ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 スマホの使用をコントロールするには、幼少期の家庭の文化作りから Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4743番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
スマホの使用をコントロールするには、幼少期の家庭の文化作りから as/4743.html
森川林 2023/05/25 10:07 

ホタルブクロ

●動画:https://youtu.be/O5QX4oFiLII

 スマホのやりすぎ、ゲームのしすぎ、YouTubeの見すぎで困っている家庭は多いと思います。
 こういう新しい問題は、親の子供時代の経験がないので、途方にくれることが多いのです。
 だから、これらは、親が試行錯誤で工夫してコントロールするしかありません。

 大事なことは、目の前の現象をどうコントロールするかということではなく、それ以前の子育てをどうしていくかということです。

 子供が幼少期のうちに、親子で話し合ってルールを決める習慣を作り、そのルールを守る習慣を作ることが大事です。
 そういう幼少期のルールができていないまま、中学生になってからあわててコントロールしようとしてもできるものではありません。

 勉強の習慣についても、読書の習慣についても同じです。
 子供が小学1年生のうちに、毎日決まった勉強をするとか、毎日必ず読書をするとかいう習慣をつけておくことです。

 子育ての中心は、家庭です。
 学校でも、塾でも、偉い人のアドバイスでもありません。

 何事もやり直すのに遅すぎることはありません。
 子供が中学生になってからでもいいので、親子で話し合って妥当なルールを決め、そのルールの守られ状況を時どき確認するという習慣を作ることです。

 こういう習慣作りがむずかしいのは、それが単なる習慣ではなく、家庭の文化を作ることでもあるからです。

 勉強などは、やる気になればすぐにできるようになります。
 しかし、文化はなかなか作れません。

 文化とは、朝起きたら家族にあいさつをするとか、返事はいつでも「はい」と言うとか、椅子にはきちんと腰掛けるとか、席を立ったら椅子をしまうとか、履物はきちんとそろえるとか、夜は何時までに寝るとか、朝は何時までに起きるとか、起きたら布団は自分でたたむとか、食事を食べながらスマホやテレビを見ないとか、人の悪口は言わないとか、下品な流行語は使わないとか、近所の人にもあいさつをするとか、そういう細かいことの積み重ねです。

 これらは、言ってすぐにできるものではありません。
 何ヶ月も繰り返して、やっと少しずつできるようになるものです。
 だから、勉強よりもずっと難しいのです。

 文化作りは、全部やるのではなく、まずどれかひとつルールを決めてそれを守る習慣を作り、少しずつ家庭の文化として作っていくことです。

 私は、この文化作りに、オンラインクラスの作文や総合学力はぴったりだと思います。
 それは、親が関われることと、親も子供の様子を見ることができるからです。
 見るというのは、一緒に参加するかたちでも、別のPCから参加するかたちでも、あとでレコーディングを見るかたちでも、いずれでもできます。

 作文の場合は、似た話の準備を親子でする機会があります。
 総合学力は、毎週、国語や算数や暗唱や発表の準備をする機会があります。
 また、いずれの場合も、読書紹介の準備をする機会があります。
 こういう機会を生かして準備を習慣化していくことが、家庭の文化作りの第一歩です。


▽参考記事
「研究者が思わずゾッとした「子どものスマホ使用時間と偏差値の関係」小中学生7万人調査でわかった衝撃の事実」
https://president.jp/articles/-/69373
====引用
スマホ等の使用時間が長くなればなるほど、平均以上の成績を表す灰色の棒の数が明らかに減っていく様子が見てとれます。

衝撃的なのは「3時間以上」の結果です。灰色の棒が1本も残りませんでした。この結果からわかることは、スマホ等を1日3時間以上使用している子どもたちは、どれだけ勉強を頑張っていても、きちんと睡眠時間を確保していたとしても、成績が平均未満に沈んでしまっているということです。
====


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 家庭学習(92) 

コメント欄

森川林 2023年5月25日 10時42分  
 時どき、「読書をしないので先生からも言ってください」と言われることがありますが、読書は家庭の文化です。
 家庭の文化を作れるのは、親だけです。
 親が言ってもさせられないことを、他人がさせることはできません。
 読書合宿などという方法もあり得ますが、それよりも家庭で読書の文化を作ることです。


コメントフォーム
スマホの使用をコントロールするには、幼少期の家庭の文化作りから 森川林 20230525 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
せそたち (スパム投稿を防ぐために五十音表の「せそたち」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 家庭学習(92) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習