ブンチョウ
●動画:https://youtu.be/VrGVPADiXiw
ある保護者の方から質問がありました。
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> 先日の○○で、親のインタビューを書くことがパターン化されていると書かれておりました……
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文章を読み取る力のない人は、すぐに「パターン化がどうした」ということを言います。
作文を評価する人は、パターンで見るのではなく、内容で見ることが大事です。
手紙の書き方などは、パターン化の典型です。
しかし、そのパターンの中に、内容が盛り込まれています。
パターン化の批判への対応の仕方としては、今後、親へのインタビューの部分を省いて(というのもパターン化ですが)書くといいです。
しかし、作文そのものとしては、もちろん親のインタビューがあった方がずっといいものになります。
ある都立の中高一貫校の入試作文で、言葉の森の生徒がよく合格していました。
そのときも、学校説明会では、「パターン化がどうした」ということを言っていました。
学校としては、たくさんの上手な子の選抜をするよりも、たくさんの下手な子がいた方が採点しやすいので、そういうことを言っているだけです。
それは、やむを得ない面もあります。
作文の採点をする人は、本当に大変だからです。
ただ、そこに同情しているわけにはいきません。
作文の評価でいちばんいいのは、
森リンで採点することですが、日本の教育界は、まだそこまでの決断はできないと思います。
今後、AGI(汎用人工知能)の利用で、教育の世界は大きく変わります。
しかし、教育に携わっている人は頭の古い人が多いので、新しい教育に踏み出せません。
だから、いまだに読書感想文の宿題を出すような学校があります。
読書感想文の宿題は、ChatGPTの利用ができる時代には、もうとっくに無意味になっています。
読書感想文は、宿題として出すものではなく、授業の中で指導していくものです。
授業の中で指導できないから、宿題にしているのです。
と、辛口のことばかり書きましたが、すべて本当のことです。
だから、親が、子供の真の成長を考えて判断していくことが大事です。
学校の宿題なども、やらなくていいものが多いと思います。
「この宿題は、お母さんがやっておくから、あなたは好きな読書をしていなさい」
というような対応があってもいいのです。
我が家でも、子供が小1のとき、「足し算の答えが同じものを色で塗る」という宿題が出されました。
先生は、それなりに工夫して宿題として出したのだと思いますが、子供はため息をつきながらその宿題をやっていました。
それを見て、私は、「お父さんがやってやるから、お前は本でも読んでな」と言って、電卓で計算して色を塗りました。いいのか(笑)。
子供は、「わあい」と喜んで、のんびり本を読んでいました。
勉強の主体は、というよりも、子供の成長の主体は、学校でも塾でもなく家庭です。
そして、子育ての基準は、子供がにこやかに生きていくことです。