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1月の森リン大賞(中1の部) as/1175.html
森川林 2011/02/20 12:38 





1月の森リン大賞(中1の部86人中)

外見と心地よさ
チョコボ

 産業革命後、機会は人々の生活を豊かにする打出の小槌の役目を果たすものだと思われてきた。そしてその進歩は人類の幸福につながるものとも信じられていたのである。今の都市空間の例を挙げよう。気楽に人と人とが接し合う泥臭い片隅がなくて、街のたたずまいも、周辺の人造湖も、よそいきの冷たい美しさで整いすぎている。あるがままの人間くささのどよみ、といったものがかけているのが原因なのである。私は、整った外観よりも、なじみやすいことのほうが大切だと思う。

 第一の理由は、なじみやすいところのほうが、落ち着いていられると思うからである。たとえば、私の友達はハムスターをかっている。そこに、暖かい布をきれいにしいているのだそうだが、1時間後には、自分の小さい家に持って入りくちゃくちゃにして、そのなかで寝ているそうだ。その友達がいうには、ハムスターは、汚くするほうが落ち着くらしい。だから、この間ためしに自分のいらなくなったシュシュをかごにいれてみたところ、じぶんの小屋にもってはいり、またまたぐしゃぐしゃにしていたのだそうだ。たしかに、私も机の上がすぐに汚くなる。(正確には、汚くする、なのだが)右には世界史のテキスト、その上に英語のノート、幾何のノートは左に、といった具合である。しかし、テキストを出しやすいからか、何なのか、ぐしゃぐしゃな机でも、なんとなく落ち着くのである。しかし、度を過ぎると、つみあげたテキストやノートのせいで、なだれが起きてしまうこともあるのだが(笑)

 第二の理由は、あまりにも整いすぎた環境であると、どこか、落ち着かないからである。例えば、学校でも、朝のきれいな教室は、なんとなくそわそわしてしまう。なぜなら、朝はみんなかばんをきちんといすの下においているし、机の上にはなにものっていないからである。放課後になると、紙くずが落ちていたり、かばんが放ってあったり、学校に持ってきてはいけない雑誌のアイドルの切り抜きがなぜか私の机の上においてあることもある。ひどいときは、先生にばれないようにと、IPodをホットボックスに隠している友達もいる(笑)普通に考えてみれば、絶対に勉強に適しているとはいえない環境なのに、そんな環境で放課後に友達と一緒にノートやテキストを広げながら考査の勉強すると案外はかどるものなのである。また、日本全体で考えると、ごみの多さも挙げられる。日本のごみ排出量は、データによると、5020万トンだそうだ。この豊かさなら、ごちゃごちゃになってしまうのがあたりまえだと考えてもよいのではないだろうか。

 たしかに、私のように、机をきれいにするのが1ヶ月に一回ぐらいであると、汚くて親に怒られたりプリントがなくなったりして、落ち着かなくなるかもしれない。しかし、「大事なのは健康らしい外見だけでなく、健康そのものである。」といった名言があるように、外見よりも、心地よいか悪いか、ということのほうが大切なのではないだろうか。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1外見と心地よさチョコボ89122967708983
2なじみやすい環境が一番きらり89122261758484
3世間と自分ヤヨイ88118962678583
4世間を作る人きぬこ88120558628096
5自分自身の主張 ~権威主義的はダメ!~あまぐり88157071667790
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10ごちゃごちゃの長所りす86116661677492


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1月の森リン大賞(小6の部) as/1174.html
森川林 2011/02/19 12:00 





1月の森リン大賞(小6の部120人中)

初心忘れるべからず
ブレイド

 幼い子供には、現実と空想の区別をすることは極めて難しい。そのため、どんなことでも現実だと思いすぎる傾向があるのではないか?大人からしたらそう思うこともあるかもしれない。だが、子供の頃のこの純粋な心がもつ考え方は、少しも間違っていることはない。この心があってこそ皆があたりまえに思っているような生活ができる。それはどのようなことかというと、例えば飛行機が都会の空を飛んでいる光景があるのは、ライト兄弟の発明のおかげだ。子供には「なぜ?」「どうして?」という心がある。その心が○○をしたい!!という心に、強い意志に変わるときは何かを作ったり、発明したりするだけの力が生まれるときかもしれない。

 子供の考え方の中には、すばらしい発見をする可能性をもつことがあるかもしれない力が備わっているとも考えられる。

 地動説を唱えたことで有名な、ガリレオ・ガリレイはそれまでとは違ったものを発表したため、世界の人を笑わせたり、反対に、カンカンに怒らせたりしてしまった。それまでは太陽が地球のまわりをまわっていて、さらにコロンブスが生まれるさらに昔は、地球の両端は滝になっていて、そこから水はこぼれ落ちると考えられていた。

 大人になればなるほど、物事を常識や理屈で考えて、それで物事を片付けてしまいがちである。あまりそれはいいこととは言えない。頭の中の「わからないこと」を一つ一つ解明していくことが大切だ。偉人の名前を沢山出すようだが、世界中の人が知っている、発明王エジソンも子供時代を「なぜなぜぼうや」と言われてすごした。エジソンは「ガリ勉派」ではない。「『ガリ勉派』の人は色々なことをただ知っているだけで、知識を使わない人のことを言う」とある本に書いてある。エジソンは何派かというと、おそらく「探究派」ではないだろうか。「探究派」の人は、役に立つことをしている。偉人にはこのような探究派が多いのかもしれない。

 僕のもっと幼い頃は、頭の中が「?」だらけだった。虹を滑ることはできるのか?サンタは一体どこから、どのようにして家の中に入ってくるのか?このようなことが僕にはとても不思議だった。

 学校で勉強したり、本を読んだりすることによって、少しずつ現実と、空想の境界線が見えるようになる。勉強する上で子供が本当に楽しいことは、先程述べたような境界線が見えるようになることだと思う。勉強をすればするほど、数々の謎が一つ、また一つと解き明かされていくからだ。男性が中学生で声変わりするようなもので、ほとんどの大人は疑問を持つ、幼い頃心の中に備わっていたものを段々忘れていってしまう。勉強すると、このような心を忘れてしまいがちなので少し寂しい気がする。「初心忘れるべからず」ということわざがある。この言葉は日ごろいつも忘れてはならない言葉だ。この言葉がことわざである意味を僕は改めて実感したような気がした。

 疑問とは世界を広げるための扉だと思う。これからも初心を忘れずにいようという気になった。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1初心忘れるべからずブレイド88124161708284
2テレビの良さ、悪さけん87142556658192
3常識的にならない方法まりす83124857556783
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