ICレコーダ
●動画:https://youtu.be/kqnT-oKMx1s
今日は、「nottaで書く作文」ということで、作文の新しい書き方を説明したいと思います。
作文の本質というのは、考えることであって、文章を書くということは決して本質的なことではありません。
ただ、これまでの歴史の中で、ペンや鉛筆を持って文章を書くという期間が非常に長かったので、まるで作文というのは、「書くこと」と同じだというふうに思われてきたのです。
しかし、作文の本質は考えることです。さらに言うと、書くことによって新しいものを創造することです。
文章の要素として、構成、題材、表現、主題、表記というものがあります。
創造は、主に、題材、表現、主題の分野で生まれます。
第一に、題材を創造するとは、他の人がまだ経験していないような話を実例として述べることです。これが、一つ創造です。
第二に、表現の創造です。
新しいたとえの表現を使ったり、新しい自作名言を使ったりというようなことも含めて、まだ他の人が使っていないような表現で物事を表すことが創造です。
第三に、主題の創造です。
新しい考えを述べるということが主題の創造です。
題材の創造、表現の創造、主題の創造というのが、文章を書くことの本質的な価値です。
ここまでが、前提となる話で、次に、実際に作文を書くときに、この考え方をどう活かすかということを説明します。
中学生や高校生になると、文章書くことに、なかなか時間が取れないということがあります。
時間的に忙しいから書けないということが時々出てきます。
1200字の文章を書くときの時間は、大体60分から90分です。
しかし、単なる作業としての60分から90分ではなく、新しいものを創造しながらの60分から90分ですから、かなり大変です。
そこで、考えたのが、考える作業だけを作文の中心にして、書く作業は機械に任せるという方法です。
しかし、これは、ChatGPTに、「こんなことを書いて」という指示を出して書いてもらうというやり方ではありません。
考える作業は、人間の喜びですから、それを機械に任せてしまうというのは、方法を目的と取り違えていることになります。
では、どうしたらいいかというと、まず、構想図を書くのです。
構想図を書いてる時間というのは、自分が考えている時間ですから、時間はかかっても楽しい時間です。
1200字の文章を書くための構想図の時間は、大体15分ぐらいです。
そのあと、その構想図を見ながら、
ICレコーダに向けて内容を喋ります。
その音声を、テキスト化のソフトで文章にしてもらいます。
喋ることは、書くことよりもずっと負担が少なく、時間もかかりません。
テキスト化するためのソフトやウェブサービスは、いろいろあります。
今回使ったのは、
nottaという新しいウェブサービスです。
以前は、Googleドキュメントを使っていましたが、Googleドキュメントが、ICレコーダからの読み込みができなくなってしまったので、新しいサービスを使うことにしました。
notta(無料版もあるが、自分が使ったのは有料版)は、かなり高性能で、録音したMP3ファイルも読めるし、句読点も適度に打ってくれます。(Googleドキュメントは、句読点がつきません。)
ワードのディクテーションという機能でも、音声のテキスト化ができるようなのですが、やってみたところ、句点や「?」マークがあちこちについて、全く使えませんでした。(使い方が悪かったのかもしれませんが。)
今後、たぶんもっといいウェブサービスも出てくると思います。
しかし、今のところ、nottaというサービスがいちばん使えます。
nottaで音声入力をテキスト化したあと、ChatGPTで250字ぐらいに要約したもらえば、読み手の助けになります。
近い将来の作文の授業は、次のような流れになると思います。
課題のテーマ
↓
生徒どうしのディスカッション
↓
構想図を書く
↓
音声入力
↓
テキスト化
↓
要約
↓
発表して質問や感想を言い合う
このやり方なら、書く負担は少なくなり、考える楽しさと話し合う楽しさだけが残ります。
現在、中学生や高校生の人で、作文の勉強は続けたいが、時間がかかるのが負担だという人は、時代を先取りして、この方法で作文を書いてみてください。
▼参考までに、上の文章のChatGPTによる要約は下記のようになります。
(読みやすくするために、改行はこちらで入れました。)
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作文の本質は考えることであり、新しいものを創造することにあります。
考え方を中心にし、書く作業はテクノロジーを利用して効率化する新しいアプローチを提案します。
まず、15分程度で構想図を作成し、それを基に文章を喋って録音します。
その録音を「notta」などのテキスト化ソフトで文章化し、ChatGPTを使用して要約を作成します。
この方法により、中学生や高校生でも時間を効率的に使いながら、作文の本質である「考える楽しさ」を追求することが可能となります。
近未来の作文はテーマ選定からテキスト化、要約までのプロセスが一連となり、よりアクセスしやすくなるでしょう。
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