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記事 1365番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
作文が楽しく書ける予習シートという方法 as/1365.html
森川林 2011/10/11 17:13 



 言葉の森の通学教室では、毎週、次の週の予習シートを生徒に渡しています。

 これは、次の週の作文の課題で、どんなことが書けるか、どんなことを準備してくるか、どんなことをお父さんやお母さんに聞いてくるか、などということをビジュアルに指示してあるシートです。

 こういう予習シートができる前は、生徒に、「次の週の課題を準備してきてね」という指示をしていただけでしたので、家に帰ると先生に言われたことを忘れてそのまま次の週を迎えるという子も多かったのです。



 言葉の森では、小学校3年生から題名課題の作文の勉強をするようになり、毎月1回は感想文の課題も入ってきます。更に、小学校5年生からは感想文課題が増え、しかもその内容が入試問題にもそのまま対応できるような難しいものになってきます。

 そうすると、事前に家でその課題や長文を見て予習ををしてきていない子は、なかなかいい作文が書けません。先生が、授業の当日に懇切丁寧に説明しても、生徒自身がその課題や文章を自分のものにしていないと、ただ言われたとおりに書くようなことしかできなくなってしまうのです。



 ところが、この予習シートを渡すようになってから、生徒が予習を忘れなくなりました。親も、予習シートを見ることができるので、どんなことを準備していったらいいかがすぐにわかります。準備といても、難しいことは何もなく、ただ、子供とその課題について話をするだけです。



 現在、この予習シートと予習のヒントは、facebookの学年別予習のページで見られるようになっています。今後は、これを教材のヒントの中に組み込むことを考えています。


▽予習シートの見本1


▽予習シートの見本2




 もちろん、こういう予習シートのようなものがなくても、家庭での予習はできます。その方法は、

1、感想文の場合は、子供がその感想文課題のもとになる長文(1000-1600字程度)を毎日音読しておく(毎日の音読で長文の理解が自分のものになります)。

2、次の週の課題や長文の内容を、子供がお父さんやお母さんに説明する。

3、お父さんやお母さんは、子供の説明に合わせて似た話などをしてあげる。

4、子供は、作文を書く前に、予習シートと同じようなスタイルで自分の書くことをメモする。(苦手な子の場合は、お父さんやお母さんが子供と話をしながら一緒に書いてあげます)

 このような形でやれば、難しい作文課題でも楽に取り組めるようになるのです。


【参考】言葉の森のfacebookページ

言葉の森保護者入口
http://www.facebook.com/groups/morig
言葉の森予習室小1
http://www.facebook.com/groups/197333293657664/
言葉の森予習室小2
http://www.facebook.com/groups/237806726254265/
言葉の森予習室小3
http://www.facebook.com/groups/257176580960424/
言葉の森予習室小4
http://www.facebook.com/groups/118904298204775/
言葉の森予習室小5
http://www.facebook.com/groups/263458813669632/
言葉の森予習室小6
http://www.facebook.com/groups/179413025457690/
言葉の森予習室中1
http://www.facebook.com/groups/178731555525989/
言葉の森予習室中2
http://www.facebook.com/groups/236818566350170/
言葉の森予習室中3
http://www.facebook.com/groups/170551573016221/
言葉の森予習室高1
http://www.facebook.com/groups/235286109845319/
言葉の森予習室高2
http://www.facebook.com/groups/134238326663828/
言葉の森予習室高3
http://www.facebook.com/groups/217812328265492/

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国語の読解力、記述力のつけ方 as/1364.html
森川林 2011/10/07 18:04 


 国語の読解力をつけるための基礎は、小学校中学年までの読書量です。しかし、ただ物語的な読書だけの量が多くても、それがそのまま国語力に結びつくわけではありません。入試に出てくる問題文は、子供が通常読むような本のレベルよりも高いので、そういう難しい文章に慣れておく必要があります。

 入試問題の文章に慣れるためにいちばんいいのは、やはり昨年の入試問題です。天声人語のような新聞のコラムの文章は易しすぎます。塾のテキストや市販の問題集などの問題文でもいいのですが、入試問題にはその時代の特徴が反映されます。古い問題集では、たとえその文章自体の質がよくても時代的に合わない面も出てきます。例えば、二酸化炭素と地球温暖化は、科学的な裏づけに疑問が持たれるようになってきました。一昔前なら必ずどこかで出た文章ですが、これからはもう出ないと思います。

 小学校中学年までに本をよく読んでいた子は、入試問題集のような難しい文章を読み始めると、すぐに、そういう文章を読む力も身につけます。本をよく読んでいる子は、難しい文章も読み慣れるのが早いのです。読書が大切だというのは、読書がそのまますぐに国語の学力に結びつくからではありません。読書力がある子は、難しい文章を読む力もつけやすいからです。



 小6になって国語の成績が伸び悩む子によくあるのが、問題を解くスピードが遅いというケースです。テストの問題で、前半はよくできているのに後半は×が多いというのは、読むのに時間がかかっているからです。こういう子は、できなかった問題を家でもう一度やってみると正解になるということがあります。読むスピードは、国語力の重要な要素です。これも、入試問題集のような文章を読み慣れることでついてきます。



 読解問題を解くとき、ほとんどの子は、感覚で答えを選んでいます。言葉の森の教室で読解問題を解く子の、問題用紙と解答用紙をときどき見ると、最初はほとんどの子が傍線などを引かずに、きれいなまま読んでいます。

 こういう読み方では、答えが合っていても間違っていても、あとから反省に生かすことができません。その問題のどこをどう考えたのかということがわかるように、線を引いたり印をつけたりしておくことが大事です。

 問題文をきれいに読み、傍線を引かないというのは、小中学生ばかりでなく、高校生でもかなりあります。問題文を読むときに傍線を引くようにさせ、国語を感覚ではなく理詰めで解かせるようにすると、どの子も成績が急上昇します。



 国語の記述力をつけるための基礎も、小学校中学年までの読書量です。ただ、これも通常の読書のレベルでは、入試問題に対応した語彙がないので、入試問題集のような文章を読む練習をしていく必要があります。これも、新聞のコラムや塾や市販の問題集よりも、実際の昨年の入試問題集の方がいいことは言うまでもありません。

 国語というのは、他の教科と違い、学年に関係がないので、中学入試問題集の問題文であっても、小6になってすぐに読むことができます。同様に、高校入試の問題集は中1になってすぐに読むことができ、大学入試の問題集は、高1になってすぐに読むことができます。しかし、中学入試の問題集を小5で読むのはかなり苦しいようです。

 入試問題集を読むことによって、記述に必要な語彙が身についてきます。しかし、理解するための語彙と表現するための語彙は違います。読めるからと言ってその語彙がすぐに使えるわけではありません。そこで、問題集の文章の内容を、身近なお父さんやお母さんに説明する練習をします。記述で実際に書く練習は時間がかかりますが、口頭で説明する練習は短い時間でかなりの量をこなせます。



 記述力で大事なことは、迷わずに一挙に必要な字数まで書く力をつけることです。書いている途中で考えたり、消しゴムで消して書き直したりすると時間が大幅にかかり、ほかの問題を解く時間に影響します。そのためには、志望校の入試の記述問題で出る字数に合わせて、実際に書く練習をすることです。

 例えば、150字の記述問題があったら、大体3文か4文でまとめると見当をつけ、頭の中で文章を考え、書き出したら迷わずに指定の字数ぴったりまで書くようにします。実力のある子は、2、3文字の差で字数ぎりぎりにまとめることができます。

 記述問題でよくあるまとめ方は、ただ「Aがよいと思う」という書き方ではなく、「BではなくAがよいと思う」「確かにBもよいがAがよいと思う」などと、説明や感想の輪郭がわかるように対比をはっきりさせて書くことです。


 しかし、国語の力でいちばん大事なのは、こういうテストに対応した読解力や記述力ではありません。国語の成績をよくすることは、ある意味で表面的な学力です。

 将来も役立つ国語力とは、さまざまな問題を自分なりに考えそれを表現する力です。考える力と書く力があるというのは、評価として測定しにくいものですが、それが大人になってからも役立つ本当の学力なのです。

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. 20111007  
あなた、教育者としては勉強が足りないのではないですか?
これに全部書いてあるでしょう
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/pages/236/all.pdf
海外の報道でも共和党のペリーが「進化論はウソ、温暖化もウソ」とデタラメを吹聴しているので、民主支持者からはもちろん、共和党でも極右以外は「ペリーじゃオバマに勝てない。ロムニーしかない」(ロムニーは温暖化を認めている)ことが常識でしょう。
「もう出ない」なんてとんでもないです。教育者なら、ちゃんと調べて、間違ったところはきちんと訂正するべき(間違いは誰にもありあす。潔く訂正さえできれば立派な方です。)

. 20111007  
というか、あなたCOPのこと知らないのですか?
ウソなら、各国から首脳が集まって議論するわけないでしょうに。
あと、「気候研究ユニットメール流出事件」を調べてみてもいいでしょう。
さて、貴殿は潔く間違いを認められる方でしょうか?

森川林 20111008  
 二酸化炭素と温暖化の問題は、大きくは石油利権のキャンペーンに、みんなが乗せられていたのです。
 はっきり言えるのは環境破壊が進行しているという事実までであって、それを地球温暖化と結びつける議論を今さらしている人は、これからは笑われると思います。

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