●動画:
https://youtu.be/I4ifFBQJarA
全国学校図書館協議会が主催する「詩のあん唱コンクール」が、参加者を募集しています。
https://www.j-sla.or.jp/contest/solasido2.html
テーマは、「お気に入りの詩」となっていますが、詩でなくてもかまいません。
180秒までの動画ですから、1200字程度の文章になると思います。
暗唱検定の1ヶ月分にちょっと足したぐらいですから、暗唱に慣れている人はすぐできると思います。
自分の気に入った新しい文章(詩)でもいいし、これまでに覚えたものでもいいので、どしどし応募してください。
★ただし、団体応募ではありませんので、個人として応募してください。
★同じものが重ならない方がいいと思うので、自分の暗唱する文章が決まりましたら、質問感想掲示板に入れておいてください。(もちろん、同じものが重なってもかまいません。)
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=123
動画の作り方がわからない人は、教室までお聞きください。
暗唱は、できれば明るい顔で、表情豊かに、ある程度は手振りも交えながら行うようにするといいです。
普段の暗唱練習の成果を生かすということでがんばって参加してください。
▼「詩のあん唱コンクール」のページより引用
====ここから
■応募資格
小学生(個人でも、グループ団体での応募も可)
■テーマ
「わたしのお気に入りの詩」
※絵本など詩歌でないものは「特別賞」の対象といたします。
■応募方法
お気に入りの詩を1編、あん唱している様子を動画でお送りください。
■審査員
谷川賢作(音楽家)、文月悠光(詩人)、吉開菜央(映像作家・ダンサー・振付家)、全国学校図書館協議会理事長、朝日小学生新聞編集長ほか
■賞
金賞...1名 賞状・図書カード1万円分
銀賞...1名 賞状・図書カード1万円分
銅賞...1名 賞状・図書カード1万円分
優秀賞...3名 賞状・図書カード5千円分
奨励賞...4名 賞状・図書カード3千円分
特別賞...1名 賞状・図書カード1万円分
団体賞...若干校 賞状・図書カード1万円分
■応募方法
www.asagaku.com/solasido.htmlより必要事項を入力し、作品をアップロードください。
【個人応募】
①応募者氏名(ふりがな)②学校名③学年④性別⑤郵便番号(自宅)⑥住所(自宅)⑦電話・ファクス番号(自宅)⑧個人応募か団体応募か⑨詩の題名と作者⑩書名と出版社⑪自己PRを200字以内で明記。
【団体応募】
⑤~⑦は省略いただき、代わりに学校の郵便番号・住所・電話番号・担当者名を明記ください。
※動画がアップロードできない場合は、下記へUSBなどに保存してお送りください。
◆応募あて先
〒104-8433 東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞新館9階
朝日学生新聞社内「SOLASIDO 詩のあん唱」コンクール事務局
■応募しめきり
2021年12月10日(金)
■動画の応募について
・スマートフォン、デジタルカメラまたはビデオカメラで撮影した180秒までの編集した選考用の動画をアップロードし、エントリーしてください。応募者本人が出演することを条件とします。
・wmv/avi/mov/mpg/flv/mp4ファイル
・データサイズは10MB以下
・画面の大きさは1920×1080を推奨、1280×720のHDやSDも応募可
・アスペクト比16:9を推奨(4:3も応募可)
・音声は、2chステレオまたはモノラルとする
■応募方法や作品の応募(アップロード)
www.asagaku.com/solasido.html
■問い合わせ先
朝日学生新聞社
TEL03-3545-5226(平日の午前10時から午後5時まで)
●応募に関する注意事項
*応募は1人何点でも可。学校・学年・クラス単位などの団体応募も歓迎します。
*作品は未発表のオリジナル作品に限ります。
*応募作品は返却しません。
*入賞作品の著作権などの権利は、主催者に帰属します。
*応募作品に付帯する個人情報は、賞品などの発送、全国学校図書館協議会の広告宣伝などのための広告・印刷物・ホームページなどへの応募作品の掲載などに限り利用させていただきます。また、当該業務の委託に必要な範囲で委託先に提供する場合を除き、個人情報を応募者の承諾なく第三者に提供いたしません。
====ここまで。
ここからは、個人的な話です。
私(森川林)も、詩が好きで、高校生のころからよく詩集を読んでいました。
その中で、いまでも覚えているのは、中原中也、立原道造、茨木のり子などです。
■中原中也 夏と私
真ッ白い嘆かいのうちに、
海を見たり。鴎を見たり。
高きより、風のただ中に、
思い出の破片の翻転するをみたり。
夏としなれば、高山に、
真ッ白い嘆きを見たり。
燃ゆる山路を、登りゆきて
頂上の風に吹かれたり。
風に吹かれつ、わが来し方に
茫然としぬ、………涙しぬ。
はてしなき、そが心
母にも、……もとより友にも明さざりき。
しかすがにのぞみのみにて、
拱きて、そがのぞみに圧倒さるる。
わが身を見たり、夏としなれば、
そのようなわが身を見たり。
■立原道造 のちのおもひに
夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を
うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
――そして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……
夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには
夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう
■茨木のり子 『汲む -Y・Yに-』
大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵なひとと会いました
そのひとは私の背のびをみすかしたように
なにげない話にいいました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました
私はどきんとし
そして深く悟りました
大人になってどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと
わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです