今日のfacebookの記事は、「小学校低学年から、あまり書くことに力を入れないように」です。
誤解があるかもしれませんが、書くことが重要でないというのではありません。書く前の土台としての聞くこと、話すこと、読むことを抜かして、書くことだけに力を入れると、書くことが苦手になってしまうことが多いということです。
低学年の子が何かを書くと、そこには必ずと言っていいほど欠点があります。
勉強というと、間違いを直すことと考えている人が多いので、大人はその欠点をすぐに直そうとしてしまうのです。
本当は、書くことを直す前の準備に力を入れて、書くときにはもうほとんど間違いがない状態で書かせればいいのですが、今の作文指導はそういう準備はなくただ突然書かせるような勉強になります。
だから、作文が苦手になる子が多いのです。
書く前に、もっと読んだり、聞いたり、話したりする指導に力を入れていく必要があるのです。
それは、学校だけでなく、家庭でももちろん同じです。
====28日のfacebook記事より====
作文の勉強というと、すぐに文章を書かせることを考えがちですが、それが大きな勘違いのもとです。
特に、小学校低学年では、書く勉強はできるだけ後回しにした方がいいのです。
では何をするかというと、それは、書くことではなく、聞くこと、言うこと、読むことです。
書くことが花だとすると、聞いたり、話したり、読んだりすることは、それを支える根や葉や枝です。
花だけきれいに咲かせようとすると、子供に無理強いすることが多くなります。
しかも、子供の書く文章は欠点だらけなのが普通ですから、注意せずに済ませることができなくなります。
作文を書かせることや、その作文を添削することは、大人であれば誰でもできます。
しかし、いちばん力を入れなければならないのは、書く前の土台作りです。
作文を書かせるのは、注意したり直したりする必要がなくなってからです。
そうすれば、楽しく褒めるだけの勉強になるのです。(それを低学年からやるところが難しい)
花と言えば、もう梅の花が咲いていました。
そろそろオタマジャクシも出てきそうです。
明日から3月、今日もいい一日をお過ごしください。
====引用ここまで====
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今日のfacebook記事に、日本(と世界)がこれからだんだんよくなるということを書きました。
その続きです。
これから、新しく平和で豊かな社会が来たときに、今から準備しておく大事なことは教育です。
これからの社会は、今までのように競争に勝つことを目的にした社会ではありません。
すべての人が、自分の自由な個性を生かし、その個性で互いに価値ある物を与え合うような社会です。
そのときに最も大事なものは、個性を創造性にまで高める努力と方法です。それが教育の中身になります。
もちろん、それは従来の教育の土台の上に成立するものですから、これまでのような国数英理社音美家体の教科も必要です。
しかし、ただ知識や技能を身につけてテストに受かるために勉強するのではなく、自分が新しい何かを創造するために勉強するというところが違ってきます。
子供たちにこういう教育をするためには、大人も変わらなければなりません。
子供は、親の後ろ姿を見て育ちます。
大人もまた、創造的な人生を歩んでいく必要があります。
しかし、この創造性というものが、人間の能力の中で最もとらえにくいものです。
知識や技能であれば、結果はすぐに評価できます。
創造性を育てる教育が、これからの教育の課題になると思います。
====27日のfacebook記事より====
経済の危機はあるとしても、バブルだったところを切り捨てて、本当の実のある部分を皆で分け合えば、大した不足はありません。
日本は、そのようにして危機を小規模に抑えることができるでしょう。
自然の災害はあるとしても、被害のピークをうまく避ければ、やがて元の静かな大地に戻るから、そこで平和に暮らせます。
日本の社会は、そういう対応ができるでしょう。
そして、環境や資源や文化という、人間の本当の必要に基づいたものを中心に経済が営まれるようになるから、そこで新たに日本の出番が来ます。
インターネットで新しい情報が広まり、多くの人の意識が進化するから、古い不要なものは次第に消え去り、新しい有用なものが自然に広がるでしょう。
そういう時代に私たちは生きているのです。
今日は、暖かい春の雨。
これから昼には晴れるようです。
毎朝やってくる鳥たちも、そろそろ春に向けて子育てのための巣作りを始めるのでしょう。
====引用ここまで====
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今年度、これまで担当の先生又は事務局に連絡のあった合格情報を掲載します。(順不同)
みなさん、おめでとう!
ここに掲載されていない方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
聖心女子学院初等科
松本秀峰中
湘南学園中
慶應義塾湘南藤沢中等部
宮崎県立宮崎西高附属中
横浜国大附属中
岡山県立大安寺中
立正大学付属立正中
鎌倉女子大学中等部
福島県立小高商業高
立教女学院中
捜真女学校中
山梨学院大学付属中
横浜雙葉中
名古屋高
岡山県立倉敷天城中
東京大学附属中
都立白鴎高附属中
清風中
桃山高
金光学園中
兵庫県立芦屋国際中
横浜女学院中
神奈川県立平塚中
横浜高
信州大附属中
関東学院中
公文国際学園中
和光中
慶應義塾高
慶應義塾大文学部
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都立東大和南高校合格しました!
きらりさん、おめでとう!
ヾ(´ー`)ノ。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆ Congratulations・・・
追加合格情報です。
洗足学園中
都立東大和南高
上智大文学部新聞学科
★:゜*☆※>('-'*)♪オメデトウ♪(*'-')<※★:゜*☆
追加合格情報です。
群馬県立中央中等教育学校
\_(^◇^)_/\(*^^*)/ 合格オメデトウ!
追加合格情報です。
都立国際高校
♪(⌒ー⌒)o∠☆:゜*' 合格オメデトォ♪
追加合格情報です。
東京学芸大附属世田谷中
オメデトーσ(⌒▽⌒)丿
お世話になっております。 通信で学んでいましたが、この春、藤女子中学、大谷中学校(英数選抜コース)、立命館慶尚中学(いずれも札幌)に合格しました。 ずっと国語では上位を取れているのは皆様のおかげです。 ありがとうございました。
ほふさん、おめでとうございます。
新しい中学校生活がんばってください。
( ・_・)ノ~~~~~~>゜(((オメデトウ))彡
受験でお休み中でしたが、
山形東高校に無事合格しました。
ありがとうございました。
ダレンシャン.Jrさん、おめでとう!
高校からが勉強と人生の本番です。がんばってねー。
♪~q(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p~♪おめでとお
合格追加情報です。
都立町田高
奈良教育大
千葉県立千葉高
広島県立広島皆実高
学習院大文学部
富山県立魚津工高
.☆.+:^ヽ(∇⌒ヽ)♪(ノ⌒∇)ノ.+:^☆
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2月26日のfacebookページに、「着色料、保存料入りの勉強から、自然の素材を生かした勉強へ」という記事を書きました。
今、世の中にあふれている通信教材、塾の教材、書店で売られている教材の中には、自然の味を生かした優れたものもありますが、合成着色料入りのようなものもかなりあります。
言葉の森の教材は、子供たちが実力をつけるための実質本位の教材作りをしてきましたが、保護者の方の中には、複雑でわかりにくい、親の負担が大きいなどの声もありました。
例えば、毎日の暗唱、音読、家庭での対話などは、取り組み方によっては、子供の力もつくし、家族のコミュニケーションもとれるという価値あるものになります。しかし、その仕組み作りができないと、親子げんかの種にもなってきます。
子供たちの実力はつけたいが、しかし、あまり複雑で手間のかかるようにはできない、ということで、言葉の森ではしばらく自習の仕方については試行錯誤を重ねてきました。そこで、新しく提案する方式が、「シンプルな勉強と、豊富なウェブオプション」という形です。
言葉の森の勉強は、基本的には、先生の電話説明を聞いて作文を書くという形を中心にします。最低限の自習として、毎日の読書と、次の週に書く課題の準備(書くことを決めておく、感想文の場合は長文を読んでおく、必要に応じて家族などに取材しておくなど)だけはやっていきます。それ以外の自習は無理のない範囲で続けていってください。
言葉の森の生徒の課題の提出率は、毎週1回という提出頻度で91.6パーセントですからかなり高率です。それが、シンプルな勉強法になることで更にやりやすくなると思います。
しかし、言葉の森で勉強する生徒の中には、もっといろいろなことをしたいという人もいます。また、時間がかかるとか、字数が長く書けないとか、個別の問題を抱えている人もいます。
これまで、そういう希望をすべて取り入れるような形で教材を作ってきましたが、これからはそれらをすべてウェブオプションで対応する形にしていきます。
例えば、読解問題に力を入れたいという方には、読解問題がもっとたくさんできるサイトを作ります。読書に力を入れたいという方には、おすすめ図書のサイトを作ります。(今もありますが)
このほかに、公立中高一貫校の対策を立てたいという方、漢字の勉強をしたい方、英語の勉強をしたい方、算数数学の勉強をしたい方、速読や速聴をしたい方、高校入試の作文対策、大学入試の作文対策、森リンの点数アップ、早く書くコツのページ、長く書くコツのページなど、いくらでも自分の好みに応じてオプションで取り組めるようにしていきます。
やり方としては、次のような形にする予定です。
まず、保護者が、言葉の森のサイトにアクセスし、子供に取り組ませてみたいオプションに登録します。すると、そのオプションに応じて、必要な教材が送られてきます。それで、毎週の作文とは別に、その教材にも取り組むようにします。
生徒が自分ひとりで取り組むだけでは張り合いがない場合もあるので、勉強の記録を残せるページ、いつでも相談できる掲示板、ときどき力試しをするための検定試験、場合によっては展示会や発表会のページなども設置していきたいと思います。
本格稼働は4月からですが、オプションページがスタートしたところから随時お知らせしていきたいと思います。
====2月26日のfacebook記事より====
着色料、保存料入りの勉強から、素材の味を生かした自然の勉強へ。
自分の子供に着色料の入ったものを、きれいだからといって食べさせる人はいません。
他人に売ろうとするから、見た目のきれいさが必要になるのです。
勉強も似ています。
自分の子供には、毎日決まった形で普通のことをしていればいいのです。
あとは、学校で学ぶだけで、昔の子供はみんな賢くなっていきました。
ところが、今は学校だけでは勉強は身につきません。
子供たちを取り巻く家庭環境の差が広がったので、一斉指導が難しくなったからです。
だから、本当は自家製の勉強がいちばんいいのですが、自家製がうまくできるかどうかちょっと不安なところもります。
そこで、勉強もよそから買うこともありますが、ここで大事なのは、その勉強の中身を見きわめることです。
あまりにもきれいで面白そうなものとか、あまりにも手間がかからず楽にできるそうなものなどは、やはり要注意(笑)。
自然を生かした本物は、地味だったり、手間がかかったりするのです。
====引用ここまで====
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今日のfacebookページの記事に、作文は、やりようによっては楽しい勉強だが、やりようによっては苦しい勉強になるということを書きました。
実は、この差は、とても大きいのです。いつもにこにこ楽しそうに作文を書く子もいますが、その一方で、いつも注意されながら書く苦しい勉強になっている子もいるようです。
作文は答えがない勉強なので、子供の書く作文をいちばん身近に見ているお母さんは、ついひとこと注意をしたくなります。
ところが、作文というものは、注意してすぐに上手に書けるものではありません。会話の改行のようなことひとつとっても、小学校低学年の子は、何度も言われて初めて少しずつできるようになります。それを、一度で直そうとすると、親子げんかのようなことになるのです。
一般に、作文の指導というと、誰が教えても、思うようには行きません。それは、答えのない勉強なので、教える側がつい高いレベルのことを要求してしまうからです。
ところが、言葉の森の作文指導は、決まった手順どおりに教えれば、そういう無理がありません。
その理由は一つには、項目指導というものを行っているからです。この項目指導は、言葉の森だけの指導法ですが、この教え方をするだけで誰でも楽に作文を書くことができるようになります。
しかし、項目指導だけでは、進歩に限界があります。
項目指導は、どんな苦手な子も書けるようになるという点では優れた指導法ですが、より上手に書くための指導をするという点では、ややものたりないのです。項目が全部できるようになり、時間内に必要な字数が書けるようになったとしても、それは作文の土台ができたということにすぎません。
そこで出てくるもう一つのツールが、森リン点です。
森リンというのは、言葉の森が開発した小論文自動採点ソフトですが、文章力がある程度以上ある生徒の場合は、この森リン点が進歩の目安になります。
例えば、小3から作文の勉強を続けている中3のU君の1年ごとの森リン点は、下記の表のようになっています。
学年 | 字数 | 森リン点 | 森リン点のグラフ |
---|
中3 | 1215 | 90 | |
中2 | 1298 | 79 | |
中1 | 1233 | 87 | |
小6 | 942 | 79 | |
小5 | 469 | 67 | |
小4 | 733 | 71 | |
小3 | 312 | 63 | |
(データは、毎年の12月1週のときの作文としました)
これを見るとわかるように、字数は学年が上がるごとに増えています。しかし、小学校6年生で1200字以上書くようになると、もう字数では作文の進歩の度合いはわかりません。
そこで、森リンの点数を見ると、森リンの点数は、毎年少しずつ上がっていきます。もちろん、1200字の文章で出る差はほんのわずかです。しかし、この1点や2点の差が、実は文章力の上ではかなり大きな差になっています。(中2のとき、ちょっとスランプがあったようです)
言葉の森では、毎月の清書を、できるだけ保護者の方にパソコンでテキスト化していただくようにしています。それは、森リン点の経過が家庭でも把握できるようにするためです。
清書のパソコン入力をするようにしてからデータがかなり蓄積されてきたので、これから森リン点を目標にした勉強がだんだんできるようになると思います。
作文は答えのない勉強と書きましたが、言葉の森は、答えに近いものを作ることによって、作文の勉強をよりやりやすいものにしています。
====今日のfacebook記事より====
作文は、うまく生かせれば、すごくいい勉強になります。
親子の対話が弾むし、子供の思っていることがわかるし、毎週の作文が記念になるし、書く力がつくし、読む力がつくし、盛りだくさんです。
しかし、うまく生かせないと、すごく苦しい勉強になります。
子供は嫌がるし、親は怒り出すし、その結果、全然書けなくなって、たまに教室にSOSの電話が来ることもあります(笑)。
でも、ほとんどの場合、ちょっとした水の向け方ですぐにまた書き出せるようになります。
普通の勉強は答えが決まっているので、子供も、親も、舗装された一本道を迷いなく進めます。
しかし、作文は答えがないので、ときどき藪の中に入り込んでしまうことがあるのです。
そんな作文を、小学校低学年から始めて、高校生の終わりまで続ける生徒もいます。(大学生になっても続ける生徒もいます)
たまたま入試に小論文の試験があって、それまでの勉強が生かせることもよくありますが、小論文の試験がないことももちろんあります。
しかし、それまでの勉強の過程で、書くことや考えることが好きになったというのがいちばんの成果なのだと思います。
====引用ここまで====
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これからの教育で最も大事なことは、子供たちのトータルな人間力を育てることです。そして、その人間力の土台の上に専門の学力を身につけられるようにすることです。そういう教育の基盤は、家庭にあります。
小学生のころから塾で詰め込まれる勉強をしてきた子の中には、肝心の高校生になっても自分の力で勉強できないという子も多くいます。大事なのは、成績という結果ではなく、自分の力で勉強するという過程なのです。
今は、教育の目標が混迷しています。子供の将来について、漠然と、医者、弁護士、公務員などになれればいいと考えている家庭は多いと思います。しかし、それらの仕事が果たして今後もあてのある仕事であるかどうかはわかりません。
大きな企業に入ればそれなりに安心ですが、ずっと先には大企業の将来もどうなるかはわかりません。世界をリードしてきたアメリカのGMもフォードもクライスラーも、昔は将来を心配する人など誰もいませんでした。日本という国全体が、他のアジア諸国との相対的な関係で後退し始めている中では、日本の国内での場所だけ考えていることはできません。
そして、今は会社に入っても仕事が続かずに途中でやめてしまう子も多いのです。この原因は、これまでの教育が、トータルな人間力というものを軽視して、勉強の成績だけに目を向けてきたことによります。だから、成績は一応よくても、たくましく生きていく力に欠けている子も増えているのです。
このトータルな人間力を育てる核となるものは家庭です。家庭で、子供たちが将来社会人として自立する土台を育てておく必要があります。そして、その人間力の土台の上に、大学で専門の学力を身につけ、それを武器に世の中を渡っていく必要があります。
では、人間力とは何なのかというと、それは、共感力、自立心、向上心、思考力のような能力と特性です。ところが、今の受験を目指す塾の教育の中では、その人間力と対極の教育が行われてしまうことも多いのです。
受験勉強を能率よく進めるためには、競争に勝つことを目標にし、与えられたことに嫌でも素直に従い、合格以外のことには気をつかわずに、スピードを要求される勉強に慣れなければなりません。これらの特性は、自己中心性、従順性、小さな自己満足心、条件反射的な学力です。
小学生という人間形成の初期に、こういう特性を身につけてしまうと、家庭の中でそれを挽回する力がないと、そのまま人間力の乏しい大学生になってしまいます。大学生になって、より大きな人間力を身につけ、より専門的な学力を身につけるという土台は、実は小学生時代の家庭教育に結びついています。
だから、子育てを勉強だけに絞らないこと、勉強を他人任せにしないこと、家庭で勉強を通して人間力を育てることを、子供の教育の目標としていく必要があるのです。
言葉の森は、この春から、作文という自分で考える勉強に加えて、家庭学習のアドバイスに力を入れていきます。中学3年生までは、塾に行かなくても家庭で充分に勉強ができます。しかし、その土台は、小学校の低学年から作っていく必要があるのです。
====今日のfacebook記事の引用====
これまでの勉強は、日本丸のいい場所に乗ることでした。
日本という国自体が、欧米のキャッチアップという目標で大きく動いていたので、それでよかったのです。
そして、そのために、受験勉強が過熱し子供たちの教育が塾任せになってきました。
子供の教育で最も大事なことは、将来仕事のできる社会人となることです。
そのために必要な能力は、共感力、自立心、向上心、思考力という人間力と、専門の学力です。
ところが、勉強の目的が受験の合格に絞られると、そういう人間力のついていない大学が増えてきたのです。
大学入試はゴールではありません。
本当は、大学はそこで専門の学力を身につけ、リーダーシップのような人間力を更に育てる場です。
大学生になってから、そういう生活ができるかどうかは、子供が小さいころの家庭教育に結びついています。
日本丸の動きが遅くなった分、アジア全体は大きく動いています。
人間力と専門の学力さえあれば、自分でボートを作って漕ぎ出すこともできるのです。
====引用ここまで====
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これからの教育で最も大事なことは、子供たちのトータルな人間力を育てることです。そして、その人間力の土台の上に専門の学力を身につけられるようにすることです。そういう教育の基盤は、家庭にあります。
小学生のころから塾で詰め込まれる勉強をしてきた子の中には、肝心の高校生になっても自分の力で勉強できないという子も多くいます。大事なのは、成績という結果ではなく、自分の力で勉強するという過程なのです。
今は、教育の目標が混迷しています。子供の将来について、漠然と、医者、弁護士、公務員などになれればいいと考えている家庭は多いと思います。しかし、それらの仕事が果たして今後もあてのある仕事であるかどうかはわかりません。
大きな企業に入ればそれなりに安心ですが、ずっと先には大企業の将来もどうなるかはわかりません。世界をリードしてきたアメリカのGMもフォードもクライスラーも、昔は将来を心配する人など誰もいませんでした。日本という国全体が、他のアジア諸国との相対的な関係で後退し始めている中では、日本の国内での場所だけ考えていることはできません。
そして、今は会社に入っても仕事が続かずに途中でやめてしまう子も多いのです。この原因は、これまでの教育が、トータルな人間力というものを軽視して、勉強の成績だけに目を向けてきたことによります。だから、成績は一応よくても、たくましく生きていく力に欠けている子も増えているのです。
このトータルな人間力を育てる核となるものは家庭です。家庭で、子供たちが将来社会人として自立する土台を育てておく必要があります。そして、その人間力の土台の上に、大学で専門の学力を身につけ、それを武器に世の中を渡っていく必要があります。
では、人間力とは何なのかというと、それは、共感力、自立心、向上心、思考力のような能力と特性です。ところが、今の受験を目指す塾の教育の中では、その人間力と対極の教育が行われてしまうことも多いのです。
受験勉強を能率よく進めるためには、競争に勝つことを目標にし、与えられたことに嫌でも素直に従い、合格以外のことには気をつかわずに、スピードを要求される勉強に慣れなければなりません。これらの特性は、自己中心性、従順性、小さな自己満足心、条件反射的な学力です。
小学生という人間形成の初期に、こういう特性を身につけてしまうと、家庭の中でそれを挽回する力がないと、そのまま人間力の乏しい大学生になってしまいます。大学生になって、より大きな人間力を身につけ、より専門的な学力を身につけるという土台は、実は小学生時代の家庭教育に結びついています。
だから、子育てを勉強だけに絞らないこと、勉強を他人任せにしないこと、家庭で勉強を通して人間力を育てることを、子供の教育の目標としていく必要があるのです。
言葉の森は、この春から、作文という自分で考える勉強に加えて、家庭学習のアドバイスに力を入れていきます。中学3年生までは、塾に行かなくても家庭で充分に勉強ができます。しかし、その土台は、小学校の低学年から作っていく必要があるのです。
====今日のfacebook記事の引用====
これまでの勉強は、日本丸のいい場所に乗ることでした。
日本という国自体が、欧米のキャッチアップという目標で大きく動いていたので、それでよかったのです。
そして、そのために、受験勉強が過熱し子供たちの教育が塾任せになってきました。
子供の教育で最も大事なことは、将来仕事のできる社会人となることです。
そのために必要な能力は、共感力、自立心、向上心、思考力という人間力と、専門の学力です。
ところが、勉強の目的が受験の合格に絞られると、そういう人間力のついていない大学が増えてきたのです。
大学入試はゴールではありません。
本当は、大学はそこで専門の学力を身につけ、リーダーシップのような人間力を更に育てる場です。
大学生になってから、そういう生活ができるかどうかは、子供が小さいころの家庭教育に結びついています。
日本丸の動きが遅くなった分、アジア全体は大きく動いています。
人間力と専門の学力さえあれば、自分でボートを作って漕ぎ出すこともできるのです。
====引用ここまで====
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2月10日ごろから、家庭学習の理論と方法を研究していました。併せて、幼児教育や公立中高一貫校対策の研究もしていたので、日常的な仕事がどっさりたまってしまいました。
今日、やっと具体的な家庭学習システムの案ができたので、これから普通の仕事に戻る予定です。
ところで、この家庭学習システムというのは、かなり画期的なものです。(と、いつも自分では思ってしまうのですが)
この方法で家庭学習ができれば、小学生のころに無理な詰め込み学習をする必要はなくなり、余裕のある生活の中で、親子の対話を楽しみながら、子供の学力は確実に向上していきます。
今は、勉強や受験というと、早い時期から塾に行ってガンガンやるようなことを連想する人が多いと思いますが、本当はもっとのんびりできるのです。がんばるのは、最後の1年間か半年で充分です。
受験勉強で、第一志望の難関校に合格した子の中には、こういうゆとりのある勉強をしてきた子が少数ですが、いるのです。
そういう家庭学習をこれから広げていきたいと思っています。
今日のfacebookページに、学習の本質と関連させて、「解く勉強から読む勉強へ」の話を書きました。
能率のよい勉強法は、試行錯誤してあれこれ考えて答えに到達するような勉強ではなく、最初から答えと一緒に問題を読む勉強です。
試行錯誤してあれこれ考える勉強は、答えのない勉強のためにとっておけばいいのです。
そして、そういう考える勉強(遊びも含む)の時間を確保するために、答えのある勉強は、答えと問題を一緒に読んで理解してしまうのです。
もちろん、すぐに大勢の人がこういう勉強法に慣れるということはないでしょう。しかし、こういう理屈を知っていれば、今よりもずっと楽な勉強ができるようになると思います。
====今日のfacebook記事====
今の合格はゴールではありませんが、もっと先の試験がゴールだというのでもありません。
ゴールは、もっと大きな、自分の向上や社会への貢献です。
人間が動物と違って学習能力が高いのは、前に学んだことを訂正できるからではなく、前に学んだことをより大きな概念で包み直すことができるからです。
例えば、叱られた犬は、いつまでも叱られたと思っていますが(というか、すぐ忘れてしまいますが)、叱られた子供は、いつかそれが自分のプラスになったと考えるかもしれません。
訂正ではなく、より大きな概念の中で見直すことができるのが人間です。
解く勉強よりも読む勉強の方がいい理由のひとつは、解く勉強では間違えたことを訂正しなけれならないからです。
能率のよい学習をするためには、初めから正しい答えを読んでいた方がいいのです。
====引用ここまで====
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