ログイン ログアウト 登録
 暗唱が難しいという場合 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
言葉の森 | 作文国語教室・サイト 言葉の森 | 作文国語教室
記事 463番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/8
暗唱が難しいという場合 as/463.html
森川林 2009/04/22 11:40 
修 削
 保護者の方から、自習の暗唱がなかなか進まないという相談を受けました。
 3.4週と4.1週の低学年の長文に関しては、文章が難しかったので、読みにくかった面もあります。難しくてなかなか読めない場合は、1週間で300字という字数の目標をもっと短くしてもかまいません。
 暗唱ができない理由の一つに、家族の協力がない、意義がわからない、などもあるようです。
 お母さんが毎日子供たちに暗唱させようとしても、お父さんがあまり協力的でないと、毎日続けるのが難しくなることもあります。また、お父さんが熱心でもお母さんがあまり熱心でないという逆の場合もあります。今のお父さんお母さんの世代は、子供時代に暗唱という形の勉強をあまりしていないので、子供が同じ文章繰り返し読むというスタイルの勉強していると、違和感を感じることもあると思います。
 そこで大事なことは、暗唱の形にあまりとらわれず、やりやすい方法で暗唱できるようにしていくということです。そのためには、お父さんやお母さん自身も、自分で何度か100字10分間、又は1週間で300字の暗唱の練習をしてみるといいと思います。そうすると、暗唱の練習でどこか難しくどこか面白いのかということが実感として分かってきます。そうすれば、子供に対する働きかけも、実態に合ったものになっていくと思います。

 暗唱の仕方は、多少弾力性があっても構いません。毎日暗唱するのが原則ですが、土日は遅く起きてくるので暗唱ができないということであれば、あらかじめ土日は暗唱ではなく読書をすると決めておいてもいいのです。また、子供によっては、100字を10分間暗唱するよりも、最初から300字を全部暗唱する方がやりやすいという子もいると思います。そのようにある程度臨機応変に取り組んでいってください。
 暗唱はゆっくり読むよりも早口で読んだ方が回数が増えるので覚えやすくなります。極端に言うと、聞き取れないような早口で読んでもかまいません。そして、そのような早口で読んでいても、その結果すっかり覚えてしまえば、それからは普通の速度で読んでいけばいいのです。このように、形にとらわれず内容本位の暗唱をするためにも、お父さんやお母さんが何度か自分で暗唱の経験をしてみるといいと思います。

 俳優がセリフ覚えるときは、声を出さずに覚えると言われています。しかしそれは、セリフの内容を覚えて場面に合ったセリフを言うことが目的だからです。暗唱は、内容を覚えるものではなく表現を覚えるものですから、音読で覚えていくのが原則です。
 文章を数回読むだけの音読の勉強は、一般につまらない勉強になりがちで、どうしても反復する回数が減ります。それに対して、暗唱の勉強は、暗唱ができたときに達成感があるので、反復の回数が増えます。ここで、大事なことは、暗唱は覚えることだけが目的ではないということです。覚えることを目標にして反復して読むということで、実は反復することが本当の目的です。ですから覚えたらおしまいというのではなく、覚えても10分間は読み続けて、覚えたものをさらに楽々と空で読めるようにしてください。

 暗唱によって右脳が開発されるという理論があります。短い文章は左脳で理解しながら読むのに対し、長い文章は大量に読むと左脳では処理しきれなくなるので右脳の方に直接入るというのです。しかしこの理論は、実際に確かめられているわけではありません。私は、この考え方よりももっと単純に、長い文章を何度も読むことによって、処理できる文章の単位自体が大きくなるのではないかと考えています。つまり、短い文章をつなげて理解するのではなく、長い文章を長い文章のまま理解する力がついてくるのだと思います。

 そろばんなどは慣れてくると、超人的なスピードで計算することができるようになります。暗唱も同じです。最初は、誰が読んでも同じぐらいの量を同じぐらいの時間でしか暗唱できませんが、暗唱の勉強を重ねるにつれて、数回読めば数十ページ暗唱できるというような力が育ってくるようです。
 現在、記憶術という方法がはやっています。これは、記憶する技術を利用して物を覚える方法です。しかし、記憶術で記憶力がよくなるのではありません。暗唱の勉強はこの記憶術のような勉強ではなく、記憶力を育てる勉強です。逆説的ですが、記憶力を育てるためには、覚えることを目的にするのではなく、何度も繰り返して読んで、読み取る文章のひとまとまりを長くすることに慣れていくことです。
 暗唱がなかなかできないという子は、覚えることを目的にしているために、かえって読む回数が少なくなっていると思います。覚えようと思わずに、100字の文章をただ10分間、又は30回繰り返して読めば、ほとんどの子はいつの間にかその文章を覚えてしまいます。暗唱は、そのような単純な勉強として取り組んでいってください。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)



コメント欄

コメントフォーム
暗唱が難しいという場合 森川林 20090422 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
せそたち (スパム投稿を防ぐために五十音表の「せそたち○」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード)
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 
コメント1~10件
漢字の書き取り 森川林
 小学生は書き順を唱えて覚える下村式が普及しているそうです。 11/5
記事 5600番
【重要】在籍生 森川林
各種検定リストを追加しました。 暗唱検定 https 11/3
記事 5599番
音声をテキスト 森川林
ICレコーダーで文章を書く人のためにアドバイスすると、 u 11/1
記事 5596番
勉強なんて、誰 森川林
四行詩という新しいジャンル。 何か考えたいことがあって、文 10/31
記事 5591番
10月から読解 森川林
読解検定は、生徒の書いた解説に対して、もっと詳しいコメントを 10/31
記事 5592番
2026年10 森川林
「アオキ差すトド」って覚えやすい(笑)。変だけど。 10/31
記事 5593番
読解力、思考力 森川林
言葉の森は、作文というマイナーマーケットから、国語というより 10/31
記事 5594番
音声をテキスト 森川林
自分の場合、テキスト温泉は、nottaと同じかそれ以上の性能 10/31
記事 5596番
作文、読書中心 森川林
印刷については次のようにされるといいと思います。 問題文の 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 NU
先生ありがとうございます。 会場検定はなくなったとのこと、 10/26
記事 5590番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
なぜ作文が大事 森川林
人に教わったものは残らない。 自分が考えたものは残る。 11/5
森川林日記
推薦図書リスト 森川林
推薦図書リストに「佐賀のがばいばあちゃん」を追加しました。 11/2
読書の森
Re: 万年筆 森川林
SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PIL 11/1
森川林日記
帰り道 森川林
 夕方、日限山から野庭団地に上り、  坂道を下って港南台に 11/1
森川林日記
万年筆 森川林
 ふと昔を思い出して、パイロットの万年筆を買った。(PILO 10/30
森川林日記
Re: 題名( 森川林
届いているメールアドレスをご連絡ください。こちらで消去いたし 10/28
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場
メールまたはお 森川林
メール登録の解除は、届いているメールアドレスをお知らせくださ 10/27
森の広場
Re: 題名( 森川林
登録解除しました。 お手数をおかけしました。 10/27
森の広場
登録解除はお名 森川林
登録解除はお名前かメールアドレスをご連絡ください。 > 10/27
森の広場

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン