こういうことを言う人がいます。
「作文じゃなくて、小論文だよ」
どちらでも大して変わりません(笑)。
だから、言葉の森では、小学生から高校生まで全部まとめて作文と言っています。
例えば、「私の友達」という課題。
これを作文風に書くとすれば、友達との出来事を中心に書き、最後に自分なりの感想でまとめます。
小論文風に書くとすれば、「友達とは人間にとってどういうものか」という主題を先に考え、その主題に合う実例を書いていきます。
一見大きな違いがあるように見えますが、作文と小論文の間には曖昧なグレーゾーンが幅広くあるのです。
大事なことは、「作文じゃなく小論文だ」というような定義のはっきりしない言葉で、子供がせっかく書いた作文をけなさないことです。
作文には、書いた子供の思い入れがあります。
だから、どんな場合にも、いいところを見つけてあげることが大事で、直すときも子供にはっきりわかる言葉で説明する必要があります。
おおまかに、「これでは○○じゃないか」というような批評にもならない批評はするべきではないのです。
世の中の作文が苦手という子供のほとんどは、周囲の大人が作っていると思います。
(中根)
どのリンゴにもそれぞれのよさ。
それでは、今日もリンゴのような一日をお過ごしください。
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人間は、もともと自分の力でやることが好きです。
人に聞くのは、やり方がわからないか、自分でやることに自信がないからです。
そういうときは、全部自分でやらせるのでも、全部他人がやってあげるのでもなく、途中までやり方の見本を見せてあげることです。
作文を書くときに、「次、どう書いたらいいの」と、すぐ聞く子がいます。
お母さんが教えると、そのとおりに書き、「次、どう書くの」。
少し書いては、次に書くことを聞くという場合はどうしたらいいのでしょうか。
第一は、文章を書くためには、文章を読むことに慣れておく必要があります。読む力をつけるために、これから気長に毎日本を読む習慣をつけることです。
第二は、何を書いても、書き方が違っていても、とりあえずはすべて褒めて認めてあげることです。そして、自分の力でやることに自信をつけることです。
第三は、お母さんが書くことをどんどん教えてあげて、そのとおりに書いてもいいのだと考えを切り替えてしまうことです。
第四は、作文を書き出す前に、子供とお母さんで楽しくお喋りをしながら、作文に書くことを白紙1枚に散らし書き風にメモすることです。(これを構成図と呼んでいます。時間は10分程度)
この構成図を書く方法を何度かやると、子供は書き方のコツがわかるようになり、やがてすぐに自分の力で書くようになります。
「メイカーズ」という本を読みました。著者のクリス・アンダーソンは、「ロングテール」や「フリー」を書いた人です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4140815760
書かれている内容は、消費のロングテールを越えて、これからは生産のロングテールに、人々の志向が移りつつあるということです。
人間は、自分だけのものを消費するのでは飽き足らず、自分だけのものを作りたくなるのです。
これまで自分で作るということに関心が向かなかったのは、そのための素材や道具を手に入れることが難しく、作ったものを広める方法がなかったからです。
そういう時代の制約がなくなりつつある今、大事なことは、自分で作るということに自信を持つ子供たちを育てていくことです。
それが作文の勉強のひとつの意義でもあるのです。
今日は、昨日とは打って変わって青空が広がりました。
ふと空を見上げると、大きな空に小さな飛行機が白く光って飛んでいました。
今日もいい一日をお過ごしください。
(中根)
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mori7.netのサーバー、直りました。
「作文の丘」や「山のたより」ももう使えます。
しばらく不自由な思いをさせて申し訳ありませんでした。
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本日11/16の午後6時ごろからmori7.netのサーバーが接続していません。
作文の丘、山のたよりなどの表示は、しばらくお待ちください。
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気に入らない相手とは、自分にないものを持っているものです。
その相手とは、苦手な人間でもあり、苦手な科目でもあり、苦手な仕事でもあるでしょう。
その相手を受け入れ、そこから学び、自分の中に取り入れること、それが和魂洋才の精神です。
逆風を防ごうとするのではなく、それを風力発電として利用する、そういう発想が必要なのです。
ヨーロッパが植民地を広げたとき、多くの有色民族は抵抗なく征服され、一部は無謀に抵抗し鎮圧されました。
そこに共通しているものは、敵から学ばない閉鎖性でした。
日本もまた初めは攘夷の国論で内向きに固まっていましたが、やがて和魂洋才の精神に転換し、敵から学ぶことを第一の国策とし、独立を守り発展しました。
この柔軟な向上心を思い出すことです。(ただし、洋才に溺れて和魂の方を忘れてしまわないようにね)
今日も、雲ひとつない青空です。
いい一日をお過ごしください。
(中根)
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勉強の基本は簡単です。
朝ごはん前に音読や暗唱をして、夕方は必ず読書の時間を作ること。
そういう毎日を例外なく続けながら、いつも明るく褒めること、細かい注意はしないこと。
テレビやパソコンは時間を決めて、できるだけ対話の時間を作ること、人の悪口は言わないこと。
これで、みんな頭もよく、性格もいい子になります。
毎日の平凡な積み重ねがないまま、突然塾に通わせてもほとんど何も変わりません。
家庭が教育の出発点です。
しかし、親も最初はみんな初心者です。(生まれつき親という人はいないので)
子供が小1のときに、上のような生活スタイルを作れば簡単ですが、途中からそういう生活に切り換えることはなかなかできません。
それでも、気づいたときから変えていくしかありません。
いちばんやりやすいのは、まず毎日の読書。その次が毎日の音読です。
ただし、学校で読書をしているからとか、学校で音読の宿題が出ているからとかいう、外からの力に頼るやり方ではなく、家庭で独自に方針を持ってやっていくことです。
方針が決まったら、あとは例外を作らずに続けることと、いつも明るく褒めること。
家庭学習がうまく行かないいちばんの原因は、例外を作ることと、つい注意をしてしまうことだからです。
でも、もし例外ができてしまったらどうするかというと、その例外の理由をはっきりと説明すればいいのです。
そして、例外があまりできそうなことは、最初からやらないようにすることです。
もし注意してしまったらどうするかというと、そのあとすぐに明るく褒め直せばいいのです。
そろそろ風の冷たい季節になってきました。
こういうとき太陽が出てくるとほっとします。
子供にとって、お父さんやお母さんもそういう存在なのでしょう。
それでは、今日も明るく楽しい一日をお過ごしください。
(中根)
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根から吸収し、葉から蒸散させて、
草木は次第に生長する。
知識を吸収し、思考を表現して
人間も次第に成長する。
吸収したものをいったん自分の中に蓄えて、それから徐々に自分の血や肉にして表現していくのが勉強です。
しかし、その表現の前提になるものは吸収です。
吸収しているものがあるから、表現するものも出てきます。
作文の勉強をしていると、「書くことがない」という子がときどきいます。
その原因のひとつは、本を読んでいないことにあります。
「書くことがない」という子に、「本を読んでないだろ」と言うと、「あ、そういえばしばらく」ということがよくあります。
書くことがないのではなく、書くための言葉が枯渇しているのです。
葉っぱがしおれているのは、葉っぱに根性がないからではなく(笑)、土が乾いているからです。
「三日(さんじつ)書を読まざれば語言(ごげん)味なし」という言葉があるように、読書は毎日することが大事です。
もちろん、大人もね。
あ、そういえば、最近本を読んでいなかった。(^^ゞ
今日も好天が続きます。
ひと仕事のあとは、読書で水分を補給しましょう。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
(中根)
「読書の好きな子になる庭」facebookグループもおすすめ。
http://www.facebook.com/groups/118437524908264/
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世界がいい方向へ舵を切ったと思えるような日。
あとは、ひとりひとりが自分の夢を持って生きることだ。
社会が高度経済成長に向かっていたときは、誰にもそれぞれの夢があった。
しかし、社会の経済成長がゆるやかに止まる今こそ、個々人が真に自分の夢を持つ時代だ。
それは、お金や物で測られる夢ではなく、
自分自身が変化し成長するという夢になるだろう。
しかし、それは向上そのものを目的としたものではなく、
新しい何かを創造することを通して自らも変化するという夢になる。
自分らしい何かを作り出すこと、それを互いに発表しあうこと、
そういうことが社会全体の大きな関心になり、
ちょうど学校の文化祭のようなさまざまな試みが行われる日常。
そういう未来が待っている。
新しい社会のイメージは、文化祭のような日常です。
今はまだ毎日の仕事に追われてそれどころではありませんが。(^^ゞ
消費する喜びを中心とした生活から、創造する喜びを中心とした生活へ、日本の社会をこれから大きく変わっていくでしょう。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
(中根)
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