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記事 1693番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
勉強の面白さはゲームの面白さと同じ(facebook記事より) as/1693.html
森川林 2012/12/25 11:09 



 ゲームの面白さは、変化と上達とコミュニケーションだが、
 勉強にも同じ要素がある。
 ただし、面白さを感じるまでの登りの道が、単調で長いので飽きる。
 しかし、そこは工夫のしどころで、将来、勉強はゲームのように面白いものになる。

母「もういい加減に勉強やめて、遊びなさい」
子「もうちょっとだけ。お願い」

などということになるかも。


 では、どういうものが面白さを生み出すかというと、数値化とビジュアル化を小さなサイクルで行うことだと思います。
 しかし、ビジュアル化といっても、人間には想像力があるので、3Dの本格的なものである必要はありません。

 ポイントは、どういうところを数値として抽出するかということです。
 その数値が勉強力の本質と結びついていることが大事です。

 数値化の身近な例はテストの点数ですが、テストの内容によっては勉強力と結びついていないものもありそうです。

 作文の場合で言うと、最もよく目につく数値は字数です。
 だから、低学年の子は、「たくさん書けた」と言って喜ぶことが多いのです。

 しかし、字数はある時期から作文力の主要な数値ではなくなります。
 次に出てくる数値は、語彙の多様性と語彙の難易度です。
 パソコンで作文を入力すると、その作文がどれだけ多様で高度な語彙を使っているかが集計できます。

 こういう数値を、今後ビジュアルに活用していきたいと思っています。
 言葉の森では、今「森リン」という自動採点ソフトを使っていますが、こういうものをもっと開発していきたいと思います。
https://www.mori7.com/index.php?e=1560


 今日、横浜はすっかり快晴ですが、北日本は吹雪のようです。
 世界各地では、猛寒波のところが多いようなので、今年の冬はどこでも寒くなるのかもしれません。

 それでは、暖かくして今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1692番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
国語の力は難しい本を読むことでつく(facebook記事より) as/1692.html
森川林 2012/12/24 04:51 



 数学は積み重ね。基礎から積み上げて高くなる。
 だから、わからなくなったらわかるところまで戻る。
 国語は読み重ね。何度も繰り返して読んで自分のものになる。
 だから、わからなくなっても戻るところがない(笑)。

 わからなくなったら、何度も読むことです。「読書百遍意自ずから通ず」

 最初はわからなかったことも、だんだん浅くわかるようになり、いろいろな経験をするにつれてより深くわかるようになります。
 だから、大事なことは、できるだけ難しい本を読むことです。

 ただし、小学生はそれでは読書がはかどらないので、易しい面白い本と並行して読むことです。
 更に、小学校低学年や読書のまだ苦手な子は、易しい面白い本だけでもいいのです。

 でも、高校生や大学生は、難しい本を読むのが仕事です。

 では、難しい本というのはどういう本かというと、目安は歴史の教科書に出てくるような誰でも名前を知っている古典です。
 具体的には、岩波文庫の青帯や白帯のような本です。(本当はもっといろいろありますが)

 と考えると、国語の勉強は学校を卒業してもずっと続くのです。(大変)


 昨日は天皇誕生日でした。
 今日はその振替休日。
 12月の明るい青空の日が続きます。

 日本の長い歴史に思いを馳せて、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1691番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
文化の教育と科学の教育としての国語と数学(facebook記事より) as/1691.html
森川林 2012/12/23 06:54 



 大きな荷物を包むには、大きな風呂敷が必要であるように、
 地球規模の大きな問題が次々と起きている現代には、
 科学技術のより大きな発展が必要だ。
 兵器の開発などしている場合じゃない。


 地震にしても、噴火にしても、異常気象にしても、人類はまだ自然の猛威にただ翻弄されているだけです。
 それなのに、まだ国どうしの争いのために、科学技術の資源の多くが費やされています。

 豊かな消費生活をめざした時代のリーディング産業は、自動車や家電でした。
 これからのリーディング産業は、ひとつは物から心への文化産業で、もうひとつはより大きな地球と人類のための科学産業です。

 だから、教育の目標も、日本からより多くの創造的な科学者を生み出すようなものになるべきです。
 そのために、一方で文化の教育としての国語が、他方で科学の教育としての数学が、これから、もっと学びやすいものになっていく必要があります。

 つまり、重箱の隅をつつく国語や数学ではなく、本質的な国語と数学が求められているのです。



 今日はまだ曇り空ですが、次第に晴れ間が顔をのぞかせてくるでしょう。
 街は、もう年末のにぎわいで、なぜか自然に急ぎ足になってくるようです。

 この豊かな社会も、人類のこれまでの科学の蓄積で支えられています。
 そのバトンをうまく引き継ぐことがこれからの大人の役割だと思います。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1690番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
作文の勉強と毎日の家庭学習の組み合わせ(facebook記事より) as/1690.html
森川林 2012/12/22 07:04 



 教科の勉強はひとりでもできます。
 教科書、又は参考書があって、問題集があって、詳しい解答があれば、
 どこかに出かけて人に教えてもらうよりも、
 家で自分のペースでやっていく方が実力がつきます。

 逆に、家で自分なりの勉強をしていなければ、学校や塾でいくら先生の話を聞いて勉強しても力はなかなかつきません。

 それと反対なのが作文です。
 作文は、解答がないので、自分ひとりで勉強しても、よくできたかどうかがわかりません。
 だから、ほかの人からの評価が必要になるのです。

 言葉の森の通学教室で今やっているのは、毎週の作文の勉強と、毎日の家庭学習のチェックです。

 家庭学習のいいところは、子供の勉強内容が把握できることと、ゆとりを持って勉強できることと、実態に応じて軌道修正していけることです。
 ただ難しいのは、教材の選び方も、勉強の進め方も、子供に応じた工夫が必要になることです。
 学習塾に任せるのでもなく、通信教材に任せるのでもなく、家庭で独自に勉強を進めていくためには、いろいろな情報交換が必要になります。
 その情報交換の役割が、これからの学習塾の仕事になるでしょう。

 これからそういう家庭学習のノウハウがだんだん蓄積され洗練されていくと思います。


 冬至が過ぎて、風が少し暖かくなってきた気がします。
 木の芽も春の準備中です。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1689番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
人間にはもともと積極心がある(作文が長く書けないとき)(facebook記事より) as/1689.html
森川林 2012/12/21 05:24 



 みんな、自分が主人公。
 自分から進んでやることが好き。
 草の茎が太陽の方を向くように、
 人間にはもともとそういう積極心がある。


 作文が目標の字数まで書けないという子に、
「じゃあ、書けない分は、長文の書き写しでもいいよ」
ということにすると、ほとんどの子は書き写しをせず、何とか自分の文章で字数を埋めます。

 書き写しは楽ですがつまらないからです。
 自分で考えて書く方が苦しいけど面白いからです。

 人間には、みんなそういう自分の力で何かをやりとげたいという気持ちがあります。
 手本どおり上手にやるよりも、下手でも自分らしくやりたいという気持ちです。

 それは、人間が生まれつき持っている積極心です。



 今日は冬至の日。
 これから日がだんだん長くなります。

 春に向かってUターン。
 太陽にももともとそういう積極心があるのです。(ほんとかい)

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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コクハ 20141026  
まぁ参考になりました

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記事 1688番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
作文の勉強を生かした長文の音読と親子の対話(facebook記事より) as/1688.html
森川林 2012/12/20 09:13 




 親子の対話を大事にしよう。
 スズメの学校みたいににぎやかに、
 週に1回テーマを決めて、
 いろいろなことを話してみよう。


 このときに大事なのは、お父さんやお母さんができるだけ自分の体験から話をすることです。
 子供は、立派な説明や意見を聞きたいのではなく、親の経験を通した話を聞きたいからです。

 もうひとつ大事なことは、子供の発言に必要以上のことを要求しないことです。
 「もっとわかりやすく話さなきゃ」なんて言わないこと。
 いつも感心して聞いてあげることです。

 テーマはどうするかというと、子供が普段読んでいる長文をもとにするのがいちばんです。
 毎日音読していれば、子供の頭の中で内容が整理されているからです。

 こういう対話は、子供がまだ小さいうちから始めておくことです。
 そして、決して勉強的にやらずに楽しくやっていきます。
 だから、脱線も大いに結構。

 そうすれば、学年が上がって長文の内容が人生や社会の話になっても、親子で同じように話をしていくことができます。

 こういう大人との対話が子供の頭をよくしていくのです。



 言葉の森の作文の勉強は、長文の音読と親子の対話がセットです。
 セットと言っても、自分でやらないといけないので(笑)、軌道に乗せるまでがちょっと大変です。

 しかし、音読や対話を単独で続けるのは難しいのですが、作文という目的があれば続けやすくなります。
 作文という外圧を利用して、音読や対話をするのです。(何だか日本の政治みたい。(^^ゞ)



 今日は寒い風の一日になりそうです。

 教室に来るスズメたちも、丸くふくらんでエサを待っています。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

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記事 1687番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
漢字音読集で読みを先取りする新しい漢字の勉強法 as/1687.html
森川林 2012/12/19 19:47 


 小3の子のお祖父さんという方から相談の電話がありました。
「漢字が書けないので、担任の先生に注意されたらしい。どうしたらいいか」という内容です。

 漢字が書けないという学習障害もあるかもしれませんが、そういうケースはごくまれで、漢字が書けないのは単に漢字の練習をしていないからです。

 ところが、漢字の勉強というのは簡単そうに見えますが、確実に力をつけるためにはかなり時間がかかります。
 そのため、たいていの子は、少し漢字の勉強を始めてみたものの、いつの間にか飽きてやめてしまうのです。

 それは、今の漢字の勉強法が、漢字ドリルを解くような形で進められることが多いからでもあります。

 江戸時代の寺子屋での漢字の勉強は、往来物と呼ばれる手紙形式で書かれた一種の教科書を音読する形で行われていました。この教科書には、生活に必要な難しい漢字がぎっしり盛り込まれていました。まずそれらを読めるようにして、そのあと書く練習をしていたのです。

 この勉強法は現代にも生かせます。
 学校で習う漢字は、教科書に出てくるつど、その漢字や熟語だけ取り上げて勉強するのではなく、文章の形である時期に集中して読めるようにしてしまえばいいのです。

 漢字の勉強のいちばんの目的は、漢字が書けるようになることではなく、その漢字で書かれた文章が読めることにあります。
 漢字の書きは、パソコンで変換すれば誰でもできます。漢字の意味は読みがわかればすぐに調べられます。しかし、漢字の読みだけはあらかじめ知っていないと、手も足も出ない感じがしてしまうのです。

 中国には、千字文という千字の漢字を一文字ずつ使った詩があり、これが漢字を学ぶ教科書になっていました。
 日本でも、いろは47文字(「ん」を入れると48文字)が、日本語のかなを習う教科書のような役割を果たしていました。

 同じように教育漢字を学年ごとにつなげ、ひとまとまりの文章にして音読できるようにするという試みも、既に何人かの人によって取り組まれています。

 しかし、これらの試みの多くは、意味が通じる文章ということを優先しているため、文章のリズムとしては必ずしも読みやすいものにはなっていないようです。

 そこで、言葉の森では、意味よりも読みのリズムを優先した漢字音読集を作りました。
 これなら、小学校で習う教育漢字だけでなく、中学校で習う常用漢字もすぐに作れます。

 言葉の森では、毎日の自習として1日10分ほどの暗唱で1ヶ月で約1000字の文章を暗唱する練習をしています。同じ要領でこの漢字集の音読をやれば、小1から小6で習う約1000字の漢字も、わずか1ヶ月で全部読めるようになります。
 同じように、中学校で習う約1000字の漢字も、約1ヶ月で読めるようになります。

 このように漢字の読みが学年よりも先取りしてできるようになると、今度はふりがなのふっていないちょっと難しい文章も読めるようになります。

 また、漢字の暗唱ができるようになったら、暗写をすることによって、漢字の書き取りも学年を先取りしてできるようになります。

 今、日本には、両親が外国人である子供も増えていますが、これらの子供たちのいちばんの学習上の障害は難しい文章が読めないことにあります。日常会話では不自由しないのに、文章の読み取りが苦手なために、勉強が難しくなる小5あたりから勉強についていけなくなる子が多いのです。
 文章が読めないというのは、日本語の場合、ふりがなのついていな漢字が読めないというところから来ています。

 だから、漢字の読みの先取り学習を、この漢字音読集で行えば、学習上の困難は大きく緩和されます。

 日本には、江戸時代の教育遺産から学ぶものがまだかなりあるのです。

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記事 1686番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
作文を直す前に、直せる力をつけること(facebook記事より) as/1686.html
森川林 2012/12/19 11:06 



 小3の子のお母さんから、体験学習を始めた1回目に、
「先生、もっと句読点の打ち方や、おかしい言い回しを直してください」
と、要望のひとことがありました。

 でも、直してすぐ直るくらいなら、もうとっくに直っていたはずです。
 だから、直してもすぐには直らないでしょう。

 そうすると、直すために、同じ注意を何度もすることになります。
 すると、先生が熱心になり、子供が真面目になるほど、勉強は苦しいものになっていきます。

 せっかく作文が好きになろうと思って始めた勉強が、苦しい勉強になり、長続きしなくなったら、元も子もないのです。

 子供の書いた作文に直すところがあったら、その原因は、作文にあるのではなく、これまでの日本語の生活の中にあります。
 だから、直すのは作文ではなく、毎日の読書を含めた生活の方なのです。

 そのために、毎日の自習として音読や暗唱や読書をしていきます。
 その毎日の自習がスムーズに進むように、作文はいつもいいところを褒めていくのです。

 自習によって読む力ががついてくれば、作文にもし直すことがあっても、それはひとことの注意ですぐに直ります。

 これは、作文に限らず、勉強すべてに共通します。

 子供たちはみんな、勉強ができるようになりたいと思っています。
 好きでテストに悪い成績をとりたいと思っている子はいません。

 成績が悪いとしたら、それはその子の努力不足というよりも、これまでの勉強の仕方を含む学習生活の問題があったのです。


 褒めることが大事ということはよく言われますが、その前提は、できるようにさせて褒めるということです。

 直すことも同じです。ただ直すのではなく、直せるようにしてから直すことが大事なのです。



 今日は寒い一日になりそうです。

 忘年会のシーズンですが、暖かくしてお過ごしください。

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●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●中学受験国語対策
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