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子供の教育は家庭での工夫から(facebook記事より) as/1632.html
森川林 2012/10/14 07:15 



 点数ではなく中身を見よう。

 点数を見るからどうしていいかわからなくなり、他人に任せるようになり、

 長期的なことも短期的なこともまとめてやらせるようになるのです。


 数値化された情報は、しばしば現実の本当の姿を覆い隠します。

 しかし、数字がなければ大きな流れを見ることはできません。


 数字を生かしながら数字に流されない自分なりの見方が必要です。


 子供がテストを持って帰ったら、点数を見るのではなく、その中身を見るようにしましょう。

 そして、時には、その問題を親も同じようにやってみて答えを出してみるのです。

 すると、自ずから何をすべきかということがわかってきます。


 先日、facebookグループ「帰国子女の原」で、海外に暮らす方の投稿に参考になるものがありました。

http://www.facebook.com/groups/189776334405898/

 その人は、日本語補習校が近くにないので、家庭で子供たちの日本語学習を工夫したそうです。

 その方法は、現地の子供たちと一緒に日本語で遊ぶ企画、日本の漫画や、日本語のアニメやドラマを楽しむ工夫など、生活の中で自然に日本語に触れる機会を増やすことでした。

 私はその記事を見て、日本語補習校が近くになく宿題やテストのようなものがないことが、かえってよかったのではないかと思ったのです。(あればまたそれを生かす工夫もできたかもしれませんが)


 子供の教育の中心となる場は家庭で、その担い手は親、特にお母さんです。

 点数のような外から与えられた評価は、たまに大局を見るときに利用すればいいのです。

 基本は、親が自分の目で見る子供の姿だと思います。



 今日は、10月14日。

 何の日かと思って調べてみたら、大政奉還のあった日でした。

 私たちの祖先、と言ってもほんの数世代前の祖先は、国難を自分たちの工夫で切り抜けてきました。

 これから日本と世界が遭遇するさまざまな問題も、すべて他人や他国に頼らずに自分たちで切り開いていきましょう。


 それでは、今日も静かな秋のいい一日をお過ごしください。

 (中根)

 (写真は、数前の秋訪れた岐阜県苗木城址の石垣)

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記憶力、理解力、創造力(facebook記事より) as/1631.html
森川林 2012/10/13 10:27 



 学力には、記憶力と理解力と創造力とがあります。

 記憶力とは、外にある情報を自分の中に取り込む力です。

 理解力とは、内部化された知識を抽象的な概念で統合する力です。

 創造力とは、その知識や概念を組み合わせて新しい概念を作り出す力です。


 記憶力が横に広がるお皿のような平面の広さだとすると、理解力はその上に積み重なるトンガリコーンの高さです。(あまりいいたとえじゃないか)

... すると、創造力は、お皿の下に生えてくるトンガリコーンの深さです。(更に変なたとえになった)


 人間には、ある知識を知るだけでは飽き足らず、知識と知識の間にある関係を知りたいという気持ちがあります。

 だから、子供はすぐ、「どうして」と聞くのです。


 この「どうして」が、子供が新しい概念を獲得するチャンスです。

 家族の対話の中で、子供が、「どうして」と聞いたら、お父さんやお母さんがそれを一緒に考えてあげるのです。

 たとえ答えの出ないことであっても、考えること自体が考える力を育てます。

 間違っても、「そんなこと考えている暇があったら、宿題でもやりなさい」などと言わないこと(笑)。


 考える子供を育てるためには、親も一緒に考えることが好きになる必要があるのです。


 ところで、今の勉強には、この理解の仕方そのものを記憶させることで成績を上げるという方法もあります。

 この方法は受験勉強には役立ちますが、本当の考える力をつけることには役立ちません。


 なぜかというと、理解の仕方を記憶させるためには、その問題がパターン化されている必要があるからです。

 社会で遭遇する問題の多くは、過去問のない新しい問題ですから、解法を記憶するという発想では対応できないのです。



 参考記事「創造性を育てる作文 2」

https://www.mori7.com/index.php?e=1543



 今日も、きれいな青空です。

 自然の中に出かけると、いろいろな「どうして」が見つかります。

 図鑑を持っていくのもいいのですが、いちばんいいのは自分の頭を持っていくことです。(最初からついているけど)

 今日も楽しい一日をお過ごしください。

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