1月の清書をもとにした森リン大賞です。
点数は自動採点ソフト森リンで集計したものです。
学年ごとに無理のない字数を目標とするために、採点する字数の上限を決めています。(小1は200字まで、小2は400字まで、小3は600字まで、小4は800字まで、小5は1000字まで、小6以上は中高生もすべて1200字までとしています)
1月の森リン大賞(小1の部82人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●あたらしいボール | はくし | 60 | 213 | 39 | 44 | 57 | 76 |
2位 | ●かわいいうさぎ | きなこ | 60 | 225 | 43 | 47 | 52 | 83 |
3位 | ●てっぱんやき | きみけ | 60 | 337 | 42 | 43 | 50 | 96 |
4位 | ●ライオンキング | ながた | 60 | 233 | 42 | 46 | 50 | 90 |
5位 | ●とんどのじゅんび | ルビー | 59 | 500 | 39 | 43 | 51 | 83 |
6位 | ●じきゅうそう | 清良 | 59 | 299 | 38 | 44 | 48 | 87 |
7位 | ●ハンバーガーやさん | きよれ | 58 | 172 | 38 | 43 | 53 | 74 |
8位 | ●なわとび | きゆけ | 58 | 490 | 37 | 43 | 50 | 86 |
9位 | ●あたまがごちゃごちゃになったこと | あじさい | 57 | 484 | 49 | 43 | 52 | 80 |
1月の森リン大賞(小2の部128人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●タッチパネル、ポンポン | とらたいがくん | 66 | 442 | 41 | 49 | 64 | 79 |
2位 | ●ウィンタースクールで | アリス | 66 | 415 | 42 | 48 | 62 | 92 |
3位 | ●トモコレ | さわむ | 66 | 602 | 42 | 47 | 60 | 89 |
4位 | ●世界にひとつだけの「イグアナがなる木」 | ハリーポッター | 65 | 1133 | 38 | 49 | 69 | 87 |
5位 | ●おばたりょく地の鳥 | みやま | 65 | 515 | 38 | 43 | 66 | 96 |
6位 | ●スケート楽しいー大こうふん | リリア | 65 | 916 | 39 | 47 | 61 | 79 |
7位 | ●かげ遊びをやったこと | ひいい | 65 | 391 | 42 | 43 | 60 | 92 |
8位 | ●じごくのしゅくだい | プート | 65 | 563 | 42 | 44 | 59 | 90 |
9位 | ●小学校一年生の三学期(感) | くあゆ | 65 | 721 | 42 | 44 | 56 | 92 |
10位 | ●スキーりょこう | じんか | 64 | 1017 | 41 | 47 | 68 | 76 |
1月の森リン大賞(小3の部162人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●冬休みのスキー | サファイア | 73 | 647 | 41 | 62 | 85 | 83 |
2位 | ●温かい太陽 | アルセウス | 72 | 665 | 46 | 58 | 66 | 87 |
3位 | ●いろいろな微生物 | 子ねこ | 71 | 921 | 44 | 53 | 68 | 83 |
4位 | ●体のポカポカ 心のポカポカ | りすっぴ | 71 | 994 | 47 | 51 | 68 | 86 |
5位 | ●二通りの帰り道 | きゅうちゃん | 71 | 1364 | 44 | 49 | 68 | 93 |
6位 | ●あたたかくなりたい冬の朝 | もえちゃん | 70 | 670 | 51 | 51 | 71 | 84 |
7位 | ●ハラハラするUNO | きらり | 70 | 689 | 47 | 51 | 67 | 81 |
8位 | ●白熱のバトル | おゆな | 70 | 567 | 41 | 49 | 64 | 92 |
9位 | ●Wiiスポーツのボーリングとほんもののボーリング | りめい | 70 | 834 | 43 | 57 | 64 | 87 |
10位 | ●ああ、気持ちがいいな | トップスくん | 70 | 597 | 39 | 55 | 63 | 83 |
1月の森リン大賞(小4の部137人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●ワンちゃん・ダッシュ | ダイヤモンド | 78 | 860 | 43 | 54 | 101 | 86 |
2位 | ●ヤマト発進 | レオキング | 78 | 858 | 47 | 65 | 92 | 86 |
3位 | ●休み時間の定番 | うっちー | 78 | 986 | 48 | 64 | 81 | 89 |
4位 | ●害虫さわぎ | メゾピアノ | 77 | 1014 | 43 | 65 | 75 | 95 |
5位 | ●一年で一番大変な朝 | みゃお | 76 | 1304 | 51 | 55 | 75 | 81 |
6位 | ●楽しい中休み! | レシラム | 75 | 802 | 43 | 49 | 79 | 86 |
7位 | ●布団が恋しい朝 | ショコラ | 75 | 1211 | 51 | 49 | 72 | 89 |
8位 | ●九州うまいものベスト三 | めがね | 74 | 543 | 46 | 67 | 84 | 83 |
9位 | ●帰ってきたら温かい? | フックー | 74 | 1379 | 41 | 62 | 78 | 83 |
10位 | ●父といしょに行った小樽 | なっち | 74 | 1218 | 44 | 53 | 77 | 84 |
1月の森リン大賞(小5の部135人中)
私の大切な家族
なむき
「はー、やっと出来た!」
大みそか、私の家ではおせち料理を作る事が毎年恒例になっている。筑前煮、鯉、海老、かずのこ豆、田作り、ひょう、ぜんまい、伊達巻、かまぼこ、栗きんとん。どれも縁起が良い食べ物ばかり。もちろん、全て母の手作りだ。私は母に、
「大変そうだね、手伝うよ。」
と声をかけた。
「ありがとう。」
「ねぇ、お母さん、どうして毎年おせち料理を作るの?」
「家族全員が、一年間健康で過ごせますようにっていう願いを込めて…かなぁ?大切な家族だから。」
私が、家族って大切なんだと痛感したのは、父が「くも膜下出血」という病気にかかった時だった。突然の出来事だった。その頃私はまだ幼かったが、父が倒れた=死んでしまうにつながっていた。目隠しをして手術室に入る父に、
「お父さん、頑張って!」
と声をかけると
「瑞恵か?大丈夫だよ。頑張ってくるよ!」
私は涙が出るほど嬉しかった。父の手術は成功し、今は元気に仕事をしている。
ことわざではないけれど、私は「家族を大切に」をいつも心がけている。それほど気にしなくても最近はそれが出来るようになってきた。世間では、自分の家族に危害を加えたり、殺したするという悲しい事件が多発している。私は、そうしたいと思う自分の心を押し殺さなければならないと思う。そんな事をしてしまうのは気持ちが分からないから。心と心が通じ合えばきっと家族の絆は深まると思う。そのためには、家族だんらんすること、よく話し合う事だと思う。
「家族を大切に」
「自分、そして世界中の人々を愛し続ける」
私はこの二つが大切だと思う。家族の絆を深めていけば、平和で戦争もなくおだやかな日本、世界になると思う。そのためにもまずは家族を大切にすることから始める事が大事だと思う。
出来上がったおせち料理を、母と一緒に重箱に詰めた。我が家の分、おじいちゃんとおばあちゃんの家の分、おばちゃんの家の分。彩り良く、丁寧に…。最後にインゲンを添えて完成!その後はいつものように
「パッシャーン」
記念撮影。
「今年で十枚目だね!」
私と母は、顔を見合わせてニッコリした。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●私の大切な家族 | なむき | 80 | 884 | 44 | 77 | 94 | 84 |
2位 | ●年末年始の過ごし方 | アルセウス | 80 | 1148 | 43 | 64 | 81 | 84 |
3位 | ●天才ソクラテス | ベースボール | 80 | 992 | 48 | 61 | 78 | 81 |
4位 | ●タイミングが大事 | きくた | 80 | 1015 | 52 | 54 | 70 | 90 |
5位 | ●スキー | ヴォルデモート | 79 | 1177 | 42 | 83 | 104 | 87 |
6位 | ●スキーとお正月 | キバゴ☆ | 79 | 1025 | 39 | 83 | 97 | 81 |
7位 | ●一しゅんのタイミング | ききほ | 79 | 1165 | 47 | 60 | 94 | 86 |
8位 | ●新年明けまして お正月の、ユーモア感 | みっくまっく | 79 | 2203 | 38 | 69 | 92 | 81 |
9位 | ●タイミングが全て | トレジャーハンター | 79 | 1117 | 51 | 51 | 84 | 81 |
10位 | ●さよならプレハブ、こんにちは新校舎 | まーりん | 79 | 1796 | 43 | 56 | 74 | 83 |
言葉の森を始めてまだ間もない小学校高学年の生徒のお母さんから相談がありました。子供が作文が書けないというので、親子でけんかになってしまったようです。あらあら( ▽|||)\( ̄ ̄*)
しかし、これは作文の勉強の問題ではなく、親子のコミュニケーションの問題です。作文がなぜ書けないかというと、課題が難しいからという理由もありますが、もう一つ大きな理由が、作文を書くと必ず何かしら注意されるので書くことを嫌になるということがあります。
「何でも自由に好きなことを書いてごらん。書き終わったあと、たっぷり欠点を注意してあげるから」と言われて、喜んで書く子はひとりもいません。
これは、お父さんやお母さんが何かを表現する場合を考えてみるとよくわかると思います。例えば、「何でも自由に好きな歌を歌ってください。歌い終わったあと、欠点をたくさん注意してあげますから」と言われて、のびのびと歌う人はまずいないでしょう。
作文の勉強は、○×式の評価をする勉強とは全く違うのです。この子も場合も、たぶん作文を書き終えたあと、お父さんやお母さんに、表現のおかしいところなどをいろいろ注意されたのだと思います。
よく保護者の方から、「褒めるばかりでなく、もっと直してほしい」とか、「こういう表現がよいと、先生が手本を示してほしい」というような要望を受けることがあります。
しかし、手本を示すようなアドバイスは、教える先生の自己満足になるだけで、子供には何も身につきません。また、作文の表現を直すのは簡単ですが、直すことによって作文が上手になるわけではありません。それよりも、直す指導ばかりをしていると、ほとんどの子が作文を書けなくなってしまうのです。
直す指導は、先生と生徒の間に信頼感があり、生徒に直すことを受け入れるだけの自信があることが条件になります。作文の勉強は、機械的に○や×をつけるものではありません。勉強しているのは先生と生徒という人間どうしなのですから、様子を見ながら進めていく必要があるのです。
よいところを褒めることによって作文の実力はつきます。しかし、指導法がなくただ褒めるだけでは、作文は上手にはなりません。
言葉の森の作文指導でなぜ実力がつくかというと、褒めることが中心の指導であっても、進度が進むにつれて難しい課題が自然に出てくるので、それを消化するする中で必ず実力がついてくるからです。
また言葉の森では、読む勉強にも力を入れています。作文という表面にあらわれた花の部分を直すのではなく、読む力という根の部分から直していくことが大事です。
作文を上達させるコツは、
1、言葉の森の課題に沿って書いていく(小5から課題は急に難しくなります)
2、子供が書いたものを親は常によいところを見て褒める
3、その一方で毎日の読書や暗唱の自習を続ける
ということになります。
たまに、作文を書くのが大変だからと、小学校3、4年生で作文の勉強をやめてしまう子がいます。これは、かなりもったいないことです。小学校の3、4年生は、作文も読書もいちばんはかどる時期です。この時期に作文を書くのが負担だというのは、何か大きな勘違いのある勉強法をしているからです。
作文の勉強が難しくなるのは、小学校5年生からです。この時期からは、書くことが負担になるのはやむをえません。しかし、ほとんどの子供たちは、この苦しい勉強を自分自身の実力の向上と結びつけてがんばって取り組みます。
小学校高学年になると、塾の時間との兼ね合いで、作文の勉強が時間的に両立できなくなる子も出てきます。その場合は、いったん休会して、受験が終わって中学生になってからまた再開すればいいのです。作文を書く勉強は学年が上がるほど、考える力を必要としてきます。
これからの時代に最も必要になる思考力と表現力と創造性を育てるために作文を勉強するのだという長期的な展望を持って取り組んでいきましょう。