作文を書くのに時間がかかる子がいます。
そういう子は、概して書く力のある子で、時間をかけただけやはりいい内容の作文を書いてきます。そして、時間をかけただけ実力もついてきます。
しかし、時間をかけすぎるときには、別の事情もあるのです。
それは、家庭で、「作文が早く終わったら、別の勉強をする」というようなスケジュールになっているような場合です。
そういうスケジュールでない場合でも、普段から勉強を時間で決めてやっている場合は、どうしても集中力のない勉強スタイルになりがちです。
勉強は、時間ではなくページ数で決めておくことが大事です。そして、一定のページ数が終わったら、あとは自由としておくことです。
人間が本当に自覚をもって勉強するようになるのは中学3年生のころからです。
そのころになると、自然に本人が、時間を決めて勉強するようになります。
そうなる前に、お母さんが時間を決めて勉強させると、その決められた勉強時間の範囲で、密度薄くのんびり楽に勉強するという習慣がつくのです。
大事なのは、お母さんやお父さんの想像力です。
もし自分が小学生だったら、こういうやり方は嫌だろうなあということはしないことです。
小学校低中学年のころは、子供は親の言うことをよく聞きます。無理なことでも素直に聞きます。
しかし、そこで言うことを聞くからといって、親のペースを押しつけていると、子供が自覚を持つ年齢になるころにその反動がやってきます。
低学年のときに親が強制的にやらせると、学年が上がったときに言うことを聞かなくなるのです。
特に作文は、いちばん頭を使う勉強と言ってもいいと思います。
子供が納得できる無理のない時間配分で密度濃く勉強をして、できるだけ子供の自由な時間を尊重するようにしていってください。
いじめのようなことは中学生までで、高校生になればそんなことはなくなります。
だから、中学生は、高校受験を目指して勉強をしっかりやることです。
勉強ができるようになると、友達関係にも自信を持てるようになります。
テレビは頭を悪くするので、1週間の中で見る時間を決めることです。
ゲームも同じ。そして、家族全員がそれを守ります。
テレビやゲームのかわりに、読書を毎日10ページでいいから続けて、読書を息抜きの時間にすることです。
近くの図書館を利用するといいです。
中学生の勉強は、学校に行かなくても家庭でできます。
数学は1冊の問題集を決めて、その標準問題を順番に解き、自分で○×をつけて×のところがなくなるまで繰り返し解きます。
英語は、教科書を1ページ20回から30回音読し暗唱します。
国語は、読書です。難しい文章を読むには問題集の問題文を読書がわりに読みます。
理科は、数学と似ていて問題集を1冊繰り返し解くことです。
社会は、国語と似ていて教科書を何度も繰り返し読むことです。
子供の最後の拠り所は家庭です。
学校でどんなことがあっても、家庭で守っていけばいいのです。
守るということの中には、闘うことも含みます。
闘うとしたら、それはどちらかと言えばお父さんの役割です。
いじめられた子は、他人の心に痛みのわかる優しい子になります。
そして、闘った子は、自分に自信の持てる強い子になります。
何でも前向きに考えていくことです。
子育てに正解はありません。
どんなやり方であっても、その選択をあとから正解にしていけばいいのです。
やがてみんな懐かしい思い出になると思って元気にやっていくことです。
今日も快晴。
世の中には、人間関係でいろいろ苦労している人もいると思いますが、みんなの人間性のレベルが次第に上がっているので、これからだんだんといじめのようなことはなくなっていくと思います。