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漢字や計算の勉強より、読書と対話 as/1425.html
森川林 2012/02/01 20:16 


 実は、言葉の森に来ている子には、優秀な子が大勢います。受験直前まで普通に作文を書いていて、中学、高校、大学入試に合格するという子がよくいます。それも、最難関と言われる中学、高校、大学です。

 もちろん、そういうことをすすめるつもりはありません。受験の前は、受験に関係ない学習は少し休んでいいのです。

 しかし、勉強の基本は底力です。本当によくできる子は、勉強だけでなく、生徒会活動も、部活動も、趣味も余裕を持って熱心にやっています。



 言葉の森の最初の出発点は、作文教室ですが、それを国語教室のような勉強的なものにはしないという方向を決めていました。というのは、国語も数学も英語も、普通に学校で勉強していれば、みんなできるようになって当然だからです。

 しかし、作文はそうではありません。自分ひとりでは、評価も採点もできません。そして、作文が自分でも上手だと思っている子でも、それをどう伸ばせばいいかということがわかりません。だから、作文教室は、勉強の不足を補完するような教室としてではなく、新しい勉強を創造する教室として始めたのです。 

 だから、ほかの教室のように、中高一貫校の入試や、高校、大学の推薦小論文に対応するために、学習塾の一環として作文指導を始めたのではありません。(もちろん、受験にも十分に対応できるように、入試用のオリジナルな作文課題が既に1000近くありますから、どこの塾や作文教室よりも作文指導は充実しているはずですが)



 そして、長年の作文指導の試行錯誤ののちに、作文力の本質が読む力と考える力であり、それは、週に何回か教室に通うことによってではなく、家庭での日常的な生活の中にあることがわかってきました。

 国語力も同様です。よく、幼稚園のころから漢字や計算の塾に通い、学年で習う漢字や計算よりも何年も先まで学習している子がいます。その一方で、そういう塾には通わずに、家でのんびり自分の好きなことをして本を読み、家族と楽しい対話をしている子がいます。

 小学校低学年のころは、塾で勉強している子の方が進んでいるように見えますが、中学年、高学年になるにつれてその差はだんだんとなくなり、やがて、中学生、高校生になると、塾での勉強よりも家庭でのんびり読書と対話を楽しんでいた子の方がずっと力がついてくるのです。



 今日も、小学校低学年の子供のお父さんから、電話の相談がありました。「漢字や計算は小さいころからやっているからよくできるが、読解が苦手らしい」というのです。みんな、同じような勘違いをしています。漢字や計算は、普通に人並みにできていればそれで十分です。そんなところで先取りする必要はありません。

 そのかわり、勉強の点数にのらない読書や対話で子供たちの考える力を伸ばしていくことが大事です。それが、結果的に読解力、作文力に結びつき、子供たちの将来の学力の最も確実な基礎になっていくのです。

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日本を豊かにする新しい産業(facebook記事より) as/1424.html
森川林 2012/02/01 09:10 


 日本を豊かな国にするためには、
 ひとりひとりが、今の仕事とは別の創造する小さな仕事を始めることだ。
 そして、ひとりひとりが、今の消費とは別の小さな支出を
 その創造する仕事0にふりむけることだ。

 それは、お金の流れを、今の行き詰まりつつある無駄の多い化石化した経済から引き上げて、作る人の顔の見える生きた経済に回すことです。

 そして、生きた経済の中心となる価値ある創造の、最も深い源は、人間自身の創造性にあります。

 大人も子供も含めて人間の能力を開花させることが、これからの創造産業の中心になるでしょう。

 創造産業の対極にあるのは、ただ現状を維持することだけのために、人や資金を費やしている産業です。

 守るための産業から攻めるための産業へ。
 これがこれからの日本の目指す道です。

 欠点を直す産業から、長所を伸ばす産業へ。
 ここでも、子育てと同じ考え方が生きているようです。


 そこで、今日のテーマは、人間の能力の開花。

1、能力の開花についてひとこと、
 又は、
2、「のう、りょ、く」「か、い、か」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 言葉の森では、今、森林プロジェクトで、お母さんやお父さんが、自分の子供や近所の子供たちに、作文、読書、暗唱を教える対話の教育を始めようとしています。

 春の花が咲き出すように、日本中にたくさんの小さな創造の花を咲かせていきましょう。

 今日は、暖かい風が吹いて、人間より本物の草花たちの方が一足先に開花しそうです。

 それでは、今日も明るい日を浴びて、気持ちのいい一日をお過ごしください。


言葉の森のfacebookページ
http://www.facebook.com/kotobanomori

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記事 1423番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/27
作文の勉強の実力をつける方法 as/1423.html
森川林 2012/01/31 20:24 



 作文の勉強は、いろいろな勉強の中でいちばん難しいと言われています。なぜかというと、勉強の主体が子供の側にあるからです。

 作文以外の勉強では、先生がその教科の知識や方法を子供たちに伝えるという方法ですから、先生のペースで教育ができます。教えたものをテストでチェックして再び教えなおすという形なので、教え方の上手下手はありますが、だれがやっても同じように勉強を進めることができます。

 しかし、作文は勉強の主体が子供なので、例えば子供が作文を書けないというときに、どうい指導するのかが難しいのです(その方法はありますが)。感想文の宿題がよく出されるのは、感想文の勉強をもし一斉授業でやるとしたら、書けない子の対応ができないからです。だから、宿題として家庭に任せてしまうのです。

 また、上手な作文を書ける子がいた場合、そのあとの指導をどうするかというのも難しいところです。もっと上手な書き方を教えるということは、通常はできません。子供の持っている文章の実力は、少し教えたぐらいではほとんど変わらないのです。

 だから、作文の勉強は、作文を教えることによって行うのではありません。世間の多くの作文指導は、この点を誤解しています。著名なタレント評論家の顔を前面に出したカラフルな作文通信教育講座の広告などを見ると、一見それで作文の勉強ができるような気がしますが、そういうことはありません。作文の勉強は、読む力と考える力をつける中で初めて実力がついてくるのです。

 言葉の森の通学教室では、今、中学生も含めてほとんどの子が、毎週読んでいる本を持ってきます。読書が子供たちの生活の中に位置づけられているのです。そして、小学生の子のほとんどが、毎週、300字から900字の長文を暗唱してきます。これも、家庭で暗唱する生活ができているからです。更に、ほとんどの子が、作文に書く課題をもとに、お父さんやお母さんに取材をしてきます。こういう積み重ねがあって初めて作文の実力が向上していきます。

 作文の上だけでにぎやかに赤ペン添削をしても力はつきません。もし優れた赤ペン添削で、作文が上手になるのなら、日本中の子供たちのほとんどが作文が上手になっているでしょう。ところが、そうならないのは、作文力が読む勉強と考える勉強によって育っていくという仕組みを多くの人が気づいていないからです。上手な子の作文だけ集めた文集を作ってみんなに配るなどというのは、指導に自信がないことの裏返しです。作文は、読む勉強と考える勉強に基礎を置くことによって、初めて実力のつく楽しい勉強に変わっていくのです。

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記事 1422番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/27
人間と言葉(facebook記事より) as/1422.html
森川林 2012/01/31 10:23 



 魚が水の中を泳ぐように、人は言葉の中を泳ぐ。
 犬が匂いを嗅ぎ分けるように、人は文字を読み分ける。
 鳥が自然に歌うように、人は自然に書き始める。

 人間は、生まれつき言葉の中で生きています。
 だから、幼児期に、周囲の言葉の環境に適応します。
 幼児をテレビのつけっ放しの環境に置いておくと、バランスのとれた成長が難しくなるのはそのためです。

 また、人間は、文字に接することによって、文字を読み分ける能力を育てます。
 読書が苦手な子は、文字を読み分ける力が弱いために、読むこと自体にまだ苦労しているのです。
 朝の10分間読書運動が成果を上げたのは、ます読み慣れることから始めたからです。

 そして、人間は、自分の中に抑えがたいものがあるとき、文字を書き始めます。
 そのときに、思いと文字を最も滑らかに結びつけるものはやはりペンとノートです。
 パソコン全盛の時代だからこそ、ペンとノートによる手書きのよさを生かしていきたいと思います。


 ということで、今日のテーマは、言葉。

1、言葉についてひとこと、
 又は、
2、「こ、と、ば」又は「て、が、き」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 言葉の森のパソコン導入はかなり早く、もう20年近く前に、小学生の子供たちにパソコンで作文を書かせていました。

 パソコンの利点は豊富にあります。速い、きれい、くたびれない、修正が容易、共有が可能、森リンの点数が出る、などなど。

 しかし、パソコンの弱点は、そのデジタル的、線的、清書的なことで、それは人間が考えるときの、アナログ的、図形的、試行錯誤的なことにちょっと合わないのです。

 ぐるっと回って、また元に戻ってきた感じです。


 それでは、今日も、楽しいさえずりのあるいい一日をお過ごしください。

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記事 1421番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/27
自習で実力をつけ、予習で対話を楽しむ作文の勉強 as/1421.html
森川林 2012/01/30 17:19 



 言葉の森の作文の勉強は、暗唱の自習を取り入れるようになってから、これまで以上に軌道に乗ってきました。

 これも、毎週の電話指導で、暗唱の状況を先生がチェックできるためだと思います。先生が聞いて褒めてくれるので、子供たちもやりがいがあるのです。



 今、この毎日の暗唱や読書や音読に加えて、家庭での予習の対話に力を入れていくようにしています。

 作文の勉強は、学年が上がり課題が難しくなると、書けなくなる子が出てきます。易しい課題で楽しい作文を書いているだけでは、途中から上達しなくなる時期があるのです。

 そのときに助けになるのが、難しい課題の長文を子供の理解できる話に結びつけてくれるような実例のヒントです。そして、そのヒントというのは、一般的な解説集のようなものよりも、身近なお父さんやお母さんとの対話の方がずっと役に立つのです。



 そこで、言葉の森では、子供たちの長文の音読と、お父さんやお母さんとの対話を結びつける仕組みを今作ろうとしています。

 そのためのひとつのツールがfacebookで、facebookの学年別予習室グループが、対話の準備をする場になればいいと思っています。


■低学年の自習は、暗唱中心に、できれば音読も


 低学年は、暗唱が得意です。

 毎日一定の時間を確保することも比較的楽なので、ほとんどの子が完璧に長文を暗唱してきます。中には、2、3回読んだだけですぐ暗唱できるからものたりないという子もいるようです。

 低学年でまだ暗唱の自習に取り組んでいない方は、1.3週と1.4週の言葉の森新聞で紹介した動画や、「学習の手引」の記事など参考に、ぜひ暗唱に取り組んでみてください。

▽学習の手引

https://www.mori7.net/mori/gate.php

 暗唱がすっかり定着したという方は、暗唱に加えて、無理のない範囲で長文の音読にも取り組ませてください。

 長文には、毎週の課題の長文と読解マラソンの長文とがあります。小学校低学年では、まだ課題の長文で感想文を書く練習はしませんから、読解マラソンの長文の音読の方が、読解問題を解くときの役に立つと思います。

 音読にかかる時間は、2、3分です。

 低学年のうちに、暗唱と音読の両方の自習をしておけば、学年が上がって暗唱を続けるのが難しくなったときも、音読だけは続けていけると思います。

 そして、その音読をもとに、親子で対話をしてくださるといいと思います。


■小学校中高学年の自習は、音読と対話を中心に、できれば暗唱も続けて


 小学校中高学年になると、低学年のときに暗唱がすらすらできていた子が、なかなかできなくなるというケースが多いようです。

 これは、学年が上がったことによって、単純に音読を繰り返すという方法ではなく、覚えようとする意識が先行してくるという理由があるようです。

 もうひとつの理由は、毎日10分程度の時間を確保することが難しくなるからだと思います。短い時間の自習は、朝ご飯の前など、確実に毎日時間が確保できるときにやるようにしてください。

 音読は暗唱よりも更に短い2、3分の自習ですから、ただ読ませているだけでは張り合いがなくなります。その音読をもとに、毎週1回、教室の授業がある前に、子供に音読している長文の内容を説明させ、それをもとに親子で対話をしていくようにするといいと思います。

 特に感想文の課題の週は、長文の内容を子供に説明させて、その話をもとに親子でお喋りをするようにすると感想文の似た例が充実して書きやすくなります。

 その対話のヒントは、facebookの予習室で見ることができます。facebookに登録されている方は、言葉の森の学年別予習室グループにぜひご参加ください。


■中高生の自習は、問題集読書と、音読・対話を中心に


 中学生、高校生は、入試問題の国語の問題文を読む練習をしていきましょう。1.3週と1.4週の言葉の森新聞での動画の説明などを参考に、問題集を分冊にして、毎日5ページぐらい傍線を引きながら読むという練習をしていってください。

 国語の成績を上げるためのテストの解き方のコツは、すぐに身につけることができます。しかし、その前提になるのは、難しい文章を読みこなす力です。

▽国語の勉強法(成績を上げるコツと実力をつけるコツ)

https://www.mori7.com/bennkyou.html

 難しい文章を読みこなすためのいちばんの教材が、最近の全国入試問題集です。

 新聞のコラムである「天声人語」などは、文章が易しすぎてあまり勉強にはなりません。また、学習塾や市販の問題集は、古い年度の問題文が収録されていることが多いので、現代の時代の傾向と合っていない面があります。最も手に入りやすくて効果のあるのが最近の全国入試問題集です。

 難しい文章を精読するというときの精読とは、ゆっくり読むことではありません。同じ文章を何度も繰り返し読むことです。普通の読書で多読力と速読力をつけておき、問題集読書で精読力をつけていくのが、読む力を高めるための車の両輪になります。

 同じ文章を繰り返し読むためには、音読をするか、又は傍線を引きながら読むという動作的なことが必要になります。どちらか、自分に向いている方法で繰り返し読む練習をしていくといいでしょう。

 中学生、高校生の場合は、勉強に対する自覚ができつつある年齢ですが、それでもただ読むだけの勉強では張り合いがなく途中で挫折してしまうことも多いようです。そこで、家庭では、お父さんやお母さんが子供に、その週に読んだ文章の中から印象に残ったものを説明させ、それをもとに親子で対話をしていくといいと思います。


■facebookの予習室


 言葉の森のfacebookには、毎週の課題に関するお父さんやお母さんのための予習室のグループがあります。

 しかし、これは予習といっても、知識を準備するような予習ではなく、子供と雑談をする際のきっかけを広げるためのグループです。

 ほかの人の雑談を参考にすると、自分ひとりでは思いつかなかった話題をすぐに思いつくようになります。

 現在、facebookの予習室は、主に言葉の森のスタッフが手分けをして書いていますが、できれば、お父さんやお母さん自身が、「うちではこんな話をした」というような例を載せてくださるといいと思います。

言葉の森予習室小1
http://www.facebook.com/groups/yosyuus1/

言葉の森予習室小2
http://www.facebook.com/groups/yosyuus2/

言葉の森予習室小3
http://www.facebook.com/groups/yosyuus3/

言葉の森予習室小4
http://www.facebook.com/groups/yosyuus4/

言葉の森予習室小5
http://www.facebook.com/groups/yosyuus5/

言葉の森予習室小6
http://www.facebook.com/groups/yosyuus6/

中学生、高校生の保護者のための予習室もあります。


●例えば、小の1.3週の予習室の記事(かん先生)


1.3週は感想文です。

前の学期はアインシュタインの伝記でしたが、今学期はパスツール。アインシュタインに比べると知名度が低いですが、wikipediaでは次のように解説されていました。



ルイ・パスツール(Louis Pasteur, 1822年12月27日 - 1895年9月28日、パストゥールとも)は、フランスの生化学者、細菌学者。「科学には国境はないが、科学者には祖国がある」という言葉でも知られる。

ロベルト・コッホとともに、「近代細菌学の開祖」とされる。

... 分子の光学異性体を発見。牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐ低温での殺菌法(パスチャライゼーション・低温殺菌法とも)を開発。またワクチンの予防接種という方法を開発し、狂犬病ワクチン、ニワトリコレラワクチンを発明している。



今回は、腐敗したものの異臭の原因が微生物にあったことをつきとめたお話です。



感想文の書き方のおおまかな流れは次のとおりです。



1 このお話を読んでいちばん~は・・・です。(中心を決める)

2 わたしにもにた話があります。それは~~~。(似た話)

3 お母さんに聞いてみました。~~~。(聞いた話、もしくは、ふたつめの似た話)

4 このお話を読んで~~~と思いました。(まとめ)



似た話の例としては……

★腐ったものを見たときや、匂いをかいだときのこと

★冷蔵庫の中に腐ったものを見つけて驚いたこと

★みかんの箱の中に腐ったものがあってショックだったこと

★納豆や味噌、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品のこと



  などなど、長文の内容と少しでも似ているなと思ったことならなんでも構いません。



今回のお話も、いろいろな親子の対話を持つことができると思います。

★生き物が死ぬと腐るのは、酸素が運ばれなくなるからなんだよ。

★みんなの体の中にも、微生物が眠っているんだよ。

★発酵食品が独特の匂いがするのは、微生物のしわざ。

★昔の食パンは、二、三日でカビが生えたのに、今のパンは数日持つ。どうしてかな?など。

(昔は、すぐにカビが生えませんでしたか?)

★ママも王子さまのキスがほしいわー(すみません、これを言ったのは私です。。。笑)



お子さんがひとりで考えるよりも、親子で楽しく対話しながら、次々似た話を出してみることが大切だと思います。

感想文の内容よりも、どれだけ対話ができたかがお子さんの実力になると思います。どうぞ、たくさんお話ししてみてください。


●絵のヒント(なね先生)





●予習室に似た話を投稿してください


 予習室は、どなたも自由に投稿できます。

 「うちでは、こんなことをやってみた」「話してみた」という話題がありましたらぜひ投稿してください。子育ての話題が共有できて参考になると思います。


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親子の対話のための準備として予習室(facebook記事より) as/1420.html
森川林 2012/01/30 11:32 



 いいものを作るには、
 多くの手間がかかる。
 いい対話をするには、
 それなりの準備が必要だ。

 家庭学習で、子供たちの理解力、思考力、表現力を高めていく方法は、親子のちょっと知的な対話です。

 しかし、特に準備もせずにお喋りをしても、なかなか「ちょっと知的な」というところまではいきません。

 そこで、第一の準備は子供です。

 毎日、その学年にとっては少し難しい長文を音読して、その内容を丸ごと頭に入れておきます。

 文章というのは、多少難しくても、何度も繰り返し読んでいると、頭に入ってくるからです。

 そして、第二の準備は、お父さんやお母さんです。

 「パスツールがニワトリコレラの実験をしているときに、偶然に免疫を発見した」というような話を子供が説明してくれたときに、お父さんやお母さんに準備がなければ、「はあ、そうなんだ……」で終わってしまいます(笑)。

 しかし、お父さんやお母さんの予習は、参考書を調べるような知識の予習ではありません。

 自分の体験に照らし合わせて似た例を話す予習なのです。

 なぜかというと、子供にとっていちばん必要なのは、空虚な知識ではなく、その知識を肉付けしてくれる体験だからです。

 その体験を、身近なお父さんやお母さんから聞かされると、子供の理解力は大きく広がります。

 だから、お父さんやお母さんの予習は脱線でいいのです。

 「そう言えば、今年は早めに風邪を引いたから、もう引かないなあ」とか、「ニワトリの実験と言えば、ニワトリって引っくり返す寝ちゃうんだよ」とか、自分の興味に任せて話をふくらませていけばいいのです。

 こういう脱線によって子供の頭の中に、免疫やニワトリという概念が生きた形で定着します。

 そして、いつか自分が風邪を引いたり、ニワトリを見つけたときに、その知識が更に生きたものとして成長するのです。

 では、そのお父さんやお母さんの予習に必要なものは何かというと、お父さんやお母さんどうしの雑談です。

 子供の対話の予習のために、大人どうしのお喋りが役に立つ。これが対話の教育の仕組みなのです。


 ということで、話が長くなってしまいましたが、今日のテーマは、お喋り。(今ごろですみません(^^ゞ)

1、大人のお喋りについてひとこと、
 又は、
2、「お、と、な」又は、お「しゃ、べ、り」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 季節は、どんどん春に向かっています。
 地面の中からも、何かお喋りが聞こえてくるようです。

 それでは、今日も、明るいいい一日をお過ごしください。


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長文音読で親子の対話を(facebook記事より) as/1419.html
森川林 2012/01/29 08:17 



 読書だけでは難しい本を自然に読むようにはなかなか
ならないが、
 対話の中で難しい話をわかりやすく聞くことならできる。
 親子の対話は、子供にとって読書以上の効果がある。
 しかも、いつでもどこでも気が向いたときにできる。

 ただし、子供の関心に合わせた知的な対話をするというのがちょっと難しい。

 子供たちは、結構自分から話すのが好きです。

 でも、何もないところで準備せずに話す話題は他愛もないことが多いので、聞いている大人もそんなに暇でないのでそこそこに切り上げてしまいます。

 しかし、ここで、子供たちが何かの文章を何度も読んで、その話題を説明するようになると、話は急に格調高くなります。

 大人がその格調高さにがんばって対応すれば(笑)、親子で知的な対話が共有できるようになります。

 こういう対話の習慣を小さいころからつけておけば、家庭の団欒の中心はテレビではなく親子の楽しいお喋りになるでしょう。

 そして、そういう家庭文化は、その子が成長して親になっても引き継がれていくと思います。


 そこで、今日のテーマは、親子の対話。

1、親子の対話についてひとこと、
 又は、
2、「お、や、こ」「た、い、わ」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 お喋りはだれでも楽しいものです。

 それが、一過性のうわさ話や自慢話や人の悪口などではなく、建設的な話になれば、もっと楽しいでしょう。


 それでは、今日も知的な対話のある楽しい一日をお過ごしください。

「ね、そうでしょ」
「ワン?」


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作文の上達の順序(facebook記事より) as/1418.html
森川林 2012/01/28 09:23 



 最初は楽しむ。
 次に工夫する。
 最後は基本に戻る。
 これが作文の道。

 何のことかと思ったでしょう(笑)。

 でも、いろいろなものに共通していると思います。

 小学校低学年のころは、何しろ楽しむのがいちばん。
 ここで、直したり、上手に書かせたりすると、長続きしなくなります。

 しかし、小学校中学年になると、子供自身に、表現を工夫してより上手に書こうとする意欲が出てきます。
 作文の中に、たとえを入れたりダジャレを入れたりと、そういう工夫が楽しいときです。

 しかし、高学年になると一転して考える作文に。
 感想文のもとになる長文は、1回読んだだけでは意味がつかめません。
 ここで苦労しているうちに考える力がつき、あとはその考える力の基本に磨きをかけていくのです。

 勉強でも、スポーツでも、何の修行でも共通しています。

 最初は楽しくやって、次にいろいろな技術を身につけ、最後は最も大事な基本を磨きつづけます。

 武術でも、最後の免許皆伝のときに師匠から伝えられるのは、ごく基本的な技だそうです。
 その基本を磨き続けて、誰にも負けない技にしていくのです。

 楽しむ、工夫する、磨く、この順序が大事です。
 楽しむべきときに、いろいろな技を工夫させたり、逆に、磨きをかけるときになっても、新しい技を工夫させたりすると、かえって進歩しにくくなるのです。

 そこで、今日のテーマは、進歩の順序。


1、進歩の順序についてひとこと、
 又は、
2、「し、む、ぽ」「じゅん、じ、よ」で五七五(しむぽって言うかい)
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 今の子供たちの勉強の様子を見ていると、小学校低学年のうちに勉強を飛ばしすぎて、高校生になるころにくたびれてしまうという子が結構多いようです。

 本当は、小学生のうちはたっぷり遊んで、高校生になるころから勉強に燃え出すというのが自然の成長の姿です。

 ただ、それは、親も不安なので、仕方ない面もあります。

 いろいろな年代の親どうしがもっと情報を共有し合えればいいいのだと思います。


 それでは、今日も、いい一日をお過ごしください。


 朝から地震情報が出ているようです。
 地震が起きたら、まず自分の身の安全を確保して、それから周りの人どうしで助け合いましょう。

 地震でも 助け合う自信があれば 大丈夫(五七五になってない(^^ゞ)


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●本当の国語力は作文でつく
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●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
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●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
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●子や孫に教えられる作文講師資格
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