ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1560番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
森リン大賞の4月のベストテンの作品から 2(小6、中1) as/1560.html
森川林 2012/06/12 20:24 



●きれいな景色 まあやん(小6) 総合81点 912字

 おばあちゃんは、中国地方の広島県福山市に住んでいます。坂を下りたらすぐに海があるのです。結構高いところに住んでいるので、後ろは森の山のようです。お母さんが小さい頃は、そこを歩いて遊んでいたようです。そこは、もうちょっと広かったようですが、家を建てるために少し木を切り、森が少し少なくなってしまったようです。

 でも、とても空気がすんでいて元気が出ます。森というか山の前には、棚田があったのですが、人間が手入れをしなかったので草ぼうぼうになって荒らされている所も、荒れているところもあり、まるで草の階段みたいになっています。

 その山は、昔からあるのでもちろん動物が住んでいます。おばあちゃんが住んでいる裏の森というか山は、イノシシやサルやタヌキが出ると言っていました。そのイノシシは、畑になっている野菜などを勝手に食べたりするので、ホームセンターでは、イノシシ用の柵とかも売っているのです。しかも里山のおく深くにイノシシのおりがあり、仕かけがあります。干しかまぼこをそのおりの中に入れておきます。そうするとイノシシがかまぼこを食べる時に、ひもを押さえつけてしまうので入り口はしまり、出られなくなります。

 お父さんとお兄ちゃんが散歩をしていたら、とつぜん里山からイノシシが出てきたそうです。お父さんとお兄ちゃんは、あわてて逃げたそうです。イノシシもビビって逃げていったそうですよ。

 昔、千葉県鴨川市へ旅行に行きました。帰りに、「たな田を見たいお客様は、こちら。」と、なっていたので早速行ってみました。全部まわりは、たな田で囲まれていてとてもきれいでした。おばあちゃんちの近くにあるたな田は、手入れをしていないからあまりきれいではないけれど、千葉のは、比べ物にならないほどきれいでした。ちゃんと手入れされているし、雑草も生えていません。もう、見た目が全然違うのです。

 人間にとって森とかは、空気もすんでいて大切です。でも放っておいては、ダメなのです。人間が手入れをしないと空気のすんだ森には、ならないのです。周りに住んでいる人だけがやるのではなく、みんなで協力することによって、よりきれいな空気を作ることができるのです。

●目標の力とは りょうたろう(中1) 総合81点 1112字

 「今年の目標は、英検二級を取ることにしよう。」

とぼくは何の前ぶれもなくつぶやいた。新しい年度に替わる四月一日、ぼくは、家で今年の目標を決意した。なぜ英検二級を選たくしたかというと、知人が英検の準二級に受かったので、二級返しをしてやろうと思ったからだ。ぼくはこのように目標をかかげることは良いと思う。だからぼくは、年度が替わる毎に、目標を宣言している。

 目標が大切だと思う理由は二つある。その理由は第一に、目標がなければ自分の行きたい進路が定まらないので、何かに対して一生けん命取り組むことが困難になるからだ。逆に目標があれば自分のやりたいことが明確になり、それに向かって集中して取り組むことができる。例えばぼくにはこんな経験がある。ぼくは六年生の始めから英語の勉強に取り組んでいた。しかし何か具体的な目標があるわけでもなく、ただ中学校に向けて取り組んでいただけだったので特にやる気が出ず、父も、
「中学校に備えてやってるだけやから、そんなにあせってやらんでええぞ。」
と中学で遅れを取らなければ別にいいんだから軽くやっといたらと言いたげな感じだった。しかしぼくは、知人が英検三級に受かった、という話を聞いたので心に火が着いた。そして、英検三級という目標をかかげてもう特訓を始めた。ぼくは、まるで人が替わったかのように、来る日も来る日も英語を勉強し続けた。特訓を始めたのが十二月で、試験が一月末なので、非常に短い期間しかなかった。特訓をしてくれた父も多分受かるとは思っていなかったのだろう。
「別に受からんでもいいねんぞ。そういう意欲が大事やねんからな。」
と始めからぼくをなぐさめていた。しかし、ぼくは見事に父の期待を裏切り、英検三級を勝ち取った。そして、改めて目標の大切さを実感した。

 第二の理由は、目標を達成した時、自分に自信を持つことが出来るからだ。そしてその自信は、次に何かを行なうときの勇気となり、そのときの目標達成への力となる。例えば、ぼくも英検三級の目標を達して、英語に対して自信が持てるようになり、英検の準二級を受かった知人をこえるために、勇気を出して英検二級にちょう戦しているのだ。

 確かに、目標を立てると、それを成しとげなければならないというプレッシャーを感じて、自分の本来の力が発揮できないという意見もある。しかし、「才能とは自分自身を信ずる能力である。」という名言があるように、自分を信じ、プレッシャーに打ち勝ってこそ強い人間になれる。また、プレッシャーの中で目標を達成してこそ自分に自信が持てるのだ。これからぼくは、英検二級を取るという目標に向かって、勇気を忘れずに全力で取り組みたい。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 子供たちの作文(59) 

記事 1559番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/4
森リン大賞の4月のベストテンの作品から 1 as/1559.html
森川林 2012/06/12 04:26 


 4月の森リン大賞ベストテンの中から代表作品として表示されなかった作品を中心に紹介します。これらの作文の中には、要約の部分が多すぎたために代表作品とならなかったものもあるので、森リン点が高いものもあります。

 森リンの点数は、主に表現語彙の点数です。文章に使われている言葉のレベルが高く(抽象度が高く)、同じ言い回しだけでなく語彙の使い方に多様性があるほど点数が高くなります。したがって、作文を書くジャンルによっても点数は大きく変わります。一般に身近な事実中心の文章よりも、説明文や意見文の方が点数が高くなる傾向があります。しかし、説明文や意見文で多様な語彙を使うためには、そういう語彙のある本を読んでいることが大切です。中学生になり意見文を書くようになると、小学生のころの事実や説明中心の作文よりも、文章がうまく書けなくなるのは、まだそういう意見文にふさわしい語彙が消化されていない時期だからです。作文を上手に書くためには、読書や問題集読書に力を入れていくことが必要になります。

 なお、保護者の方にぜひ注意していただきたいのは、子供にほかの子の上手な作文を見せて比較するような励まし方をしないということです。作文力の土台には、読書や自習の長期間の蓄積があります。その蓄積が作文の上に出てくるまでには長い時間がかかります。子供の作文はいつもいいところを見て、その一方で毎日の読書や自習に気長に力を入れていくという取り組み方をしていってください。

●今日も元気に行ってきます まいち(小3) 総合74点 574字

「うぁ、もう十八分だ。二十分発のバスにおくれちゃうよ。」
「お母さん行ってきます。」
 わたしはいつもこんなちょう子で、まるで走り出すように家を出ます。わたしは毎日スクールバスでとう校しています。バスていは、家のすぐそばの横川えきの北口にあり、わたしは家を出たらすぐに、バスにとびのることができます。

 でも、バスのりよう者の中には、市内の電車をのりついで、このスクールバスにのる人や、中には県外から新かん線にのって、ざい来線を乗りついでここのバスていまで来てりようしている人さえいます。

 行きは、うんてんしゅさんとの会話が楽しみです。帰りは、スクールバスの仲間とおこられるかおこられないかのドキドキの中で、小声で歌を歌ったり、大河ドラマのまねをして楽しみます。

 お母さんも小学校のころ、市内バスで学校に通っていたそうです。家の前がバスていだったそうです。それをいいことに、お母さんはバスが来てから家を出ても間に合ったそうです。でも、一度だけおくれたことがあるそうです。もし、わたしがお母さんだったとしても、同じようにぎりぎりに家を出ていたと思います。だって親子だからです。

 わたしは、このスクールバスですごす時間が大すきです。バスにのってきた一年生にこまったことだあったら、たすけてあげたいと思います。

●片付けのこだわりがあるんだ みんみ(小4) 総合78点 887字

「あ~あ、大変だな。」
と心の中でつぶやく事が多いので、自分自身あきれてしまうようになりました。

 私は学校で時間があれば、お道具箱などの整理整頓を心がけています。なぜかというと、時間の移り変わりが、とても速く、ポンッと入れて、ヒョイッと行動するしかないので、気がつくとロッカーが雑然としているからです。時々整理しないと、何がどこにあるのか分からなくなってしまいます。私は、不便だな、といつも思い、時間の使い方の工夫ができないだろうか悩んでいました。

 東京から広島の学校に転校してきて驚いたことがあります。それは、ロッカーが広いことでした。なぜだろうと思っていたら、みんな「整理箱」というダンボールを持っているからです。もちろん、私の分も用意してありました。その「整理箱」があると、こんなこともできます。前は、共用のロッカーに上靴袋を入れていて、名前が書いていない持ち主の袋は見つかりにくかった覚えがあります。それに比べて、「整理箱」があると、自分で管理できるので気に入っています。他にも、「折りたたみ傘」や「探検バッグ」などを入れています。しかしそれにも弱点があります。物が少ないのに対し、箱が大きいということです。現在ロッカーの段が一番下の三段目なので、その度にかがまなければいけません。最近、背が140センチメートル超になってしまったから特に大変です。時々、整理しないまま、あふれそうになるまで使う方がいいのかなと思ったり、物が多くなるまでそのままにしておく方がいいのかなと思ったりします。でもその後、
「整理箱の整理・・・」
「バコッ!」
「あっ、やぶれた・・・!」
とならないようにするためには、やっぱり整理した方が良いのだなと思いました。

 「整理箱」を片付ける時には、あまり使わない物は下へ、よく使う物は上へと置いていったり、まるでパズルのようにはめこんでいったりして、いつもパターンを変えています。これからも、片付けが苦手な私ですが、せめて学校のことだけでもしっかりしていきたいなと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 子供たちの作文(59) 
コメント21~30件
……前のコメント
読書を阻むもの 森川林
暇なときは読書をすればいいのですが、今は、スマホで情報に流さ 6/10
記事 5096番
国語の読解検定 森川林
国語読解の問題は、適当に解いて「当たった」「外れた」と言って 6/9
記事 5095番
デジタル教科書 森川林
デジタル教科書という考えがありますが、教科書とか自分の好きな 6/8
記事 5093番
国語読解クラス 森川林
 国語力は、知識として身につけるのではなく、国語力を育てる生 6/7
記事 5092番
国語力はテクニ 森川林
「国語力をつけるために、特に読書をする必要はない」という耳あ 6/6
記事 5091番
リアルな通学教 森川林
 未来の教育は、対話型の少人数オンラインクラスの教育になりま 6/5
記事 5090番
クリティカル・ 森川林
西洋には、批判を通して新しい考えが生まれるという弁証的な発想 6/4
記事 5089番
優しい母が減っ yori
私の母は、もう中学2年生なのに、スマホをもたせてくれません。 6/3
記事 979番
日本を復活させ 森川林
 日本を復活させる道筋は、創造教育文化国家を目指すこと。 6/1
記事 5081番
4月の森リン大 森川林
 大学生や社会人になった元生徒の子供たちが、自分が中学生だっ 5/31
記事 5085番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習