ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1778番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
自然界は多様な調和の世界(facebook記事より) as/1778.html
森川林 2013/04/01 08:08 



====今日のfacebook記事より====

 自然界は、強い者が弱い者を助け合って成り立っているから、こんなにも豊かになったのでしょう。

 時に、帰化植物が地表を覆い尽くすようなことがあったとしても、長い目で見れば、そこからまた新たな多様性が生まれてきます。

 そして、それぞれがその居場所でうまく棲み分けをして、調和の世界を形作っていくのです。

 人間の世界もまた、本当はそういうものなのだと思います。



 今日から4月。

 さわやかな風と明るい空で新しい月が始まりました。

 今日も、いい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 

記事 1777番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
国語力をつける根本的な勉強法 8「対話によって読解力、表現力を育てる」 as/1777.html
森川林 2013/03/28 03:51 


 文章の理解のレベルには、浅い読みと深い読みの違いがあります。それは例えば、次のようなことです。
 人間には、うれし泣きとか、照れ笑いとか、意地っぱりのように、表情や動作と本心が違う場面がときどきあります。浅い読みとは、表面的な表情や動作からの読み取りのようなものです。深い読みとは、その表情や動作の背後にある心情からの読み取りのようなものです。
 浅い読みが単純に間違いというのではないので、深い読みとどう違うかを理解させるのは簡単ではありません。そのときに必要なのが、似た例を知ることによって理解するという方法です。この似た例を話すのに最適な人が、その子供のいちばん身近にいる両親です。

 子供が問題集読書をして、その内容を両親に説明したあと、お父さんやお母さんが自分の体験を通して似た例を話してあげます。これが、子供にとっては、表現の練習にもなり、理解の練習にもなります。
 難しい内容を、そこに書かれている難しい言葉で説明しようとすると、自然にその言葉が自分の表現語彙の中に入ってきます。ただ読むだけでは使える言葉にはなりませんが、口頭で説明しようとすると、それが作文でも使える言葉になるのです。作文に使う表現語彙の増加は、このように口頭での説明を通して身につけていくのが最も自然です。

 両親に長文の内容を説明したあと、両親が自分の体験を通して似た例を話してくれると、子供の理解は一段と深まります。このときに大事なのは、両親が話すのは、できるだけ自分の体験に基づいた似た例だということです。
 子供は、両親の意見や一般的な説明だけを聞いても、読みを深めることができません。実際の体験に基づく似た例を聞いたときに、初めて理解が深まります。意見や説明を聞く場合でも、体験の裏づけをもとにした意見や説明を聞くということが大事なのです。

 入試の作文小論文の課題では、よく「あなた自身の具体的な体験をもとに」という条件がつけられることがあります。こういう条件がないと、生徒によっては、課題の長文の要約がほとんどの文章を書いて済ませてしまうことがあるからです。

 難しいテーマをもとにした、両親など身近な人との対話というのが、国語力をつける勉強の最後の仕上げです。更にその先に、作文力を向上させるという勉強もありますが、大事なのは、作文力をつける前までの準備です。

 これまで説明してきたのは、(1)教育漢字集、常用漢字集で漢字の読みの力をつける、(2)読書で速読力をつけ、問題集読書で難読力をつける、(3)問題集読書や音読長文もとにした家族との対話で読解力と表現力を深める、という流れでした。

 国語力をつけるというのは、ただ国語の問題集を解けばできるようになるというものではありません。また、ただ作文を書いていれば作文力がつくというのでもありません。
 問題集や作文は、国語力の結果です。問題の解き方のテクニックを教えても、そこで身につくのはその生徒のもともとの国語力の範囲までです。作文の添削や講評をいくらくわしくしても、そこで身につくのはやはりその生徒の中にある表現力の範囲までです。

 だから、国語力、作文力をつけるには、国語のテストや作文の結果に手を加えるだけではなく、それらの学力のもとになる漢字力、読解力、表現力を系統的に育てていく必要があるのです。(おわり)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 漢字(17) 問題集読書(33) 対話(45) 
コメント31~40件
……前のコメント
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
記事 979番
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
記事 979番
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
記事 5058番
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
記事 4657番
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
記事 4657番
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
記事 5034番
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
記事 5030番
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
記事 5028番
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
記事 5027番
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
記事 5018番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習