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3月の森リン大賞(中3の部、高校生以上の部) as/1528.html
森川林 2012/04/24 18:04 





3月の森リン大賞(中3の部58人中)(現中3の生徒が中2の3月に書いた作品です)

自分たちの社会
あまぐり

 「もったいない」。日本人のモノに対する意識である。日本には妖怪の「もったい」がいる。ものにくっついてくる妖怪であり、それがついていると日本人はものを捨てたいという衝動に駆られる。しかし、「もったい」がいなくなるとモノを拾いたくなってしまう。産業革命などで、モノが大量に生産される仕組みが成り立った時は、妖怪「もったい」を多く生産することで、需要と供給の均衡を保った。ゆえに、消費社会が成立したのである。しかし、モノを多く捨ててしまう社会「使い捨て社会」のままでは、経済問題とかの前になにか、重要なものが失われているのではないだろうか。

 「モノ」というのにそれぞれの確立した価値を見出し、それぞれを大切に扱うべきだ。近年、産業の発展が進むにつれて供給が需要よりも高くなるという事態が発生した。モノが余り、世は不況に陥った。しかし、それを打開したのは使い捨て社会を成立させたからだ。買っては捨て、買っては捨て……。しかし、本当にそれでよいのか。使い捨て社会が成り立っている現在、なにかが悲鳴をあげていないだろうか。人間の心と環境である。モノが廃棄されるなかで、環境汚染が進んでいく。なにかにお金を使おうと公共事業に費やし、それが発展して戦争にまで繋がっている。このような世の中がいま現在、成り立ってしまっているのだ。こんな世の中があって良いのか。私は悲しさを覚えた。やはり、モノは大切にすべきだ。モノの消費が多大なる問題を招いていると思うと恐ろしい。

 しかし、モノを捨てることによって経済の発展が大きく見込まれ、近代化を進めることができる。人はモノを捨てると、それに対応する新しいモノを買う。それによって、経済がうまく回るようになっている。いわば、消費者は経済の潤滑油の役目を果たしていると言えるだろう。モノを買うことで生産者側にはお金が入る。ゆえに、利益をあげ、経済が発展するのだ。日本は先進国であるが、ヨーロッパの各国やアメリカと比べると劣る部分が多いと思う。経済の発展により、欧米諸国に追いつくことができるかもしれない。わらしべ長者は、最初にもっていたわらをすぐに交換し、それからさまざまなものを交換して、最後には豪華な屋敷を手に入れることができた。よって、一つのモノに執着せずに新しいものを手に入れることも大切である。

 確かに、モノの価値を見出し、大切に扱うのも、経済発展のためにモノを捨てるということもどちらも大切である。しかし、「もともと地上に道はない。歩く人が多くなればそれが道になる」という名言があるように、私たちがこれからどうしていきたいのか考えることが大切なのである。モノを大切にする、捨てる、といったことの前に、未来の社会を自分たちがどうしていきたいか、現在の社会の現状にどう対応していくか、と考えることが重要なのだ。だからこそ、理想の社会を築きあげていく過程で、本当に大切な道を選んでいければ良いのではないかと思う。だが、時にその方法がよくなったり、悪くなったりすることがあることがあるかもしれない。しかし、未来の社会像を自分たちが描くことが大切なのである。したがって、私たちが切り拓いていく社会。自分たちの理想を掲げ、それに向かって進むことが大切なのである。












順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1自分たちの社会あまぐり90134472767990
2経験・勉強ポセイドン89133861798586
3今しかやれないことなるか89133269707792
4子供万歳リザードン88122361718190
5遊びと学びの目的織田信之助88121554807790
6物と心は使い捨てことのは88125958777590
7よく遊び、よく学べfuga87124558758281
8学ぶことペンしろう87118756698289
9遊びと勉強ききか87118953838090
10子供の想像力アホ神God86126467597984


★1位の作品は要約の部分が多かったため代表作品にはなりませんでした。

3月の森リン大賞(高1高2高3社の部145人中)

世界を一つの家族にしよう
えらる

 『父は子のために隠し、子は父のために隠す。直、その中に在り』これは、親の不正を隠さずに証言した子に語りかけた孔子の言葉である。孔子は、その子に向かって『法的に言えば正しいが、子供としてやるべきことが他にあったのではないか』と問いかけたのだ。時代が法的社会になりつつある中、孔子は共同体意識を表した。理屈で成り立つ法的社会とは正反対の共同体意識は、感覚や情で成り立つ。アメリカは、法的意識が強い国となっている。日本と比べて弁護士が多く、それだけ裁判になることが多いということだ。日本は、とりあえず話合うことで話を大きくしないパターンがほとんどである。つまり人間関係の中で調節し、事を収める方法だ。私は、生きていく上で共同体意識を考慮した生き方をしたい。

 その為には何が出来るだろうか。第一の方法は、法よりも人間関係を考慮することである。法では、人間関係が考慮されにくく、大変機械的である。私は前に違うクラスの友達が教科書を忘れた時に貸したことがある。一応規則として貸し借りは禁止となっているが、忘れた時はお互いさまである。(笑)忘れることに慣れてしまうとだらしがなくなることを防ぐ為にこの規則があるのだが、もしここで私が先生に友達が忘れたことを言えば、友達の信頼を失うことだろう。ここは、規則より人間関係を優先してしまう。学校では、友達や先生や部活など沢山の共同体がある。私は、よく先輩が下校の電車内で携帯を使用しているのを見かける。私の学校では、携帯許可証を持っている人は最寄駅のみ使用許可となっている。見かけたとしても私がいわないのは、学校という共同体意識があるからである。(先輩が怖いということもあるが・・・笑)

 第二の方法は、普段からコミュニケーションをとり共同体を作りやすい環境を作ることである。私達にとって学校や会社で共同体を作ることは簡単であるが、地域間での共同体を作ることは難しく育ちにくい。しかし、地域間での共同体作りは大切だ。それは、東日本大震災を通し大きく痛感したことだろう。大きな事件が起こった時、どんなに他人でも私達は共同体を作らなければ助け合うことが出来ない。伝記で有名なライト兄弟は、たとえ二人という少人数でも共同体であった。二人で支えあい、互いに補いあったからこそ飛行機という大きな物を完成させることが出来たのだ。もし、二人が罰しあう仲だとしたら飛行機は完成しなかっただろう。すると現代になっても飛行機は無く船だったかもしれない。アーティストのAKB48が歌う『僕にできること』という歌の中に『世界をひとつの家族にしようぜ 喜びも悲しみも分け合うんだ 争った国と微笑みの握手しようぜ 明日生まれてくる子供へ僕に出来ること』という歌詞がある。この歌詞にあるように、世界という共同体を作るべきだ。

 確かに共同体意識が強すぎてしまうと悪い面が出てくる。例えば、ミートホープという工場で起きた牛肉ミンチの品質表示偽装事件。この工場では、共同体意識が強すぎた為に偽装事件が起こってしまった。しかし、これは誤った共同体意識である。共同体意識を強く持ちすぎることで、お互いの過ちを隠し合うことは誤ったものである。それに対し、お互いの欠けている部分を支え補い合うことが正しく新しい共同体意識なのである。共同体意識は、昔からあったが日本ではマイナスの方向にきていた。その為、法的社会が出来てしまったのである。私達は、どのようなことにも対応することの出来る新しい形の共同体を作っていくことが大切だ。












順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1価値ある「モノ」とはファラオ91120967869589
2世界を一つの家族にしようえらる91145866908989
3法的社会と道徳心えみり90155866818489
4自分自身の物語(Roman)なるは90119563888387
5平等によってくまもんっ☆90139672738386
6社会の礎さくら89140061979490
7量の制御ちな89129164928590
8道徳的共同体を大切にするきやの88125661959586
9量と制御さきか88120561938892
10鎖国を解くけろん88119556858496


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森リン(103) 

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3月の森リン大賞(小6の部、中1の部) as/1527.html
森川林 2012/04/23 19:28 

 3月の森リン大賞を紹介します。小6の部は、現在小6の生徒が3月の小5のときに書いた作文です。中1の部は、現在中1の生徒が3月の小6のときに書いた作文です。




★1位の作文は、要約の部分が多かったために代表作品にはなりませんでした。

3月の森リン大賞(小6の部97人中)(現小6生が、3月の小5のときに書いた作文です)

大好きフルーツポンチ
おまな

「いただきます。」学校の家庭科の時間に作ったフルーツポンチ。
「白玉を使ったおかしをつくろう。」というテーマで、5人1組でつくった。持ってくるものなどは、各自持っていき5人で協力してフルーツポンチを完成させた。サイダーが口の中でシュワシュワとはじける感触、果実の甘味、ポッキーとの合性などすべてがマッチしていて最高においしいフルーツポンチだった。

私は、フルーツポンチが大好きである。そのきっかけとなったのは、3年生での出来事だ。近所にある羽根木公園で毎年行われている「子供商店街。」このイベントは名前通り子供がお店を出すものだ。私も早速、幼稚園の頃の仲が良かった友達をさそい、お店をだすことにした。このとき、つくったのがフルーツポンチだった。売れ行きは、好調ですぐに売り切れてしまった。そして、お店コンテストでも2位に選ばれるという素晴らしいお店になった。この経験で私は、フルーツポンチを大好きになることができた。

今回、学校でフルーツポンチを作るにあたって家で練習をしてみた。子供商店街の経験もあり、フルーツポンチ作りには腕が鳴る。どの缶詰がおいしいかを私なりに色々とまるで科学者のように研究してみた。家族からも様々なアドバイスがあった。母からのアドバイスは、
「白玉はもうちょっと小さめにしてたくさん入れたほうがいいよ。それとナタデココとかポッキーを入れるとオシャレでおいしいと思うな。」
というものだった。この言葉を聞き、今回のフルーツポンチにポッキーを取り入れたり、白玉をミニサイズにしてさらにおいしく作れるようになった。母に感謝である。初めは、店を出すために作り始めたフルーツポンチだったが、私は完全に自分で作るフルーツポンチのとりこになったようだ。

フルーツポンチを作るのが、初めてで、とても緊張していた3年生のころ。あれから、2年たって今はフルーツポンチを作るプロになった。今回この、フルーツポンチ歴をふりかえってみて案ずるより産むが易しだなとわかった。どんな料理でもかかんにチャレンジしていけば、必ずできる、この思いを胸に料理をしていきたい。私はいつまでも、大好きなフルーツポンチを家族や周りにいる人の
「いただきます。」
という言葉を聞きながら作っていきたいなと思った。












順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1レオナルド・ダヴィンチなゆな81102847767692
2大好きフルーツポンチおまな8094639868683
3一人よりみんなレシラム80121444708381
4初めてのスキーりんご80109339617887
5科学者の目エリザベス8095451657587
6レオナルド・ダヴィンチなゆな80102847727392
7アクシデントの経験メゾピアノ791477469410786
8おいしいはーちゃん791275387510277
9アクシデントの経験メゾピアノ79147743899986
10料理を作ること海太郎79102939798989



3月の森リン大賞(中1の部97人中)(現中1生が、3月の小6のときに書いた作文です)

地球の鏡
いなりずし

 人間がふみならした道路いうものは、いかにも自然的な道でやさしい道でもある。しかし、アスファルトの道路になってしまえばいっきにふぜいがなくなってしまう。新しく高速道路が作られるのなら、アスファルトを使った方がいいのは当然だが、そんなにしょっちゅう車が通らないようなところまでアスファルト道路にする必要があるのだろうか。一番道らしい道は、人間の生活や暮らしを温かくしてくれて、心がおどるような発見をさせてくれるものだと思う。

 僕が生まれた時代には、もうとっくにアスファルトの道路が普及していた。僕が土の道を一度も見たことが無いのもしょうがないだろう。生まれた時からアスファルトの道と接してきた僕だが、アスファルトの道の良さはいまだに五つも見つからない。確かに、雨の日や坂道などにはアスファルトが適していると思うが、外見からしてもあまり地球の温かさが感じられない。それに、土の道路だったら、夏のような暑い日では水蒸気が熱をうばってくれるし冬のような寒い日だったら土の温度を空気中に分けてくれる。このように、季節に応じて変化してくれる道は土の道しかない。アスファルトの道でも土の道でも、どちらも長所と短所がある。だが、僕は自然にあふれる土の道路の方が好きだ。地球そのものを表しているし、アスファルトの道路だと、どうしても地球が息ぐるしそうに見えてしまうのである。

 僕より前の時代に生まれている母(当たり前なのだが)は、少しでも土の道路と接しているだろうと思い、どんな様子だったか聞いて見た。すると僕の予想通り今より土の道路が多かったそうだ。土の道路とアスファルトの道路を比で表してみると、五対五ぐらいだったそうで母が通っていた学校からの帰り道も土の道路だったらしい。僕も一年生のころやっていたように、母も帰りながら石ころをけったり、花をつんだりしながら歩いたそうだ。僕も時々石ころをけりながら家に帰る時があるが、道路に出てしまいそうで本当にこわい思いをした。石をけっても安全な道。そんな自然豊かな道があったとは知らなかった。母自身も、
「そっかー、亮が生まれた時には土の道路なんてほとんどく無くなっていたんだねー。」
と、少しさみしげに同感してくれた。土の道路が、アスファルト道路より自然なのは当たり前だが、それよりも人間に必要な好奇心を育ててくれる大切なものだと感じていたそうだ。

 人間にとって一番親しみやすい道とは、必ず地球のかけらが落ちている。鳥の羽、石ころ、雑草、虫の死がい、生き物。すべてが地球のかけらだ。そんな輝きのある地球のかけらが落ちている土の道は、本来の地球の姿をそのまま表している「地球の鏡」といってもよいだろう。確かに、アスファルトの道路の方が適している場所もないとは限らない。しかし、「水清ければ魚住まず」というように、地球のかけらが落ちている道までアスファルトでうめてしまうことはないだろう。今、アスファルトでうまってしまっている「地球の鏡」を復元させて、発見でいっぱいの生活をおくりたい。












順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
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