ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 子供たちに必要なのは発言と交流の場――創造的な学力を育てることがこれからの教育の目的 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4482番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2023/9/27
子供たちに必要なのは発言と交流の場――創造的な学力を育てることがこれからの教育の目的 as/4482.html
森川林 2022/06/16 05:36 


●動画:https://youtu.be/jAixgriTBRE

 先日から、授業の修了時に、子供たちに何かひとことを言ってもらうことにしました。
 「このあと、何をするか」でもいいし、「今日、学校であったこと」でもいいし、「将来の夢」でもいいし、「自分の趣味」でもいいし、要するに何でもいいからひとことを言うということです。

 すると、担当している子供たちは、全員何かひとこと、それなりに面白いことを言うようになりました。歌を歌ってくれる子もいました(笑)。時間は、全体で5分もかかりません。

 子供たちは、自分が主体的に参加できる場が好きです。しかも、その中で他の生徒との交流も生まれればなお楽しくなります。
 読書紹介の場合も、時間があるときは、紹介のあとの質問感想を言ってもらうと、それぞれいいことを言います。そして、参加している生徒どうしが知的な交流を通して親しくなります。ただし、これは学年が同じぐらいで、質問や感想を言いやすいクラスの場合です。

 今の学校や塾では、生徒が自ら発言する機会はほとんどありません。
 先生が一方的に喋り、生徒はたまに答えさせられるだけです。

 未来の学校は、言葉の森のように少人数のクラスで、全員に発言する機会があるものになっていきます。

 勉強の中心は家庭学習、授業は生徒が発表と交流をする場、講師は教えるのではなく生徒の進捗状況と理解度をチェックし、必要に応じて保護者との連絡をとる、というスタイルの学習がこれからの新しい教育の形になります。

 小、中学生、高校生の子供たちの成長に影響があるのは、親や先生ももちろんそうですが、それ以上に同じ世代の子供たちです。

 言葉の森では、今、「講師の部屋」という、講師それぞれの掲示板を作っています。
 これは、まだほとんど活用していませんが、将来は、先生と生徒の連絡の場だけでなく、生徒どうしの交流の場にしていく予定です。

 すると、そこで、卒業した生徒も時どき立ち寄り、先生に現状報告をしたり、後輩にアドバイスをしたりするようになります。
 ちょうど、通学教室に、卒業生がたまに遊びに来るような感じです。
 夏のサマーキャンプも、将来は、卒業した生徒も含めた同窓会のようなものにしていく予定です。

 子供たちは、同世代の子供たちとの交流の中で成長します。
 そのためには、その交流の場としてのオンラインクラスで、全員の発言の機会があることと、勉強の中身が創造的であることが重要です。
 創造的な勉強という要素が特に強いのは、作文クラスと創造発表クラスですが、そのほかの国語読解、算数数学、英語などのクラスも、工夫によっては、創造と発表の学習になります。

 例えば、国語読解クラスでひとつの問題文の内容についてディカッションをするとか、算数数学クラスでオリジナルに作った問題を発表するとか、英語クラスで英語のスピーチをするとかいうようなことです。
 そういう創造的な勉強を行うためには、その土台としての学力も十分についていなければなりません。

 学力は勉強の最終目的ではなく、より創造的な学力を作るための土台です。
 それは、子供たちの勉強のゴールが、大学入試に合格することではなく、その先の実社会で自分らしい仕事をすることだからです。

 こういう子供たち一人ひとりの個性を生かし創造性を育てる教育を行っていきたいと思います。


 これからの入試で必ず必要になる作文力――作文クラス体験学習
これからの入試で必ず必要になる作文力――作文クラス体験学習   受講案内   無料体験学習
作文  総合学力  国語読解  算数数学  英語  創造発表  プログラミング
 

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

コメント欄

森川林 2022年6月16日 9時41分  
 子供たちの多くは、学校や塾の勉強に退屈しています。
 それは、生徒が主体的に参加する勉強になっていないからです。
 先生の話を聞いて、テストを受けるだけの勉強なら、家庭学習で十分間に合います。
 ただ、家庭学習だけでは不安だから、みんな、とりあえず学校や塾に行っているのです。
 本当は、教育の仕組みを根本的に変える必要があるのです。


コメントフォーム
子供たちに必要なのは発言と交流の場――創造的な学力を育てることがこれからの教育の目的 森川林 20220616 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
しすせそ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「しすせそ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 
コメント1~10件
「大学進学者の 森川林
 匿名さん、確かにそのとおりです。  そのボトムラインがゴ 8/5
優しい母が減っ ゆきこ
ネコさん、大丈夫ですか。私も二人の女の子の母ですが、NHKラ 8/3
「大学進学者の 匿名
ただ、環境を選ぶことは学友や学校生活の質、という意味もありま 8/2
優しい母が減っ ゆきこ
ネコさん、大丈夫ですか。私も二人の女の子の母ですが、NHKラ 8/1
優しい母が減っ 森川林
 英語なんて、もうやらなくていい時代になります。  大事な 7/23
優しい母が減っ ネコ
お母さんこわい勉強いやだえいごもうききたくない 7/23
夏休みは自習室 森川林
 不登校で学校に行っていない子も、自習室を利用するといいと思 7/11
受験作文の印象 どんどこ
理解する語彙と使える語彙の違い、なるほどと思いました。 受 7/8
自習記録28件 森川林
 自習記録34件、読書記録829件。  今日、見てみたら、 7/6
優しい母が減っ Koya
怖いお母さんと言うか易しすぎるお母さんも何だかな…という感じ 7/5
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
9月保護者懇談 森川林
●教室の移転  8月から教室を移転しましたが、40年間 9/23
10月からの課 森川林
 今回は、引っ越しなどがあって遅くなりましたが、新学期の課題 9/21
Re: 読会検 森川林
 これは、あかそよ君の考えが合っています。  実は、正 9/2
Re: 確認を 森川林
 見てみたら、解答の「2」の前に全角スペースが入っていて「  9/2
「今いる場所が 森川林
「今いる場所がすべてではない」TikTok不登校生動画選手権 9/2
確認をお願いし じんない
8月の小⒌の読解検定ですが、 問題⒈は2と入力しましたが、 9/1
またNTTコミ 森川林
 前回の移転のときは、NTTコミュニケーションズの対応が遅れ 9/1
読会検定 小5 あかそよ
問7のBがよくわかりません。 問題に一般に大型犬のほうが小 8/28
小4の8月の8 森川林
小4の8月の8のA 「肺で呼吸することのできるさかなが 8/28
夏休み2023 森川林
夏休み2023 自由研究コンクール情報 https://h 8/26

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習