●動画:
https://youtu.be/yVeKWhgfVt0
受験の算数で計算の問題が単純に出ることはほとんどありませんが、応用問題の一部として計算が必要になる場面はかなりあります。
特に、公立中高一貫校の入試問題は、理科や社会の問題についても、ややこしい計算をさせる問題が出てきます。
教科書に準拠した問題を出すという制約があるので、計算力や問題を解くスピードで差をつけようとしているのです。
将来の入試は、電卓持ち込み可、辞書持ち込み可のようなものになると思います。
というよりも、今のような入試はやがてなくなると思います。
しかし、とりあえず、今の小学生は、そういう計算力や漢字力のようなものも強化しておく必要があります。
計算力を上げる方法のひとつは、百ます計算のように単純な計算練習を毎回時間を測りながら行うことです。
時間を計測して上達していることがわかると、やる気が出てくるので長く続けられます。
しかし、毎回の勉強は長くやりすぎないことが大事です。
「もっとやりたい」と思うところで止めておく方がいいのです。
もうひとつは、インド式算数のように、基本的な計算は暗記してしまうことです。
言葉の森の計算表は、11×11から19×19までを九九のように暗唱して覚えてしまう練習の表です。
例えば、19×19は「いくいく さろい」です。
幼長から小学2年生のころまでは暗唱力があるので、こういう表もすぐに頭に入れてしまいます。
九九の記憶のように、いったん頭に入ったものは、いつでも使えるようになります。
だから、幼長から小2にかけては、暗唱、漢字表、計算表に力をいれていくといいのです。
暗唱するコツは、いちばん最初はゆっくり正確にやり、慣れてきたら早口でやることです。
最初に間違った読み方をすると直らなくなります。
そして、確実に暗唱できるようになるまでは、うろ覚えで思い出そうとしないことです。
思い出そうとすると、思い出す癖も一緒に暗唱の中に入ってしまうようになります。
また、できるだけ同じ教材で同じ順番どおりにやることです。教材を変えたり、順序を変えたりすると、暗唱が定着しなくなります。
総合学力クラスの教材です。
「暗唱文集」
https://www.mori7.com/mine/as5.php
「漢字表」
https://www.mori7.com/mori/kgkannji.php
「計算表」
https://www.mori7.com/mori/kgkeisann.php
ところで、「DIAMOND Online」に次のような記事がありました。
「受験生は19×19までの暗算をマスターして「心理的優位」を身につけよう」
https://diamond.jp/articles/-/313567
こういう工夫をして暗算をマスターする方法もありますが、私は、単純なことは単純に頭に入れてしまえばいいと思っています。
単純なことを頭に入れたあと、考える勉強は作文と親子の対話で行います。
考える勉強のもとになるものは、読書と、国語の問題文の難読と、算数数学の考える問題と、理科社会の知識と、自分から進んで行う体験です。
それらの勉強を行う環境で大事なことは、できるだけ友達と一緒に明るく楽しくやることです。