親と相談していく必要があります。

 結びの感想は、言葉の森の小学5、6年生の作文で学ぶ「わかったこと」や「一般化の主題」です。
 一般化の主題とは、「人間は」とか「人間にとって」という言葉でまとめていくことです。
 この結びの出来が、1200字の感想文全体の印象を左右します。

 言葉の森が以前、サンプルとして作った「桃太郎」の感想文を載せます。
 この書き方を参考にして、お父さん、お母さんと相談しながら最後の感想をまとめてみてください。

▼「桃太郎」の感想文
https://www.mori7.com/as/1314.html


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コメント欄

nane 2021年8月14日 12時24分  
 1200字の読書感想文は誰でも書けますが、結びの感想をまとめるのは、子供の力ではなかなかできません。
 だから、結びの部分は親子で相談して書くといいのですが、大事なことはやりすぎないことです。
 子供の力が6割ぐらいで、親の手助けが4割ぐらいならいいのですが、親の手助けが6割以上になると、子供はそれを自分が書いた感想文とは思えなくなります。
 そういう感想文の出来がいくらよくても、子供はうれしくないのです。


森川林 2021年8月14日 12時24分  
 読書感想文は、誰でも書けます。
 言葉の森が、日本でたぶん初めてその書き方を具体化したからです。
(オーバーに聞こえますが本当です。)
 それまでの感想文指導は、雲をつかむような話ばかりで、たまたま上手に書く子がいても、ほとんどの子は長々とあらすじを書いて、最後に短く「私も……したいと思います」のようなとってつけた感想を書いていたのです。

 ところで、感想文の宿題でいつも問題に思うのは、小学2年生以下の生徒に感想文の宿題を出すことと、中学生に「税金」とか「人権」とか決まりきった宿題を出すことです。
 なぜ、そういう宿題を出すかというと、その先生が授業で感想文の指導できないからなのです。


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