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記事 1489番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
mori7.netのサーバー直りました as/1489.html
森川林 2012/03/16 19:08 
 本日3月16日(金)18:30ごろから19:00ごろまで、mori7.comのウェブが見られない状態になっておりました。
 そのため、作文の送信や、受講案内のお申込みができない状態になっておりました。
 誠に申し訳ありませんでした。

 現在、ウェブは見られるようになっています。

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記事 1488番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
現在、netサーバーが停止中 as/1488.html
森川林 2012/03/16 18:36 
 現在、netのサーバーが停止しているため、表示できないページがあるようです。
 しばらくお待ちください。

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記事 1487番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
国語の苦手な子が国語力をつけるには易しい読書、国語の得意な子が国語力を伸ばすには難しい読書(facebook記事より) as/1487.html
森川林 2012/03/15 08:03 



 国語の苦手な子は、
 まず易しい読書から。
 国語の得意な子は、
 もっと難しい読書へ。

 国語力は、あらゆる教科の基礎と言われています。

 それは、人間が考えるということが言葉によるもので、母語である日本語の力が思考力となっているからです。

 だから、国語の苦手な子が国語力をつけるには、その子が面白いと思える易しい本をまず読むことです。

 読書には、人を引き付ける力があるので、最初は強制的に読むようにしていても、続ければ必ず読書が好きになってきます。

 そのためには、読書は面白いことが第一ですから、易しい本をどんどん読んていくことです。(ただし、雑誌や漫画や図鑑などではなく、ひとまとまりの文章が書いてあるもの)

 一方、国語が得意な子が国語力をもっと伸ばす方法も読書です。

 この場合は、難しい読書で、その子の興味のある分野で、説明文や意見文の本を読んでいくのです。


 そこで、今日のテーマは、易しい本、難しい本。

1、易しい本、難しい本についてひとこと、
 又は、
2、「や、さ、し」又は「むず、か、し」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 ところで、日本には、小学校高学年から中学生、高校生が読むのにふさわしい説明文のいい本がなかなかありません。

 「ちくま少年図書館」の100冊のシリーズは、力作ぞろいでしたが、図書館を利用しないと読む機会がありません。

 そこで、次善の策としてすすめるのが、入試問題集の問題文を読書がわりに読むことです。

 国語力のある子は、こういうレベルの文章を楽しんで読みます。

 大学生になったら、古典です。岩波文庫に載っているような本、つまり、教科書で名前だけは知っているという古今東西の名著を読んでいくことです。

 国語力は、国語のドリルを解くようなやり方では身につきません。

 国語の得意な子は、国語の勉強などはせずに、ただ難しい本を楽しく読んでいるだけなのです。


 それでは、今日も楽しい読書をしながら、いい一日をお過ごしください。

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ちゃくちゃく 20120315  
小学校高学年から、中高生向きのいい本が少ないとおっしゃるのには全く同感です。うちの子供も合う本が探せない時期があり、学校の図書担当の先生に相談したのですが、ルビつきの海外の小説を1冊紹介されただけで終わってしまいました。大人向きでも内容の健全なものは少しづつ読んできましたが、やはり親の好みに似てきてしまうのと、流行ものの誘惑があり、自分でいい物を探すのは大変そうです。
先日、目黒区八雲の図書館に行ったら割と広いYAコーナーがあり、子どもは目を輝かせていました。

森川林 20120316  
 ちゃくちゃくさん、コメントありがとうございます。
 図書館の利用というのは大事ですよね。
 特に、日本の家屋はスペースがないので、家のなかに本を置く場所がありません。しかし、大きな図書館は車でないと行けないところなどにあります。もっと小さな図書館を住民の手であちこちに作るといいのだと思います。

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森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 5 「子供たちの音読長文を作る『オープン長文』運動」 as/1486.html
森川林 2012/03/14 19:00 


 これまでの記事では、作文の勉強における家庭での準備から、SNSを使った作文発表会の可能性までを説明してきました。

 この話は、まだ続きがあります。

 子供たちが、毎日の自習で暗唱したり音読したりする長文は、社会全体の共有財産となります。どんな文章を読んでもらいたいかを決めるのは、それぞれの親です。

 人によっては、子供に読ませたい長文を自分で作るという人も出てくると思います。かつての赤い鳥運動では、子供たちにいい物語を読ませるために、芥川龍之介、新見南吉、小川未明などの優れた文学者が手弁当で参加しました。これが更に大きく広がるのが、インターネット時代の文学運動です。



 言葉の森では、facebookのオープン長文グループや、言葉の森のホームページの中で、この運動を進めていきたいと思っています。言葉の森の教材として作られた暗唱長文や音読長文は既にありますが、このほかにオープン長文グループで掲載された文章の中から、それぞれの親子が自分の好きな長文を選べるようにしていきたいと思います。

 実は、言葉の森の子供たちが読んでいる、小1から小3までの読解マラソン長文集は、言葉の森の講師が書いたものです。この長文を作成したときの基準は次のようなものでした。

1、物語的な文章は既に世の中にたくさんあるので、説明的な文章にする。しかし、単に事実や知識を並べるようなものではなく、原因や理由の関係のような構造的なことわかり、知の喜びを感じられるようなものにする。

2、子供向けに易しい言葉に直すのではなく、難しい言葉であっても必要なものはそのまま使う。

3、勇気、知性、愛の感じられる内容にする。

4、笑いのある文章にする。

5、そして、長期間の暗唱に堪えるような洗練された表現の文章にする。



 この中で、いちばん難しいのは「笑いのある文章」でした。しかし、その笑いを工夫したダジャレなどの部分がやはり子供たちにいちばん受けたのです。

 暗唱や音読というのは、単純な繰り返しです。その繰り返しの単調さに花を添えるのが笑いです。落語が何度聞いても面白いのは、そこに笑いがあるからです。もし、内容を伝えることが目的の話だったら、一度聞いた話を二度も三度も聞きたいと思う人はいないでしょう。



 私は、こういう文章が、今後、文学のひとつのジャンルになると思っています。今は、だれもがブログなどで文章を書く時代ですから、文章を書くこで成り立つような面白い仕事はまずありません。しかし、ジャンルを特定すれば、文章を書くことは十分に個性的な仕事として成り立ちます。

 それは、子供たちのために、勇気と知性と愛のある話題を、科学的な説明文の文章で、笑いを入れながら、美しい日本語で書くというジャンルです。

 今、こういうジャンルは、文章としてではなく、主に学習漫画のようなものでカバーされています。しかし、学習漫画は、絵に頼って理解してしまうため、文章の部分が簡略化されがちで、思考力を鍛える点では物足りない面があります。また、学習漫画の多くは、因果関係の説明のような知の喜びを喚起する方向ではなく、単なる物知り的な知識を並べる方向になっているようです。

 今後、子供たちのための音読長文用の文章を書くというジャンルが、文学を志す人の大きな目標になる時代が来ると思います。言葉の森のオープン長文を、そのきっかけにしていきたいと思っています。

(まだつづく)

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国語力をつける方法は簡単と言えば簡単(facebook記事より) as/1485.html
森川林 2012/03/14 07:08 



 国語に自信のある子は、
 解くときの気合いが違う。
 国語の問題は浅く読めば×になり、
 深く読めば○になるように作られている。

 国語以外の他の教科の成績がいいのに、国語だけが振るわないという場合、その子は解き方のルールを知らないのです。

 現在の国語の問題は、ひとつのゲームのようなルールの上に成り立っています。

 つまり、答えは必ず文章中にある、正しいものを選ぶのではなく、間違っていないものを残す、採点しやすいように設問のキーワードに沿って書く、などです。

 国語の問題は、点数に差をつけるために出されているので、浅く読めば×になり、深く読めば○になるようになっています。

 こういう背景がわかっている子は、そのルールに合わせて深く読むから高得点が取れます。

 それがわかっていない子は、勘とあてずっぽうで解くので、浅くしか読めず、結果として×になります。

 そして、問題を作る人は、このルールを更に解きにくくするために、読みにくい問題文を選び、短時間で長い文章を読ませるようにします。(^^ゞ

 本当は、こんなゲームのような国語問題でテストをせずに、作文と面接で国語の力を見ればいいのですが、そのやり方だと時間がかかって大変なので、やむをえず国語の問題を出しているのです。

 だから、対策は簡単。

 まず、国語の問題の解き方のルールを知ることです。

 そして、そのあとは、本当の実力をつけるために、難しい文章をばりばりと読んでいけばいいのです。


 ということで、今日のテーマは国語。(勉強の話になってしまいました。(^^ゞ)

1、国語についてひとこと、
 又は、
2、「こ、く、ご」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 国語の問題の解き方のルールを知るのは簡単です。

 実際の模擬試験などの結果をもとに、お父さんやお母さんが、なぜその答えなのかということを子供に理詰めで説明してあげます。

 お父さんやお母さんが理詰めで説明できない問題は、できなくてもいい問題です。(そういう問題もあります)

 時間は長くても2、3時間。これだけで、次回から国語の成績が上がります。

 しかし、その上がり方は、その子の読む力までですから、あとは気長に難しい文章を読む練習をしていくことです。

 参考までに、「センター試験国語の解き方の例」
https://www.mori7.com/as/365.html
(赤字のところだけ読むだけで、解き方のコツがわかります)


 今日は、3月の明るい空で気分もさわやか。

 そろそろお花見の準備です(笑)。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 4 「新しいスタイルの作文発表会で、子供の成長を中心にした社会に」 as/1484.html
森川林 2012/03/13 20:43 



 作文の勉強は、普通、作文を書き終えたあとの評価までで終了します。作文を書き終えたあと、その作文を発表する機会というものはこれまでもありましたが、それは双方向のコミュニケーションの乏しいもので、それほど子供たちの関心を引くものではありませんでした。

 しかし、現代の情報ネットワーク環境を利用すれば、この発表とコミュニケーションを結びつけていくことができます。そのやり方は、次のようなものです。

 まず、子供が書いた作文の中を月に1回清書させます。その清書には、できればその子のかいた絵も入れておきます。また絵と文章以外に、その作文の内容を典型的に表している部分を大きく四行詩のような形で書き出させておきます。

 なぜ絵や四行詩を作文に付け加えるかというと、一目でその作文の印象を見ることができるからです。発表会で、文字だけの作文がずらっと並んでいても、なかなか読む気はおきませんが、絵や四行詩が書いてあると、その印象で中身の作文も読みたくなることが多いからです。

 そのように仕上げた清書を、インターネットを利用して、発表会用の掲示板などにアップロードします。今は、画像以外に、動画なども手軽にアップロードできるようになりました。だから、子供が自分の作文を暗唱して、原稿を見ずにスピーチするような発表の仕方もできます。

 発表会の掲示板などにアップロードされたA君の作文を見て、Bさんの親子がコメントを書きます。すると、A君の親子もそれを見て、今度はBさんの作文にコメントを書きます。このように、発表とコミュニケーションを両立させていけるのが、SNS時代の作文発表会です。

 従来の作文発表会では、全員の作品を並べるだけでしたから、発表会らしいまとまりをつけるために、コンクールやコンテストで優秀作品を選ぶという形になりがちでした。しかし、この優秀作品を選ぶという方法は、大多数の子供にとって何の意味もありません。そして、書くこと自体が好きで書いている子供たちにとっては、かえってマイナスの面も大きかったのです。

 コンクールより、もっと手をかける方法としては、先生が一人一人の作文にコメントを書くということも考えられますが、そういう無理なやり方は長続きしません。SNS型の双方向の発表会であれば、どの子も同じように主人公として参加できます。

 そして、この動きがもっと広がれば、その子の書いた作文を、家族や友達が見るだけでなく、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんが見てコメントを書くこともできるようになります。近所のおじさんやおばさんがコメントを書くというケースも出てくるでしょう。

 これが、子供の成長を中心にした社会作りにつながっていきます(「大人の仕事を中心にした社会」から「子供の成長を中心にした社会」へ)。そして、この場合、子供の成長とは単なるペーパーテストの成績のことではありません。子供たちにとって最も大切な、日本語で読み書き考える力と、創造性の精神と、他人に共感する力を育てていくことになります。

 こうして、日本の社会のすみずみまで作文文化が広まったとき、日本は、世界中の人々の理想となる、新しい知性と愛と創造の国になっているのだと思います。


(写真は「SOZAIjiten」より)

 お皿にのせるときは、並べ方の工夫も大事。

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記事 1483番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
学校に子供を合わせるのではなく、子供に学校を合わせよう。(facebook記事より) as/1483.html
森川林 2012/03/13 07:18 


 小鳥たちはいいなあ、学校に行かなくてもいいし、
 と思っている子も多い。
 学校に子供を合わせるのではなく、
 子供に学校を合わせよう。

 昨日、保護者からの電話の相談の中で、「実はしばらく前から学校に行かなくなって」という話がありました。

 自分自身の小学校時代を思い出しても、学校に行きたくない日というのはよくありました。

 でも、なぜ我慢して行ったかというと、かわいい子がいたからです(笑)。

 では、なぜ行きたくなかったかというと、枠にはめられた時間と空間が息苦しかったからだと思います。

 椅子に座って先生の話を聞いているのが退屈でたまらないので、授業中はいつも教科書に落書きを書いていました。

 勉強の目標と教材だけを与えて、方法は自由というのが人間らしい勉強の仕方だと思います。

 学校では、方法だけが厳格に与えられるところがあるのです。

 しかし、もちろんそういうところが「学校らしくて好き」という子もいるでしょう。

 いろいろなスタイルの学校を自由に選べるのがいいのかもしれません。


 ということで、今日のテーマは学校。

1、学校についてひとこと、
 又は、
2、「が(っ)、こ、う」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 社会の発展に必要なのは、自由な試みです。

 日本は特に、個人の自由な創意工夫に任せた方がうまくいく国なのですが、日本人が素直なせいか、すぐに規則や規制を作りたがる人がいます。

 東北大震災を見てもわかるように、日本は、基本的に規則の要らない社会なのです。

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記事 1482番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 3 「子供たちが作文を書いているとき、書いたあと」 as/1482.html
森川林 2012/03/12 18:53 



 森林プロジェクトで子供たちに作文を教えるときの流れを書いています。
 これまでの記事は、
「森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 1」
https://www.mori7.com/okash/index.php?id=33
「森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 2」
https://www.mori7.com/okash/index.php?id=35



 子供たちが作文を書いているとき、ある程度スペースのある場所でしたら、巡回指導のようなことをします。子供たちが書いている様子を見るために、ときどき先生が机の間を回ります。そして、「きれいな字だね」とか、「長く書いているね」などと短く声をかけて励まします。小さなミスだったら、その場で簡単に直してもかまいません。しかし、基本は褒めて回ることです。この机間巡視は、時間がなければやる必要はありません。



 子供たちが作文を書いたあとの添削や評価はどうしたらいいのでしょうか。評価は、基本的に子供たちが自分で判断してやるようにします。構成の項目ができていれれば「枝」のマーク、題材ができていれば「葉」のマーク、表現ができていれば「花」のマーク、主題ができていれば「実」のマークを子供が自分で書くようにします。

 先生が作文に書く赤ペンは、項目のできているところ、表現や実例や感想がその子らしいところを中心に、◎をつけたり、傍線を引いたりします。誤字や誤表記があれば△をつけて直しておきます。しかし、すぐに直ることを要求しません。子供は何度も同じ間違いをするからです。

 作文に表記のミスがあるのは、読む練習がまだ不足しているからです。読む練習を重ねていけば、何も注意しなくても自然に直ります。又は、一言の注意だけで直ります。しかし、読む力が不足しているうちは、何度同じことを言っても同じ間違いを繰り返します。そのときに、注意だけで直そうとすると、親や先生がだんだん叱るような直し方になるので、子供の方も注意されることに対して負担を感じるようになります。

 勉強は、早く上達させようとするとかえって長続きしません。気長にゆっくり直していくようにすると、いつも穏やかに指導をすることができます。



 評価する項目は、事前に指導した項目の出来具合だけにとどめます。事前に指導したことを、事後に評価するというのが教え方の鉄則です。指導と評価が一致していれば、子供たちは安心して作文を書くことができます。

 よくない例は、次のような指導と評価です。

 例えば、「会話を入れて書こう」とし指導していて、子供が会話を入れて書いた作文を持ってきたとき、「確かに会話は入ったけど、字が汚いねえ」と評価するのは、評価のルール違反です。

 逆に、事前に、「ていねいに書こう」としていて、子供がそれなりにていねいに書いて持っていったとき、「確かに字はていねいになったけど、字数が短いなあ」などと評価するのもルール違反です。

 要するに、事前に指導していないことは評価しないということです。評価する必要があった場合は、それは次回の指導に回して、指導したあとに評価するという形をとるようにします。



※次回は、作文の発表会。

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