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記事 1293番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
今日は、七夕 as/1293.html
森川林 2011/07/07 20:03 



 教室の廊下に置いた竹に、子供たちの書いた願い事が色とりどりに飾られています。

 現代は、願い事がかないやすくなっている時代のようです。もともと人間には、思ったことを実現する力がありました。その力が、更に強くなり加速しているのが現代のようです。



 では、自分の願ったことが必ずかなうとなったら、人間は何を願うでしょうか。

 自分の願い事がかないそうもないと思っているとき、私たちは小さな願い事を短冊に書くと思います。しかし、願い事が必ずかなうということになったら、たぶん多くの人は、もっと大きなこと、例えば世界の平和とかみんなの幸福とかいうことを願うのではないでしょうか。

 そして、これからの時代は、そういう大きな願いが、自然にみんなの口から出てくる時代になるような気がします。



 先日、この欄で取り上げた、玄海原発の再開は、その後見直しがほぼ決まりつつあるようです。

 この夏の電力確保とか、自治体の予算とか、電力会社の利益とかいうものも、確かに理解できる願いです。しかし、日本の安全という大きな願い事と両立して初めて誰もが納得する願いになるのだと思います。



 この、大きな願いを先に考え、小さな願いをあとに考えるという順序は、あらゆることに通じるものです。

 子供たちの作文でも、小学校低学年までは、事実の経過の順序どおりに書く作文ですが、高学年になるにつれて、先に感想や意見を考える書き方になります。最初に大きな目標を考え、その目標に合わせて個々の具体的な実例を考えていくのです。



 子供たちに勉強の意欲を持たせるときも同じです。

 今度のテストの間に合うようにがんばろうとか、誰々さんに負けないようにがんばろうとかいうのは小さな目標です。もっと大きな将来の目標を先に考える必要があります。

 しかし、その将来の目標についても、高収入の安定した楽にできる仕事につきたいというようなことだけでは、やはり小さな目標です。そういう目標では、困難に打ち勝って初志を貫徹することはできないでしょう。

 大人は、子供たちに、もっと大きな夢を伝えていく必要があります。それは、日本をよくするとか、社会に貢献するとか、みんなを幸福にするとかいうことです。子供たちは、そういうことを堂々と言ってくれる大人を求めています。

 わかりやすい小さな夢ではなく、わかりにくい大きな夢を持つ子供たちが育ってほしいと思います。



 と思いながら、近くの短冊を見てみたら、書いてある願い事は、「あしたとあさってがはれますように」でした。(小四の男の子)

 うーん。まあ、これはこれでいいことにしよう(笑)。

 大きな夢から、小さな夢まで、みんなの願いがこれからどんどん実現する世の中になっていくでしょう。

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記事 1292番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
「漢字」グループ(facebookページより) as/1292.html
森川林 2011/07/07 06:00 
 「漢字の糸」グループでは、漢字にまつわる話がt楽しめます。

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記念すべき最初の一文字はやはりコレ。「言葉の森」の「森」です。

「木」がいっぱいあるから「森」、なんてシンプル。(笑)

漢字を初めて習う子供たちにとって、これほど分かりやすく、面白いと感じられる仕組みの字はないのではないでしょうか?

こんな単純なことでもOKですので、皆様もお気に入りの一字や、秘蔵の薀蓄をご紹介ください。

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本日の一文字はコレ。作文の「文」です。

字体フォントを少し変えてみました。

「長文」「文章」など、字の羅列によって記されたもの、という意味だけではなく、「文化」「文明」といった“人間らしい理知的教養”についても示している一字。

これからの時代、「文」に強いことが必要だと思います。

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本日の一字は……出ました、いきなり難しい漢字!(笑)

「鸞」(らん)、空想上の鳥の名前を表す漢字だそうです。

私はこの字を小学生の時に書けるようになりました。

社会の授業で「親鸞」(浄土真宗を開いたお坊さん)という名前を習い、「馬鹿みたいに画数が多くて難しい字だけれども、“糸”“言”“糸”“鳥”がくっついているだけなら書ける!」と得意になって覚えた、という経緯があるのですね。

使いどころは少ないですが、思い出深く一生忘れないだろう漢字の一つです。

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今日の一字はこちら。「典」。

当グループの益々の発展のために、教室で漢字・四字熟語の「辞典」を計5冊も注文してもらいました。

これからバリバリ勉強の日々ですね。

私はこの字、形がはっきりしていて書きやすいのでわりと好きだったんですが、さっそく調べてみたところ「正しい」「整っている」という意味もあるそうです。

「典雅」(てんが)などという言葉もありますものね。

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本日の一文字は「紙」。

これも作文を書く時には欠かせないものですね。

新学期に発送する各用紙類の封入作業、事務局一同頑張っております。

“糸”が原料であった「まわた」を意味し、“氏”がそのまま「シ」の読みとなる形声文字だそう。

小学生時代、社会科見学について自作新聞にまとめるという授業があり、生意気にも「○○氏」という呼称を使いたくて、「あ、紙のこっちがわだ。だからシって読むんだな」と学習した覚えがあります。(笑)

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 続きは、言葉の森facebookでごらんください。

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