(2014年4月8日改訂)
毎日の自習の記録をつけましょう。
自習の内容は自分で決めますが、こちらですすめているのは、漢字の読み、漢字の書き、音読、暗唱、算数数学、問題集読書(中学年以上)、英語(小4以上)、読書などです。それぞれの頭文字を取って、「よかおあさもえど」などと書いておくといいでしょう。
音読と読書だけでもかまいません。
自分なりに、ピアノの練習、お手伝い、宿題などを自習にしてもいいでしょう。
毎日の自習という形の勉強が最も力がつきますが、自分で決めたことを自分でやるというのが実はなかなか難しいものです。
だから、ほとんどの人は、学習塾など他人からやらされる場所に行くようになります。
学習塾を利用するのはよい面もありますが、自分から学ぶのではなく人に教わる勉強に慣れていると、肝心の高校生や大学生になっても自分で勉強する力がつきません。
だから、小学生のころから、できるだけ自分で勉強する時間を作っておくといいのです。
毎日の自習を飽きずに続けるコツは、
1、1週間の予定で、やること、やる量、やる時刻を決めること(予定表)
2、毎日、記録をつけること(自習表)
3、タイマーで目標時間を決めること
4、達成感を持つために、グラフ化すること
5、そして、その記録をできれば創造的な遊びにすることです。
それが、言葉の森の自習表です。
用意するものは、赤鉛筆(赤ペン)と青鉛筆(青ペン)です。
間違えたところを修正するためには、住所シールの余白を切り取って使うといいでしょう。
週グラフ
自習表の右下に、7列×8行ぐらいの表ができています。自習の項目の数によって行の数は異なります。
まず、7列×8行の表の右側と下側に、ランダムに「1234567」と書き入れます。8行以上の場合は、「12345671……」と繰り返していきます。
(8行なので、右側に「1」が2回出ています)
まず、1日目に自習表の記録をつけたら、右側の「1」と下側の「1」を赤い○で囲みます。
そして、右の「1」から来る赤と、下の「1」から来る赤の交差したマスを赤で塗ります。
次の日に、2日目の自習表の記録をつけたら、今度は、右側の「2」と下側の「2」を青い○で囲みます。
そして、右の「2」から来る青と、下の「2」から来る青の交差したマスを青で塗ります。
「1」から来ている赤と交差するマスはどのように塗ったらいいでしょうか。
「2」から来る青と、「1」から来る赤の交差するマスの塗り方は、4通りあります。そのどの塗り方で塗ってもかまいません。
このようにして、交差しているマスをすべて同じやり方で塗ります。
ここで、大事なルールが三つ出てきます。
第一は、その日の自習がひとつでもできたら、その日の番号のマスに色を塗るということです。
第二は、塗り方は、右から左に、下から上にという順序で塗ることです。
最初に交差したマスを塗り、次に右から左に向かって塗り、次に下から上に向かって塗るというようにするといいでしょう。しかし、これは多少順番が変わってもかまいません。
第三は、上下左右の垂直と水平の境界が異なる色で接しないように塗ることです。
色が異なってもいいのは、斜めの境界だけです。
例えば、塗ろうとしたマスの上に既(すで)に別の色がある場合です。
これから塗ろうとしているマスが、上にあるマスの色と違う色にならないように塗る塗り方は、2通りあります。
では、上にあるマスも、左にあるマスも決まっている場合はどうなるでしょうか。
この場合は、塗り方は1通りになります。
では、上も左も右も既にマスの色が塗られている場合は、どうなるでしょうか。上が青の場合、3通りのパターンがあります。(右上のパターンの右と左の赤が入れ替わる場合を入れると4通りです。)
「上左右」のように隣り合う三つのマスの色が決まっていると、右側と下側から来る色が、赤青でも、赤赤でも、青赤でも、青青でも、同じ塗り方になります。
「上下左右」のように隣り合う四つのマスの色が決まっている場合は、どうなるでしょうか。
この場合も、塗り方は限定されます。
右の数字から来る色、下の数字から来る色よりも、マスの隣り合う色が異ならないようにという条件が優先されます。
だから、右から赤、下から赤が来ている場合でも、そのマスの隣に青があれば、青と赤で塗り分けるようになります。
このように毎日1組ずつマスに色を塗っていくと、5、6日目には大体の図が見えてきます。あともう一息です。
そして、7日目に全部塗り終わります。すると、地図のような不思議な模様ができています。
この模様は何通りあるでしょうか。
おおまかに、縦7列横7行の表だとすると、右側の7か所に来る色の種類は2通りあり、どの行が1番目に塗られるかで7通りありますから、2×7=14通りの塗り方があることになります。
2番目にどの行が塗られるかは、残りの6行ですから、2×6=12通りです。このようにすべて計算すると、右側の色の塗り方と順序のパターンは、14×12×10×8×6×4×2=645,120通りになります。
簡単に64万通りとすると、右側の64万通りと下側の64万通りの組み合わせ方は、64万×64万で約4千億通りになります。
実際には、違う組み合わせで同じ模様のマスになるところもありますが、それ以上に同じ組み合わせで違う模様を選択することができますから、種類はもっと多くなるでしょう。
別の考え方でも考えてみましょう。一つのマスの塗り方には次のパターンがあります。
この18通りの塗り方が、7×7=49マスあるのですから、全体の模様のパターンは、18の49乗になります。手もとの電卓で計算すると、18の10乗のところで軽く3兆を超えて、それから先は電卓の桁以上になってしまいました。
実際には、隣り合う色によって塗り方が限定されるのでもっと少なくなりますが、しかし多いことには変わりありません。
ですから、一生この自習表を書き続けたとしても、同じ模様になる日はたぶん一度もないでしょう。
さて、このできた模様をよく見ると、何かの形に似ています。
その形がはっきりするように、その模様に、目や口や手や足を描き入れてみましょう。
すると、遊んでいる子供たちになったり、前足を上げている犬になったり、その模様が、ほかの人にもわかるような絵になります。
その絵に題名をつけます。
この図の場合は、赤いところを見ると、ゾウさんがうしろを振り向いて笑いながら走っているようです。
青いところを見ると、男の人がひざを立てて右手を上げてハローと言っているようにも見えます。
また、斧(おの)を振り上げて木を切っている人にも見えます。
最初に、この遊びを創造的な遊びと言いましたが、この図を見てそこに自分らしい名前をつけるところがひとつの創造です。
これで、1週間の自習の記録は完成です。
1週間の自習で自分に力がついて、そして、その形としてひとつの絵が残りました。
これは、世界にひとつしかないあなたの1週間の自習の記録の絵なのです。
横グラフ
さて、1週間のグラフの付け方とは別に、毎日のグラフの付け方があります。そのひとつが横グラフです。
これは、
その日の自習の項目のできたところを左から赤で塗り、できなかったところを右から青で塗るといグラフです。
1日目の○と×に合わせて塗ると、下のような塗り方になります。左から赤、右から青です。
2日目も同じように○と×に合わせて、左から赤、右から青と塗ります。
3日目も同じように○と×に合わせて、左から赤、右から青と塗ります。
わかりやすく、横グラフのところだけをピックアップしてみます。
4日目の○と×に合わせて、左から赤、右から青と塗ります。
5日目の○と×に合わせて、左から赤、右から青と塗ります。
ここで隣り合う色とぶつかった場合は、斜めに交わして色を塗ります。
したがって、5日目は、次のような塗り分け方になります。
6日目も○と×に合わせて、左から赤、右から青と塗ります。
隣り合う色とぶつかった場合は、斜めに交わして塗ります。
したがって、6日目は、次のような塗り分け方になります。
7日目も○と×に合わせて、左から赤、右から青と塗ります。
やはり、隣り合う色とぶつかった場合は、斜めに交わして塗ります。
最終的に、次のような塗り分け方になりました。
鼻の短いゾウさんがボールで遊んでいるようですね。
縦グラフ
次に、その日にできた○に合わせて塗る縦グラフの塗り方です。
1日目は、○が6つついたので、下から赤で6マス塗ります。
そのあと、×の分を上から青で塗ります。
そのとき、赤とぶつかったところは斜めに交わして塗ります。
1日目は、次のような塗り分け方になりました。
2日目も、○が6つついたので、下から赤で6つ塗ります。
そのあと、2日目の×の分を上から青で塗ります。
そのとき、赤とぶつかったところは斜めに交わします。
2日目は、次のような塗り分け方になりました。
3日目は、○が7つついたので、下から赤で7マス塗ります。
そのとき、青とぶつかったところは斜めに交わします。
3日目は、次のような塗り分け方になりました。
4日目に○が3つだったとすると、次のような塗り方になります。
4日目の×の分を上から青で塗ります。
赤とぶつかったところは、斜めに交わして塗ります。
4日目は、次のような塗り分け方になりました。
5日目に○が5つだったとすると、次のような塗り方になります。
青とぶつかったところは斜めに交わします。
5日目の×の分を上から青で塗ります。
赤とぶつかったところは、斜めに交わします。
6日目に○が5つだったとすると、次のような塗り方になります。
6日目の×の分を上から青で塗ります。
赤とぶつかったところは、斜めに交わします。
7日目に○が8つだったとすると、次のような塗り方になります。
1週間の縦グラフの完成です。
木の上から猿がおいでおいでをしているように見えますね。
以上が、週グラフ、横グラフ、縦グラフの説明です。
この自習表をつけるコツは、毎日欠かさずに週グラフをつけるということです。
だから、
少しがんばれば必ずできることをひとつ、自習の項目として入れておきましょう。
それは、読書でもいいですし、この自習の記録をつけることでもいいです。
習慣は第二の天性です。続けたことは、その人の血や肉になります。がんばってやっていきましょう。
自習表に使うノート
市販の10mm方眼罫のノートを使うと、自習表が簡単につくれます。
1冊で、作文にも、勉強にも、自習の記録にも使っていきましょう。
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1、小学生の場合は、公立中高一貫校の受験にも対応できる力をつける勉強を進めていきます。
・理由は、今後公立中高一貫校が今後増える可能性があること、試験問題が考えて解く基本的なものが多いので、受験しない場合でも役立つからです。
私立の小学生で中学受験をする予定のない生徒でも、実力をつけるきっかけになると思います。
・具体的には、作文と国語以外に、算数、理科、社会、英語の家庭学習の仕方をアドバイスしていきます。
・また、年に数回、学力テストを受ける機会を作り、言葉の森でも独自に過去問をもとにした試験を行えるようにしていきます。
2、中学生の場合は、高校入試に対応した勉強を進めていきます。
・現在、トップクラスの公立高校では、入試に作文試験を課すところが増えています。
・入試に対応した作文の勉強とともに、希望する人には、国語、数学、英語、理科、社会の勉強の仕方をアドバイスし、家庭での学習をチェックするようにします。
・年に数回、学力テストを受ける機会を作りし、言葉の森でも独自に過去問をもとにした試験を行えるようにしていきます。
3、高校生の場合は、大学入試に対応した国語の勉強を進めていきます。
・普段の小論文の勉強以外に、センター試験の国語・数学・英語の問題、国立大学の国語の記述問題などを解く機会を作ります。
4、勉強の方法は、家庭での自学自習を中心に
・今の子供たちは、塾や予備校に通って授業を受けるという受け身の勉強に慣れています。
しかし、お膳立てされた勉強に慣れていると、大学入試や、社会人になってからの勉強で、自分から取り組む姿勢が持てなくなります。
・小中学生の間は、能率よりも、自分で工夫してやるという勉強法を身につける時期です。
そのために、勉強の予定を自分で決める予定表を作り、毎日の自習を自分で記録する自習表を作ってもらいます。
・教室では、1週間の自習をチェックし、きれいに書けた自習表はみんなに発表して励みになるようにしていきたいと思います。
これから、世の中は大きく変わります。
未来の社会で活躍できるのは、与えられたものを消化する力を持った人よりも、自分で考え自分で工夫する力を持った人です。
そういう知的で元気な子供たちを育てていきましょう。
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考える力は、どのようにして育つのでしょうか。
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なぜかというと、考える問題集には答えがあるからです。
答えがあるものは、考えなくても答えに到達することができます。
「あ、その問題知ってる」という具合に。
しかし、遊びには答えがありません。
遊びにあるのは、もっと楽しくやりたいという動機です。
だから、楽しむための工夫は無限に生まれ、いつまでやっても遊びは飽きないのです。
小学校低学年の生活で大切なことは、答えのある勉強で子供の生活時間を埋めないことです。
(もちろん、高学年も中学生も高校生もそうですが。)
子供に考える力をつけるには、自由に遊べる余地を残しておくことです。
そして、その自由な遊びを考えつきやすくするのも大人の役割です。
言葉の森も、これから、そういう家庭でできる遊びを工夫していきたいと思っています。
いい遊びをご存じの方、教えてください。
facebookグループ「親子で遊ぼうワンワンワン」
http://www.facebook.com/groups/wanwanwan/
もう、明日から2月。
近所のスーパーに水仙の花が売られていました。
春が近づいているのがよくわかります。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。
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東京の公立中高一貫校の中から、昨年初めての卒業生が出たところが何校かありました。そのうち東大合格者は、白鴎高附属中3人、小石川中4人、桜修館中3人、両国高附属中3人でした。
また、公立高校の復権も進んでおり、わかりやすい東大合格者で見ると、日比谷高26人、西高22人、浦和高39人、千葉高30人という結果が出ています。
公立中高一貫校の試験問題は、基本的な問題が中心ですが考える問題が多く、また志願者が増えているために、作文試験などは難しい内容を短時間で書かせるものになっています。更に、学校によっては独特の問題を出すところもあるので、ある程度慣れが必要です。
作文に関しては、言葉の森で勉強をしていれば基本的な文章力はついていますから、時間内に書く練習と、受験前に過去問の傾向に合わせた練習をすれば、そのまま受験対応の作文を書くことができます。
作文以外の教科の試験は、受験勉強というよりも、普段から勉強を楽しむ姿勢や考える習慣がついていれば、時間配分に気をつけることがそのまま受験対策になります。
これは、高学年になってからあわててやるよりも、低学年のころからの家庭での勉強スタイルが重要になります。つまり、知識を覚えたり、問題を解いたりするだけの単純な反復作業の勉強だけでなく、物事を考える勉強をしていくということです。
このような形で、小学校低学年から、家庭学習の中で公立中高一貫校の受験を意識した勉強をしていれば、長時間の塾通いをするような無理なことはせずに受験対策ができます。また、これは基本問題に向けての受験対策ですから、受験しない場合でも、そこでつけた学力はそのまま中学や高校で役立ちます。
小学校時代の勉強は、目標がはっきりしていないと確実な学力がつきません。これまでは、受験といえば私立中学受験しかなかったので、受験するかしないかという二つの選択肢しかありませんでした。しかし、これからは、公立中高一貫校の受験という新しい選択肢ができるので、小学校時代の勉強の目標が立てやすくなります。
言葉の森では、現在、春からの勉強力アップの仕組みを作っています。これは、塾に長時間通ったり、さまざまな通信教材を利用したりせずに、誰でも手に入る市販の参考書や問題集で間に合うような家庭学習の仕組みを作るということです。
作文のように、家庭で続けるための教材やノウハウがあまりない分野は言葉の森の通信で学習し、それ以外の教科の学習は、市販の教材で自学自習で行っていくという勉強スタイルです。
通信教材よりも市販の教材の方がいい理由は、その子に合った教材を選べることと、子供の個性や進度に合わせて教材の中身を取捨選択できることです。
家庭でできる自学自習で、全教科の考える学習を行う仕組みを作ることがこれから大事になってきます。
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昨日、教室がちょうど終わるころ、ファクスが届きました。
中学3年生で、高校入試の小論文の勉強を塾でしているが、そこで書いた文章がどうなのか、見てほしいというのです。
はいはい(笑)。
見ると、最初の意見から否定形で書かれています。
もとの課題文が、「○○は、必ずしも……ではないのではないだろうか」となっているので、それに合わせて、「私も、……でないと思う」という形で意見を始めています。
否定形というのは、範囲が漠然としすぎてしまうので、あとの展開が難しくなります。
だから、ここは、「(……ではない。だから)私は、……だと思う」という形でまとめていく方がいいのです。
そのほか、いろいろ直すところが見つかりましたが、文章全体はよく考えられているので、実力はある生徒です。
今の時期に直すところを指摘して自信をなくすのはかえってマイナスです。
だから、いちばん大事なことだけをいくつかアドバイスしておきました。
作文や小論文というのは答えのない世界です。
そのため、勘違いした書き方をしている生徒や、そういう教え方をしている先生(笑)も多いのです。
志望理由書などでも、ときどき、「私は、この学校で、たくさん友達を作って、自分の好きな音楽やスポーツをして、たっぷり遊びたい」というようなことを書いてくる生徒がいます。
学校は勉強をするところなので、志望理由書には、友達や部活のことよりも勉強のことをしっかり書かないといけないのです。
というようなことを言うと、「じゃあ、先生、うそを書いてもいいんですね」などと納得する子がいます。
そして、そういうことを教えている塾もあるようです。
小中学生の子供たちには、「うそを書いて合格するよりも、本当のことを書いて不合格になった方が尊い」ということもちゃんと教えておく必要があります。
受験の合否で人生が決まるのではなく、受験に向かうときの姿勢が、その子のその後の人生を決めていくのです。
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「エントリーシートの書き方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1274
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作文指導には、その子のことをよく知っていて、親身に指導できる先生が必要です。
言葉の森の電話通信指導は、担任の先生が毎週生徒に電話をして作文の勉強をするので、自然に生徒と先生の間で信頼関係が生まれます。
しかし、そういうシステムで作文指導を受けられる機会は、ほかにはほとんどありません。
そこで、考えられるのは、家庭でお父さんやお母さん、又はおじいちゃんやおばあちゃんが、子供や孫に作文を教えるという仕組みです。
言葉の森には、幼長から社会人までの生徒が学んでいます。そして、作文専門の指導は、30年間の実績があります。
作文の指導はベテランの先生でないとなかなかできないと言われていますが、言葉の森にはその指導のノウハウが充分に蓄積されているのです。
そこで、例えば、孫が小学1年生になるときに、おじいちゃんが自分も小学1年生の教材から、言葉の森の作文の通信の授業を受けてみるのです。すると、その教材と教え方をそのまま、孫にも伝えることができます。
自分自身も同じテーマで作文を書いているので、子供がどういうところで書きやすくなったり書きにくくなったりするかということが手に取るようにわかります。
そうして、孫の学年が上がるとともに、おじいちゃんの作文の学年も上がっていきます。おじいちゃんの学年は飛び級で先に上がっていってもいいでしょう。
勉強が軌道に乗れば、近所の同学年の子供たちを一緒に教えることもできます。子供は、家庭でひとりで勉強するよりも、数人で集まって勉強した方が意欲的に取り組むので、気の合った友達を呼んで家庭で作文の勉強を続けることもできます。この場合は、森林プロジェクトという仕組みに切り換えて家庭作文教室を開くこともできます。
しかし、そこまで本格的にならなくても、自分の家の子供や孫に教えるだけならすぐにできます。
作文の勉強という最も続けにくい学習が、家庭の対話の中で楽しく続けられるようになるのです。
言葉の森では、この春から、社会人が自分の選んだ学年で自由に学べる作文の電話通信指導を開始します。この通信指導を生かして、子供や孫に作文を教える機会を作っていただければと思います。
長年の風雪に耐えたおじいちゃん、おばあちゃんが教える作文は、きっと味のあるものになるでしょう。
▽参考ページ:「森林プロジェクト講師講座案内」
https://www.mori7.com/sikaku/
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もうぽつぽつと合格の知らせが届き始めました。
「練習したテーマと同じのが出たので、マス目いっぱいまで書けた!」というような喜びの声がある一方、「自分ではよくできたと思うが、やはりだめだった……」というような声もあります。
子供にとっては、初めての大きな成功体験であり、挫折体験でもあるのが受験です。
しかし、長年生きてきた大人は、この成功、失敗が、これから長く続く人生のほんのわずかな一歩だということを知っています。
だから、あまり苦労せずに合格できたような子は、かえって世の中を甘く見て、その後学力が低下するということがあります。
一方、真剣に努力したにも関わらず不合格になった子は、それをバネにして、その後大きく飛躍します。
(あまり努力もせずに不合格になった子は、特に大きな変化はありません。)
大事なのは、合否の結果ではなく、それをどう受け止めるかということです。
しかし、実際に不合格になったばかりの子に、そういうことを言ってもすぐに通じるわけではありません。
その子のその後の長い人生の中で、やはりそうだったということに自然に気づくのです。
しかし、大人は一歩高い立場で、合否の結果をその後に生かすことを静かに考えていくべきなのです。(べきなどというと、ちょっと堅いですが)
もうすぐ2月、そろそろ新しい学年の準備です。
言葉の森も、新しい年度に向けて、これからリニューアルです。
参考記事「本当の合否は、あとからわかる」
https://www.mori7.com/as/1167.html
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