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記事 177番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
知能を高める教育 as/177.html
森川林 2007/08/20 08:58 
 先日も紹介した苫米地英人さんの本「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」を読んで、関連して考えたことを書きたいと思います。

 小学校低中学年のころは、親が勉強をさせれば、子供の成績はよくなります。この理由は単純で、このころの勉強は表面的なものなので、与えればその分知識は増えるからです。
 もちろん、勉強をさせて成績をよくする方が、勉強をさせずに成績を悪くするよりもずっといいことは確かです。しかし、それ以上に大事なものは、成績をよくするのではなく、頭をよくする勉強をさせることです。
 頭をよくする勉強というのは、抽象的な能力をつける勉強です。例えば、1を10回加えるときに、1+1+1+……と計算させていくのが、成績をよくする勉強法だとすると、1×10という考え方を教えるのが頭をよくする勉強法です。正確に言えば、「考え方を教える」のではなく、そういう「考え方ができることを教える」のが、頭をよくする勉強法です。
 この成績をよくする勉強法と頭をよくする勉強法の違いは、学年が小さいころには出てきません。頭をよくする勉強法をしている子は、むしろ成績があまりふるわないのが普通です。ところが、学年がだんだん上がるにつれて、頭をよくする勉強法をした子の方が伸びてくるのです。
 と言いたいところですが(笑)、実は大学入試のころまでは、その差はまだそれほどはっきりしません。大学入試ぐらいのレベルの勉強では、成績をよくする勉強法に根性で取り組んでいる子の方が、やはり成績はいいのです。その理由は簡単です。今の入試では、頭のよくなる勉強を1時間しかしない子よりも、成績のよくなる勉強を10時間する子の方が、成績がよくなるような試験内容になっているからです。
 本当に差がはっきりしてくるのは、大学入学後です。学校を卒業して、社会で仕事に取り組むようになると、勉強の内容は、1を10回加えるような簡単なものから、もっと複雑なものになってきます。そのときに、抽象的に処理する能力を身につけた子は、次々と出てくる難問に取り組んでいくことができるのです。
 では、その抽象的な能力とは、何でしょうか。(つづく)

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記事 176番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
「○○しないと○○にならない」から「○○すると○○になる」へ as/176.html
森川林 2007/08/06 17:08 
 夏休みは、子供に注意することが多いと思います。そのときに、つい言ってしまうのが、「○○しないと○○にならないよ」という言い方です。例えば、「勉強しないと、遊びに行けないよ」です。
 否定的な言葉で言った方が強い印象を与えるので、急いでいるときに、大人は、ついそういう言い方をしてしまいます。
 しかし、もっといい言い方は、「○○すると○○になるよ」という言い方です。例えば、「勉強すると、遊びに行けるよ」という言い方です。更にいい言い方は、「勉強して、遊びに行こう」です、「遊び」の方に重点が置かれているからです。
 なぜ、このような言い方がいいかというと、否定的な言葉を聞くと、子供は暗い気持ちになるからです。暗い気持ちが背景にあって勉強したことは、すぐに忘れてしまいます。生き物は、嫌なことや苦しいことは忘れるという性質があるからです。
 大人でも、小学校のころの思い出で、ある学年のところだけぽっかり記憶がないということがあると思います。それは、そのときの担任の先生と相性が悪かったか何かで、そのころの記憶が薄れてしまっているからです。当然、そのころに勉強した内容も薄れています。
 注意するときは、一呼吸置いて、その注意を聞く子が明るく聞けるような工夫をしていきましょう。

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記事 175番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
古典を読む as/175.html
森川林 2007/08/06 17:08 
 小中学生のみなさんには、まだ先の話ですが、高校生や大学生になったら、何よりも難しい一流の本を読むようにしてください。
 難しい一流の本とは何かというと、学校の教科書に出てくるような古典と呼ばれる本です。
 そして、古典と呼ばれる本を読み出したら、途中どんなに読むのが苦しくなっても、必ず最後まで読み切るようにしてください。ほとんど意味のわからない本でも最後まで読み切ると、意味のわかる本を何冊も読んだときより、大きな価値あるものが残ります。それは、何かというと、物事を抽象的に考える力です。
 最後まで読まないと、その本に書かれているいろいろな知識は残りますが、それらの知識は、クイズ番組の知識と同じようなもので、ほかの場面に応用できる抽象的な力を持った生きた知識にはなりません。
 古典と呼ばれる本の一つの目安は、岩波文庫に収録されているような本だと考えればよいでしょう。一言で言えば、書名や著者名だけは、どこかで聞いたことがあるという本が古典です。
 高校生や大学生のみなさんは、時間のある夏休みに、ぜひ古典に挑戦してみてください。

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記事 174番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
あとから伸びる子の勉強法 as/174.html
森川林 2007/08/06 17:07 
 小学校の低中学年のころは普通の成績なのに、学年が上がるにつれてどんどん成績の上がってくる子がいます。その秘密は、考える力にあります。
 小学校低中学年のころの成績は、勉強をすればすぐに上がります。すぐに上がるようなものは、ほかの子も勉強を始めれば、その差がなくなってきます。
 「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」(苫米地英人著)の中に、著者のアメリカ友人の話が出てきます。その友人は、子供に受験勉強のようなことをさせずに、その子をハーバード大学とスタンフォード大学という二つの名門大学に合格させました。その方法は、子供が小さいころから、世の中の仕組みを説明させたのだそうです。例えば、車が信号で止まると、「何で車は信号で止まらなきゃならないんですか」というような質問をして、その子に説明をさせるのです。
 つまり、こういう説明をさせることによって、子供に物事を抽象的に考える力をつけさせたということです。
 学年が上がるにつれて成績の上がる子の特徴は、低中学年のころによく本を読んでいるということです。本を読む時間が長いために、勉強をする時間はあまり長くとれません。従って、低中学年のころの成績は普通です。しかし、読書によって考える力が育っているので、学年が上がり勉強が難しくなるにつれて、どんどん成績が上がってくるのです。
 また、両親とよく対話をしている子も、学年が上がるにつれて成績が上がってきます。これも、同じ理由で、対話によって考える力が育つからです。
 では、もうその時期を過ぎてしまった子は、手遅れなのでしょうか。そうではありません。読書は、どの年齢になっても有効です。しかし、読書の質は、年齢が上がるにつれて難しいものにしていく必要があります。

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ikadoku 20070810 http://ikadoku.blog76.fc2.com/ 
こんにちは。
「頭の回転が50倍」読みました。
小学校低学年の子供がいるので、
早速、この仕組み説明法を実践しています。
TBさせていただきます。


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記事 173番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
意識と存在の接点 as/173.html
森川林 2007/08/06 17:06 
 量子力学の世界では、あまりに小さい世界なので、観察者の観察する行為によって、観察される対象が影響を受けてしまうということがあります。この極小の世界に、実は意識と存在の接点があるのではないかと思います。
 人間は、例えば「梅干し」という言葉を思い浮かべると、口の中に唾液が出てきます。「梅干し」という言葉(意識)と「唾液」という物質(存在)が体内のどこかで結びつく場所があるのです。それが極小の世界です。
 言葉の研究を進めるために、その極小の世界を実験で作ってみようと思いました。PHPという言語で、百万分の1秒(1マイクロ秒)の時刻を取得することができます。しかし、量子の世界は、もっと小さい単位です。そこで、1マイクロ秒で取得した波動情報を、他の1マイクロ秒で取得した波動情報と重ねあわせることにしました。二つの格子を重ね合わせると、その差が小さければ小さいほど、濃淡の差の波長は大きくなります。その濃淡の差を求めようという実験です。夏休みの自由研究になりそうです。

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記事 172番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
いろいろな本を並行して読もう as/172.html
森川林 2007/08/06 16:59 
 人間の脳には、物事を並行的に処理する力があります。
 そうでなければ、月曜日に見たテレビ番組と火曜日に見たテレビ番組の中身がごちゃごちゃになってしまいます。しかし、実際にはテレビ番組が頭の中で混ざってしまうことはなく、次の月曜日になれば、先週の月曜日の延長でちゃんと番組を理解することができます。
 読書も同じです。1冊の本を最後まで読むというのは、根気のいるものです。途中で飽きてくるときがだれにもあります。そのときに、別の本を読むのです。例えば、数冊の本を手元に置いておき、ある本を読んで飽きたら、次の本を読み、その本も飽きたらまた次の本を読むというふうに、同時に読み進めていくことができます。
 これは、勉強でも同じです。受験生にとって、夏休みは、たっぷり時間のとれる期間です。1日7、8時間勉強ができれば、かなり進歩があります。しかし、一口に7、8時間といっても、自分の努力だけでそれだけの時間を確保することはかなり大変です。そこで、大多数の人は塾や予備校に通うことになります。しかし、勉強は自分の力でやっていく方がずっと能率よくできます。
 長時間勉強をするコツは、一つの勉強に飽きたら、ほかの勉強に切り替えるということです。勉強そのものに飽きて遊びに行く時間を作ると、長時間の勉強を確保することはできません。次々とほかの勉強に切り替えて、トータルで長時間を確保できればよいのです。
 受験生でないみなさんは、夏休みに、こういう並列読書でたくさんの読書時間を確保してください。

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記事 171番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
言葉の森の新しいペット、3羽のウズラ as/171.html
森川林 2007/08/06 16:57 
 言葉の森に、新しいペットがやってきました。3羽のウズラたちです。言葉の森のWoods(森という意味)にちなんで、というのは、あとからつけた理由です(笑)。本当は、単なる思いつきで買ってきました。
 3羽の名前は、それぞれ、ウーちゃん、ズン太朗、ランちゃんです。かなり安易な名前です。
 これまでにいたペットは、オカメインコのバノとブンチョウのサクでしたが、放し飼いにしているうちに、開けた窓から飛んでいってしまいました。外に出た経験がないので、いったん外に出ると、家に戻る方向がわからないらしいのです。
 そこで、今度はウズラを増やして、半野生状態で育てることにしました。生まれたときから外に出しておくので、どこかに遊びに行っても、たぶんすぐに戻ってくるでしょう。というふうにうまく行くかどうか。


  

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記事 170番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/9
プレジデントFamilyに感想文の記事 as/170.html
森川林 2007/07/20 11:16 
 「プレジデントFamily9月号」に、読書感想文の書き方の記事が載りました。
http://www.president.co.jp/family/

 読書感想文というと、つい感想を書くことに主眼を置いてしまいがちです。ところが、感想や意見は、だれが書いてもあまり変化がなく、ある枠内に収まってしまいます。
 例えば、おいしいものを食べたときの感想を聞かれた場合、感想は、「おいしい」「すごくおいしい」「とってもおいしい」ぐらいに収まります。つまり、感想や意見には表現の変化をなかなか盛り込めないのです。
 読書感想文の感想も同じです。単純に言えば、「おもしろい」か「つまらない」かが、感想の究極の形です。
 しかし、同じようにおもしろいと感じても、その感じ方は人によってさまざまなはずです。では、さまざまなところはどこかというと、自分の体験に照らし合わせて感じた部分と、自分のこれからの行動に結びつけて感じた部分です。
 そこで、感想文の指導は、自分のこれまでの体験や、自分のこれからの行動に結びつけて書く部分を増やすということになるのです。

 夏休みは、幸い時間がたっぷりあります。「道は生きている」の本を読んで、家族で道の探検などに出かければ、体験はどんどん増えます。「犬に本を読んであげたことある?」の本を読んで、試しに家で飼っているネコに本を読んでやれば、新しい発見があるはずです。
 そして、夏休みの最終日に、1日で感想文を仕上げようと思うのではなく、3、4日かけて毎日400字ずつ書くようにしていけば、負担はほとんどありません。
 この特集記事を読んで、楽しく楽に感想文を書いていってください。

 学校の先生方にお願いしたいことは、小学校低学年に読書感想文の宿題を出すようなことは、ぜひやめていただきたいということです。低学年の感想文指導には、何の教育的意義もないからです。

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